伊豆の美術解剖学者(@kato_anatomy)さんの人気ツイート(古い順)

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『エレンベルガーの動物解剖学』すでに書店に並び始めているようです。この本には動物好きな専門家たちの知識が詰まっています。知識によって見る目が養われると、実物を観察した時に形が拾えるようになります。闇雲に模写を繰り返すよりも、まずは知識で目を養う方が上達の近道だったりします。
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馬の毛流のツイートを見かけたので、以前も紹介した人の毛流を紹介する。リシェが描いた1920年の図だが、狼男など、被毛の長いクリーチャーに使用できる情報に思う。
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モデルを全く使わずに描く方法の練習
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モデルを全く使わず描く練習。その2
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骨格を素早く捉えるための人為的なガイド。赤:頭頂から肘(胸郭下縁)までを四分割すると、乳様突起、上腕骨上縁、肩甲骨の下角に重なる。青:肩幅を三分割すると肩甲骨の内側縁と頭蓋幅に近くなる。肩幅の三分割のさらに二等分は胸郭幅や骨盤幅に近い。
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ウエストの高さはしばしば引き延ばされて誇張表現される。生体での胸郭下縁と骨盤上縁の高さは、男性で指3〜4本分程度、女性で4〜5本分程度。
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モデルなしで描くには、骨格のコアと外形に影響する筋の知識が必要になる。
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腹壁の挙動の落書き
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五本の指が集まる点は一点しかない。イタリアの人が使うジェスチャー。
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指の骨格のスケッチ。
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自然な姿勢の腕は、屈筋群と伸筋群で筋量の多い方を向いている。肘関節は屈曲、前腕は中間位、手首は尺屈、指は屈曲。
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「構造」は観察で得た情報を理解し、整理する事で表現出来るようになる。自己流で観察しても腕前が伸びないのは、多くの人が一歩踏み込んだ見方に気付かないためだ。右図はBennighoffより。
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彫刻でしばしば表現される脇腹の膨隆部は、ドイツ語系の解剖学書では「側腹隆起(Weichenwulst)」と表記される。この部分は、3つの腹斜筋の筋腹が重なり、走り込んだ運動選手などで膨隆する。
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Michelangelo “Day” 1526-31
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斜め上から見た肩周辺。
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斜め後ろから見た肩周辺。
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瞳の模式図。上から通常、驚き、疲労。上まぶたが黒目にどれだけかかっているかで印象が異なる。締め切り前の原稿に落書き。
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肩甲骨の内転(後ろに引く)と外転(前に寄せる)は鎖骨の回旋を伴うので、水平移動のような単純な動作ではない。
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上腕の垂直挙上時の広背筋。上縁がほぼ90°、肋骨部が垂直。この筋走行は、懸垂など上腕を真下に牽引するために役立つ。
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胸鎖乳突筋は、頭が上を向いた時には上向きに曲がる。顎と耳の間を埋める耳下腺表面を覆う分厚い筋膜と胸鎖乳突筋の筋膜が強固に繋がっているためだ。