伊豆の美術解剖学者(@kato_anatomy)さんの人気ツイート(古い順)

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「女性の筋肉図や筋肉模型は、脂肪層込みで筋を表現していることが多いので、特に大殿筋が巨大になりがち」という解説をしたスケッチ。最初にペンの描き味確認でウォーミングアップしてます。
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画家のエゴン・シーレは、ヘルマン・ヘラーという美術解剖学講師のアトリエに住み込み、人体描写を学んでいた。感情的に見える彼の人体描写は、誇張されているものの、骨の起伏やカーブなどの特徴が非常に正確である。
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産科領域で重要なミハエリス菱形(赤)は、美術解剖学では性差の指標として使用される。しかし、第3、4腰椎が指標のため、モデルを目視するには使用しにくい。殿溝の上端と、上後腸骨棘を結んだ三角形(青)か、腰の正中溝の上端を結んだ菱形(緑)を指標にする方が素早く形を捉えられる。
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四肢の輪郭の膨らんだ部分は互い違いに配列していることが多いので、ジグザグに辿ることができる。この膨隆部を拾うだけでもかなりの輪郭が拾える。こうしたスケッチ向けの見方は、人によって使用するランドマークが異なる。
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解剖学で有名な互い違いの見方は、脊柱の前弯と後弯。立位のための緩やかな前後のカーブは、上肢や下肢にも見いだすことができる。
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上肢の筋群。多くの筋を覚えるのが大変な場合は、筋群としてまとめると大幅に数が減らせる。筋群の分類は、機能や付着位置などによってまとめる事ができるが、美術では大まかなボリュームとしてまとめると分かりやすい。
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解剖は用語が多くて覚えられない、という人は、用語(=細部)よりも大きな区分の把握から入ると良い。絵を描くときにも、細部から入るより、大きな形、中くらいの形、小さな形と段階を追って把握すると破綻しにくい。
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外形に影響しやすい起伏で分けた下肢の筋群。今後の講習会で使用していく予定。
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エゴン・シーレの師、ヘルマン・ヘラーによる『エレンベルガーの動物解剖学』模写。100年を越えて多くの人がこの本に教えられた。日本語版1/31発売で予約受付中です。amazon.co.jp/dp/4862464610/
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上肢と下肢の屈筋(赤)と伸筋(青)の配置。上肢は前面が屈筋、後面が伸筋。下肢は前面が伸筋、後面が屈筋。この配置の違いは四足動物の姿勢を想像すると理解できる。
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体が硬く、前屈があまりできない人でも、膝を曲げると大腿が肩に接する。複数の関節が関わる姿勢の変化は、個々の関節を解説するスタイルだと記述できない。
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下肢のプロポーションは、人種差もあるが、膝から上と膝から下の長さがおおよそ同じ。正面や側面からスケッチするときは、膝関節を基準にすると捉えやすい。
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肘関節の位置は、胸郭の下縁(ウエストのくびれたあたりの高さ)に近い。これは腕を振った姿勢の目安になるが、腕が水平より高く挙がっている場合(右端)は、鎖骨が上がるため、肩関節からウエストまでの距離の方が長くなる。
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脊柱は仙骨底から外頭蓋底までの合計で90度ほど回旋する。言い換えると骨盤が正面の時、頭部は側面になる。この姿勢を推測で描く場合、頭蓋、胸郭、骨盤を45度づつ回転させて配置するとおおよその位置が導き出せる。
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ゴットフリード・バメスによる骨盤の描き方。バメス方式では、まず大骨盤(オレンジ)と小骨盤(水色)をわけたバケツ状の形態を描き、面を落としていく。この描き方では骨盤を立体的に把握しやすい。単に造形的なだけではなく、解剖学的構造も同時に把握できる点が気が利いている。
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解剖図以外の姿勢を描く時の方法。1:骨を描く、2:骨の上に筋の起始・停止を直線的に描く、3:起始・停止のガイドラインを手掛かりに筋腹を肉付けする、4:体表の起伏を描く。
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自然な姿勢の腕の筋ボリュームの流れ。ねじれやらせんは、多くの自然物に見いだせる構造。
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体が柔らかい人の体幹の回旋と伸展。回旋では骨盤が上、頭が下を向く。進展では股下に頭がおさまる。
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筋走行を描写すると、体の起伏をある程度なぞることになる。筋走行を描く練習は、筋配置を覚えるだけでなく、起伏の把握にもつながる。
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ポール・トピナールによる鼻の形態分類に骨と軟骨を推測して加筆。こうして可視化してみると、鼻軟骨はバリエーションが豊か。赤:頭蓋の輪郭、青:鼻軟骨、黄色:結合組織。
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写真や絵から立体情報を得る練習。慣れてくると描写の際に物体の表面に沿った線が拾えるようになる。
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久しぶりにiPadで石膏デッサン。この先は不定期更新予定。
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エゴン・シーレのセルフポートレート。シーレは骨格のランドマークをきちんと押さえている。デフォルメというのは、デフォルメする対象を知っていないと出来ない。
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『エレンベルガーの動物解剖学』実物が届きました。発売は1/31。動物を表現するあらゆるアーティストにとって良いリファレンスとなりますように。