伊豆の美術解剖学者(@kato_anatomy)さんの人気ツイート(新しい順)

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解剖学を学習する際に重要なのは、細部と全体を行き来するための中間の見方。これがないとバラバラな構造を統合しづらい。
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体幹、上肢、下肢の筋群。個々の筋を覚える労力が減り、位置関係、ボリュームの把握が容易になる。縫工筋などの例外があるため、これといった決定版がなく、ある程度各人の使いやすいようにアレンジできる。
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手掌側の手首に現れる腱。1:尺側手根屈筋、2:長掌筋(約10%の割合で欠損)、3:橈側手根屈筋、4:長母指外転筋と短母指伸筋。長掌筋と橈側手根屈筋は、親指と小指を近づけると長掌筋腱が動くので判別できる。
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眼の開閉は、主に上まぶたで行われる。その際、黒目(虹彩)にどの程度かかっているかで印象が変わる。1:驚いた目、2:通常時、3:眠そうな目、4:目を閉じる。
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美術作品でよく表現される血管10種。1:外頚静脈、2:橈側皮静脈、3:肘正中皮静脈(採血の静脈)、4:尺側皮静脈、5:胸腹壁静脈、6:手背静脈網、7:浅腹壁静脈、8:大伏在静脈、9:小伏在静脈、10:足背静脈網。
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口唇は、ほうれい線、鼻下、顎先に囲まれた領域を指す。いわゆる「くちびる」は赤唇部。1:人中、2、上唇、3:上唇赤唇縁(キューピッドの弓)、4:上唇結節、5:口角、6:下唇赤唇縁、7:下唇、8:オトガイ(顎先)
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外形に影響する腺と脂肪体。女性ではこれらに加え胸部、腹部、腰部、殿部、にのうで、内股に脂肪が蓄積する。*書き込みは書籍の指示出し用。
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大殿筋の下縁。
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回内・回外、内旋・外旋など、体の回旋動作が理解できると、姿勢に含まれる力の方向が目で追えるようになる。
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1枚目の図の赤丸で示した部分は「鵞足(がそく)」と呼ばれ、2枚目で示した三つの筋が上方から下方に収束して付着する。筋は関節を通過するため、知識が増えると関節付近の情報量や描写量が増える。
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図を模写するだけでなく、自分の体を触って確認することも重要である。触覚は、握った時のサイズや質感、重量、空間的な奥行きを理解するのに優れている。 添付図の赤く示した箇所は体表から触知しやすい骨の部位。
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骨格のアニメーションは、何度も描く点もよい練習になるように思う。描き込む簡易骨格は、各自の好みで細部を取捨選択してもらって構わないが、添付画像くらいあると外形に影響する筋の付着部が維持できる。
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アニメーター向け講習会で紹介した連続写真から描く骨格図。 1:エドワード・マイブリッジなどの連続写真の上に骨格を推測して描く(自前で用意する場合は動画のスクリーンショットなどでも可)。 2:描いた絵を接地面などから推測して並べる。 完成すると関節を含む運動の軌跡が可視化できる。
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歩行様式と姿勢。左からかかとをつけて歩く蹠行(せきこう)、指で歩く趾行(しこう)、爪先で歩く蹄行(ていこう)。蹠行はゴリラやクマなど、趾行はイヌやネコ、蹄行はウマやウシなど。
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年齢別のおおよそのプロポーション。左から1歳(4頭身)、4歳(5頭身)、9歳(6頭身)、16歳(7頭身)、25歳(7.5頭身)。
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リシェ支帯(Richer’s band)。大腿筋膜の一部で、膝の上で内側広筋を押さえつけ、外径に影響を及ぼす。四頭筋が収縮すると見えなくなる。大腿筋膜の弓状の支帯、広筋の支帯とも表記され、付着部に諸説あったが、大部分の線維が縫工筋の前方の内側上顆に収束するように付着する。
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肘と膝の過伸展(垂直よりも伸展した状態)。膝は反張膝と呼ばれる。女性や子供でよく見られるが、男性でも荷重をかけたときや、ダンサーさんなどで見られる。
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解説のために姿勢を揃えた一歳児のプロポーションと成人のプロポーションの比較。頭が小さく、足が長くなるが、胴体の比はあまり変わらない。
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腹直筋の腱画(中間腱)の簡単な捉え方。緑は「ローマン・アーチ」と呼ばれるラインの下縁で、古典彫刻などでしばしば誇張される。ピンクは臍と重なる。黄色のライン上の腱画は不完全で、体表から見ても不明瞭なことがほとんど。
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以前描いた補足図。1:大胸筋、2:広背筋、3:大円筋、a:上腕二頭筋長頭、b:上腕二頭筋短頭+烏口腕筋。
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