仕事前のウォーミングアップに。 これも前から何度か書いている事の再掲みたいになってますが。 『専門学校等に在籍しながらいつまでも原稿が書けない』人達の事を、昔は『単に怠惰なだけ』と思っておったのですが、必ずしもそうではないという話もあったので、ちょっと、モチベーション絡みの話。
否定による設定は、このコンセプトに言及しないので、役に立たない、という事なのだろう、と私は先述の作家氏の言葉を理解している。
随分前の事だけど、某編集部が全国のチェーン店系書店に人をやって、出口調査をしたところ、お客さんの中には買ったばかりの本の著者名を尋ねられても言えない人が結構な割合でいたんだとか。 『読者にとって作品名や主人公の名前より、作者名は覚える優先度が低いと推察できます』だそうで。〉RT
……ラノベだのなろうだのの『高尚さ』『低俗さ』について。 職業に貴賎なしとも言いますが、ラノベだろうが、なろうの書籍化作品だろうが、『個人の好き嫌い』はあっても、絶対的な『高尚さ』とか『低俗さ』なんて存在しないというか、時勢によって変わるので、あてになりません。
『キャラクターから物語を創る』という事について。 『キャラクター創造論』なんてものを書いている私が言うのもなんだけど、本来、キャラクターってのは物語を構成しこれを動かす為のパーツであって、先にキャラクターを造るってのは、何に使うかも決まってないエンジンを作るようなもんなんですよ。
ぶっちゃけね、私が司法書士補助者の仕事辞めたのは、当時の担当さんが夜中の三時にファックス送ってきて、棄てプリのキャラデザインに意見求めた上、私が答えたら、『あっそう。まあでも面倒臭いから全部A案で発注しとくね』と言われたからだよ。 こんな事続いたらどっちもダメになると思ったんで。
前にも書いたですけども。 ――例えば「メガネっ娘」と物書きがキャラ設定を造った時は、そのキャラが「メガネっ娘」である必然性と同時に、「メガネっ娘だから出来る演出やエピソード」をほぼ無意識の内に踏まえてます。>>
実際にやられた話だけど。 『ラノベ作家は作品を本として出版までこぎつけないと一円にもなりませんから、先に別人が組んだプロットを渡されてそれに従い書く事の多いアニメ等のライターさんよりも、プロットを素早く、何種類も組むのは、慣れていますし、早いです』 とインタビューで語った際に。
二十五年ほどまえ。 授賞式の後でベテラン作家の某先生に『あんな大河ファンタジーロマン、伏線とかどんな風に張ってるんですか?』と尋ねた際。 『榊くん。伏線は張るものではなくて見いだすものよ』と言われたのを覚えてる。 twitter.com/izuiu/status/1…
以前ある先輩作家から言われた言葉。 『いつまでも貴方が諦めなければ、いつか誰かが貴方を、諦める』 商業で仕事する物書きが自分の満足を最優先して締め切り破りまくる場合、まぁそうなりますわな。 ごくごく一部の、『その人の作品なら永遠に待てる』という信者さんが沢山いる人でもなければ。
文章力の話。 漫画であれば絵、コマ割り、フキダシの台詞、その他、といった情報をパラレルに(面)で伝えていく訳ですが。 アニメやゲームであれば、動画として動きだの、音声だの、何らかの動的演出もこれに加わる訳ですが。 小説の場合は、全て線状に並べられた文字で伝えていく訳ですよね。
ここ数年ですね。 10~15年前の、ポリフォニカとかの時は普通に使ってた漢字ですが、電子書籍にする際に削ってくれ、的な要請が編集部から来ましたし。 『真空被曝』って言葉も『被爆』を連想するからやめて、と言われた事あったなとかそんな。 殊更にこだわってた訳ではないので直しましたが。 twitter.com/MIKITO_777/sta…
いずれにせよ。 わがままを言うだの、支離滅裂なことする、だの、依頼内容をガン無視する、だの、そういうのをしないと個性が出ないと思ってるなら、大変な間違いだなと私は思います。 個性ってきちんと仕事してても勝手ににじみ出るもんではないのかなと。
個人的には『アレが嫌い』はあって当然と思う。個人の趣味嗜好なんだから。〉RT だけどそれに汎用性というか公的保証というか、そういうのをつけて『他人にも嫌いと言わせたい』と思うあまりに『邪道』だとか『低俗』とか万人に通じる絶対基準があるかのように主張し始めると、誰にとっても地獄。
何の職業でも同じだけど、『誰でもできる(ように見える)事』でお金貰ってる以上、『多くの人には出来てない』事が出来てるのです。 同時に『誰でもできる事』の延長でしかないので、プロになったからって、『俺は他とは違う特別な存在』と思い込むと、切磋琢磨を怠って素人以下に転落が始まる。
本当にこれは常に思う。 宝くじは買わないと当たらない。 創作を宝くじに喩えるとは何事かと怒る人も居るだろうが、完成前からぜったい確実に傑作、名作になる保証のある作品などないと言うか、作者の手を離れてお客さんに見てもらってからでないと、創作物は完成しない。 表現なんだから。
つまり、『この企画にシナリオが要らない』と言われた場合、相手がただのマウント取りたがりのボンクラでもない限り、それは『現状の設定(世界観、キャラ配置)は、そのお客さんがゲーム世界に入り込んだり愛着を感じたりする形に最適化されてない』っつー事だとも考えられるので、
最初のマイナスを200とかに設定すると、高感度上昇の幅は限界があるから、プラスにならずにマイナスのままになるという変な結果に。 技術というのはその原理的な部分を理解せずにアレンジして使うと、うまくいかないこともありますよ、と。
それはその通りなんだけど。特にラノベは。 ただ出版って全体で見ると文化事業としての側面は確実にある筈なのに、その辺、『や、慈善事業じゃないすから』で、売れるもの『だけ』作ってるとそれはそれで恐竜的進化(特殊化)の果てに滅びると思う。 twitter.com/r_jajamaru/sta…
まぁそもそも建設的な議論を放棄するやり方だから...... 大学でディベートとか学んでた時も『相手を論破すること』を目的にやってる人が居て、論点ずらし系の詭弁を使い勝利宣言とかよくやってたが、そこから何か得られるかというと、まぁ本人の満足感以外は何も、むしろ本人の評価は下がるという。 twitter.com/okina001/statu…
本当に不思議だが、書かない人は本当に一行も書かない。 専門学校に二年通って、課題含めて一切書かないって人が何人も居る。 あんまり可能性を狭めることは言いたかないですが、『漫画家とかが無理そうだから選んだだけで小説読むのも書くのも嫌い』って人は小説家、向いてませんよ。 twitter.com/game_sennin/st…
まあ眼鏡っ子に限らず、業界の『このタイプのヒロインは売れない』という信仰めいた考えは根深いというか、アニメや漫画でヒットした実績が無いと、許可されなかった思い出。 獣っ子なんて、『けものフレンズ』がヒットした途端に担当編集者が『書いてもいいですよ』とか言い出したし。
ひいひい言いながら仕事上のトラブルを処理しつつ、うちのシナリオチームのスタッフと喋っていて。 「作者の気持ちを答えろって国語の問題、苦手だったんですよね」 ――よく聞く話だが、これ『作者の気持ち』なんて曖昧な言い方するから悪いんだよな。
大抵の『突然開花する才能の主』は、基礎鍛錬レベルの事をしてる自覚が無い遅咲きの人なだけで、赤ん坊が突然、オリンピックアスリートになったりする事が無いのと同じく、『何にもしてない』状態でプロの水準に達する人はまず居ないと思います。
その抜けも多層的で、確かに生徒さんがいきなり書けと言われて書けるものではないが、逆にその抜けを指摘していくと、『冒頭で何を提示しないと読者は小説の世界に入れないのか』がわかる。