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専門家会議クラスター対策班の西浦教授(@nishiurah)の記事です。
医療従事者へ。
「ひとたび大規模流行が発生すると、流行が制御不能になります」
「皆さんの力が必要です。お願いします、助けてください」
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200324-…
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前にもつぶやいたけど、Twitterの楽しさって、好きなアニメとかゲームとかスポーツとか音楽とかを「好きだ」と宣言する人に「私も好きだ」という人たちが同じ熱量で集まる様子を見る瞬間だと思う。
たとえ自分の全然知らないものだったとしても、その瞬間に居合わせることそのものに幸せを感じられる。
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医療においても、多くの専門家が同じことを言っているならそれを拠り所にしてみるのが安全だが、自分の信じたいストーリーが「見つかるまで探す」習慣があると、「多くの人の意見が一致する=何か裏があるに違いない」と疑い始め、ますます異端な主張にのめり込み、真実から遠ざかって行く。
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今日の #SNS医療のカタチONLINE で志賀先生からお話のあった「喉にものが詰まって窒息している人のサイン」です(東京消防庁HPより引用)。
窒息している人自身は「窒息しています」とは言えません。
このサインを知っておくことは大切。
youtu.be/TwFv5uQC2Vw
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「クラスター対策で濃厚接触者を追跡し丁寧に丁寧に感染拡大の芽を潰しているのが日本」
「感染者の8割は軽く済む病気なので、この人たちにあまり不安を持たせたくもない。一方でリラックスしすぎてもほしくもないので、一定の緊張感を持って日常の行動を変えてもらいたい」
buzzfeed.com/jp/naokoiwanag…
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『人工呼吸器とは「肺が頑張れないと他の臓器に支障が出るから、肺を傷めながらなんとか働かせる機械」』
まさに。分かりやすい説明です。
そのマネジメントは、医師の中でもかなり専門性の高い領域。 twitter.com/mph_for_doctor…
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SNSでデマが拡散している時、リプ欄には必ず「真実に目覚めた人」がいる。これが最も危ない。
真実というのは、生涯をかけてわずかでも近づこうと努力し続ける対象であって、ある瞬間に「目覚める」ようなものではない。
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たとえ大きな誤解であったとしても、他人の信じるものを決して真正面から否定してはいけなくて、なぜそれを信じたのか、その背景にどんな不安があるのか、ゆっくり時間をかけて話し合うのが大切だと思う。
家族や親友など親しい人が相手のときほど、むしろ慎重さが必要になる。
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Twitterを定期的に見る習慣があると、「少し見ないうちに話題についていけない!」みたいなことが起こるけど、さらにもう一段階見る頻度を落とすと「ついていけてないことに気づかない」という段階に達し、それが割と楽だったりする。たぶん世の中には「知らなくても困らない話題」が結構多い。
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定期的に紹介します。
私のサイトでは、各科の先生方からのご意見をまとめ、信頼できる一般向け情報サイトのリンク集を診療科別に作っています。学会・公的機関等が中心ですが、使いやすく、分かりやすいものばかりです。
医療・健康問題で困った時はググる前にご覧ください。
keiyouwhite.com/guideline-for-…
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今世の中は、みんなのために何かしたい、何か言いたい、という想いに溢れている。このこと自体は尊い。
しかし「何もしない何も言わない」「詳しい人に全部お任せ」が最善の選択肢であることをよく理解している人たちもいる。この辺りの立ち位置、バランス感覚は大切だろう。
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自分や家族ががんになり、何とかしたい一心で「金に糸目をつけない」と強く決意し、科学的根拠のない治療に次々とのめり込んで高額を費やす人は多い。
国民皆保険のある日本では「効果の確かな治療ほど安い」という事実は大切。
貴重なお金と時間は、真に心身を豊かにするものに注いでほしいと思う。
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我が強くて独善的、使命感は強いがプライドも人一倍高い。医者ってほんとに曲者ばかり。チームワークを整えるのに現場がどれほどいつも苦労しているか。
少なくともこの統率を取れるのは「偉い人」ではない。エビデンスだけです。
何らかの陰謀で足並みを揃えさせるにはクセが強すぎる人たちです。
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意外に知られていませんが、学会の公式サイトにある一般向け情報集はとても便利に利用できます。ぜひ知っていただきたいので、いくつか紹介します。
まずは消化器病学会。「患者さんとご家族のためのガイド」として、多くの疾患のガイドブックが無料でダウンロードできます。
jsge.or.jp/guideline/dise…
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出演させていただきました。
制作スタッフの皆さんが、何ヶ月もかけて真摯に作った番組です。私自身もとても勉強になりました。
NHKプラスでは1週間見逃し配信されていますので、よろしければご覧ください! twitter.com/nhk_kurogen/st…
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「ググれば済む」理論には二つの危険性があると思う。
①基礎知識がないとググろうにも何を調べていいのか分からず、「ググる」だけでも相当苦労する上に、たぶん正解にたどり着けない
②明白すぎるデマに関しては、ググるほどに誰かを陥れたい人の悪意にたどり着く可能性が高まる
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どんなに優れた能力があっても、あらゆる領域に精通している人なんていないんですよね。重要なのは、自力で意思決定できる範囲と、"詳しい誰か"に頼った方がいい範囲の線引きができること。加えて、各分野の"詳しい誰か"に簡単に相談できる人脈とパワーを持っていること。
そういう人は圧倒的に強い。
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仕事が抜群にできる人とか、私生活がすごく満たされている人とかが、わざわざ他人に難癖をつける姿はまず見ないなあとよく思う。
翻って思うに、他人に色々と難癖をつける人は、他人を改めたいのではなく、思い通りにならない自分への不満やわだかまりを他人にぶつけているのかもしれない。
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知識の豊富な人ほど「面白いと思える本」は多いに違いないし、本をたくさん読むと知識の量が増えるので、「面白いと思える本」がますます増え、次々と多くの本を読んで知識を蓄えていくという好循環がある。
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自分に攻撃的な言葉を投げつける人に対し「なぜそんなことを言うのか」と悩み苦しむのは割に合わない。
幼い頃から「相手の身になって考えよう」と言われ、それを素直に守ってきた誠実な人ほど何とか相手の気持ちを知ろうとして疲弊してしまう。
そもそも他人の頭の中などさっぱり分からないのが普通。
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実は恥ずかしながら自分もかつてデマ本に思考を侵食されかけたことがあって、大学生の頃「世の中に流布している言説は嘘だ。真実を知れて良かった」などと思ったのを覚えている。思い出すだけでゾッとする。
デマ本には「向こう側の世界に連れて行かれる」ような、頭脳への特有の浸潤性がある。
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何度も書くのだけど、抗がん剤の副作用をコントロールしたり、がんの痛みを緩和したりする技術が進歩したおかげで、たとえかなり厳しい状況の患者さんでも、それが見た目からは分かりにくいことがあります。
このことを知らないと、何気ない一言が患者さんの心を傷つけてしまう。注意したいことです。
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一方、コード・ブルーやTOKYO MERでは脚本に高いリアリティが追求されていて、本物と同じレベルで専門用語はそのまま使用され、解説はかなり少なめ、テロップやイラストもない。視聴者をガンガン置いてきぼりにするが、これがかえってスピード感、臨場感を生み、ドラマの魅力を高めている。
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「人工肛門」は内臓の一部が外に出ているだけで「人工物」を装着しているわけではない、という事実は意外に知られていなくて、人工関節やペースメーカーのようなものだと思っている人は多いです。
腸の一部が体外に出ていて、そこから排便できる仕組みなんですね。