昨日やむを得ぬ用事で大阪の中心部に立ち寄ったが、目を疑うほど人が少なかった。 普段の1〜2割くらいしか人がいない。 生まれて初めて見る光景に泣けてくるほどだった。今までごった返す人混みにあんなに辟易していたのに。 みんな頑張ってる、必死で耐えている。そんな話も広まるといいなと思った。
お酒に弱い人が訓練して「強くなる」ことはない、という事実は知られてほしい。 お酒に強い人と弱い人がいるのは、アルコール代謝の効率(アセトアルデヒド分解酵素の活性)が異なるからで、これは「遺伝子によって決まる性質」です。 飲めない人に無理に飲ませるのは厳禁。 diamond.jp/articles/-/314…
この「任せろ、俺が悪者を叩きのめしてやるから」という姿勢は確かに心強く、支持も得やすい。時に市民の利益にもなる。 一方で世の中には「余計なお世話」という言葉もあって、特にセンシティブな専門領域に不十分な知識で乗り込んで刀をブンブン振り回すと、時に取り返しのつかないことになる。
誠実な人ほど「他人を批判するなら誰もが納得できる理屈や裏付けが必要だ」と考えるものだが、世の中には「嫌いな人をバッシングするのに理屈なんてどうでもいい人」はいて、その人の歪んだモチベーションは、「嫌いな人の悪口を言ってもらえるだけで満足できる取り巻き」によって支えられている。
優秀な人はたいてい他人を褒めるのがとても上手いが、この理由を考えるに、優秀な人は他人の良いところを一つ一つ的確に言語化できる能力を持っている、ということと、他人の良いところをじっくり探せるだけの精神的な余力がある、ということにあるのではないかと思っている。
こんな言い方は良くないのかもしれないけど、情報リテラシーが高い人ほど割りを食う状況になっているのは何とも残念。 こういう時に備えて余分に買っておくべきだったなんていうのはさすがに酷な話。 ポイント2倍の日に買おうとか、花粉症の時期が近づいてから買おうとか、そういうもんです。
高山義浩先生によるFBの投稿。 休み中の子どもたちの過ごし方についてきめ細やかなアドバイス。 友達の家に行くのは? 公園は? 図書館、学童クラブは? 注意点をまとめてくださっているのでぜひご一読を…。 m.facebook.com/photo.php?fbid…
熱中症で50〜90代の男女14人が死亡、うち13人は屋内。8人はエアコン使用なし。 熱中症で来院されたご高齢の方に話を聞くと、 「熱中症のことはよく知っている」 「でもエアコンは体に悪い」 「自然な風に当たる方が元気になれる」 と話す方が結構いる。 悩ましい問題。 www3.nhk.or.jp/news/html/2020…
これ、要注意ですね。 十二指腸や小腸の中で膨張したらほぼ確実に閉塞し、手術が必要になります。 特に連ツイで紹介されているような十二指腸の閉塞だと、部位によってはかなり大掛かりな、リスクの大きな手術になりそうです。 twitter.com/nuno40801/stat…
私の認識がずれているのか。違うものを見ているのでしょうか。さすがに参りました。 偏った報道に現場がどれほど傷つけられているかと思うのですが…。 連載中のメディアというのは、ご存知の通りオールドというかoldest mediaと言ってもいいですが、中の人は何の悪気も嫌味もないんだなと思いました。
とてもいい記事です。 この感染症の特徴、特に軽症例に対する大切な考え方が説明されていると思います。 「求められるのはパーフェクト でもリスクゼロはあり得ない」 その中でベストな落とし所を考える。 これはもう医療全般に通じる話だと思います。 buzzfeed.com/jp/naokoiwanag…
新型コロナに関して言えば、「タイトルを見ただけで不安になった」と感じた記事や雑誌は、その時点でもう読まないことをおすすめします。 中立的な情報を集めることが大切。 内容が中立的な記事は、タイトルも中立です。 不安になったら忽那先生の記事へ。 news.yahoo.co.jp/byline/kutsuna…
病院の待合室でワイドショーを流すのはできればやめてほしいと思う。 科学的根拠のない健康法とか病気の民間療法などがまことしやかに紹介され、ただでさえ病気でストレスを抱えた患者さんが不安を煽られたり、受けている治療に不信感を持ったりすることがある。
頼まれた仕事を驚くほど速くこなす人は、必ずしも「時間に余裕がある」のではなく、むしろ手元に仕事があまりに多くて激しく忙しいために「早く済む仕事は即座に終わらせないと回らない」という事情があると思っている。 忙しい人の方が仕事が速いのはそれが理由だと思う。
医者ってほんとに言うこと聞かない人種で、ちょっと油断したらみんな独自に正しいと思うことをやりたがる。あっという間にバラバラになる。それを何とか繋ぎとめる唯一の拠り所がエビデンスなんです。 どこかからこっそり指示が出て、科学的に合理性がないのに足並みが揃う可能性など万に一つもない。
誤解を招くタイトルだけを見てニュースの内容を誤認した人に、正確な情報を懸命に伝えても全く理解されないことがある。 「本文を読まなかったから誤認した」のではなく、「短く簡潔でないと分からない」のだ。 悪意のあるタイトルで誤読を狙うと、本当に取り返しのつかないことになる。
医学の歴史において、期待された薬や技術が数々の研究を経て「益が少なかった、害の方が大きかった」と後から分かる、という事例が数え切れないほどあったことを知っている人なら、ある薬や技術に対する期待が大々的に報道される時は、かえって慎重に、むしろ懐疑的になるのではないかなと思います。
「救急車を呼ぶべき症状」を知るのに便利なのが、消防庁発行の「救急車利用リーフレット」です。 最近「高齢者版」が出たので、ご高齢の方のご自宅に貼っておくのもオススメ。 28日発売の自著『高齢者とその家族が病院に行く前に知っておくこと』(amzn.to/3jFjQOV)でも詳しく紹介しています。
「41歳会社員、傷害容疑で逮捕」 「肛門付近に、業務用の空気圧縮機をズボンの上から押しつけて空気を注入する暴行を加え、負傷させた」 この種の外傷は本当に多い。人工肛門造設を伴う大きな手術になることもあるし、命に関わる。 あまりにも危険な行為だと知ってほしい。 headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200307-…
前にも書いたけど、医療ドラマごとに「専門的な内容の扱い方」を比較すると面白い。 ドクターXはリアリティより分かりやすさ優先、専門用語は少なめで、毎回大門の手術を解説してくれる役回りのキャラが必ずいるうえに、テロップとイラストまで表示される親切さ。視聴者を置き去りにしない配慮がある。
全身熱傷は本当に怖くて、救急搬送された時は意識清明で普通に話せるのに、見る見るうちに命の危機に陥っていく。 皮膚が失われると体液が保持できず、とてつもない速度で大量の水分が失われ、感染症への抵抗力を喪失し、生命維持機能が破綻する。 皮膚という外界へのバリアがいかに大切かを思い知る。
これから同様のことが起こらないよう、大塚先生のこの記事はぜひ読んでいただきたいです。 テレビの力は絶大で、医学の歴史が丁寧に慎重に積み上げてきたものを一夜にして破壊できます。 医療従事者や患者さんたちにとって、つらく苦しい瞬間です。 twitter.com/otsukaman/stat…
昔ことわざや慣用句が好きで色々覚えたけど、いまだに好きなのが「三十六計逃げるにしかず」。 兵法の36種もの優れた計略をもってしても「逃げること」に勝るものはない。「ヤバい時は逃げろ」「あれこれ粘らず一旦引いて形勢を立て直せ」というのは人生における重要な教えだと思う。
大人になってアウトプットの機会が増えると、やっとその意味が分かり始めた。誰かに何かのメリットをプレゼンするとか、我が子に何かを教えるといった場面での頭の動きの滑らかさ、使う言葉の豊かさ、思考の奥行きのようなものに「これまでどれだけ色々なことを考えてきたか」は現れる。
これはとにかく毎年拡散したい話。 ポスターにもあるように、映画やテレビなどによって刷り込まれた「子どもがバシャバシャと溺れるイメージ」は一切忘れて、「子どもは音も立てず静かに溺れる」という知識を上書きしてほしいです。 twitter.com/oshietedoctor/…