時事メディカル連載 病院で医師に不満を感じた、という体験談をSNSでよく見ます。確かに医師の落ち度が実際あったのかもしれません。 しかし、第三者が限られた情報をもとにこうした怒りに共感し、投稿を拡散するのは危険だと感じることもあります。 その理由を書きました。 medical.jiji.com/topics/1612
第三者の査読を経ていない単なる研究結果であっても、プレスリリースならできます。 しかし、信頼性の重み付けをすることなく、全てを「新たな知見」として期待感を強調して報道すると、視聴者の誤解を招き、ひいては医療現場に混乱を引き起こす恐れがあります。
SEO専門家、辻さんの「コロナ ワクチン」キーワードでの検索結果に関する考察、非常に重要だと思います。 打ちたくない人ほど「自分の背中を押してくれる情報」を探し出してそれを熟読→Googleに良いコンテンツと評価されて上位表示、という流れ。 大手メディアには科学的中立性が求められますね。 twitter.com/tsuj/status/13…
耳鼻科医ひまみみ先生のご解説もここにぶら下げておきます。 twitter.com/ent_univ_/stat…
たらればさんとおかざき先生のツイを見て少し書いてみる。 私はかつて学校の授業でどうしても古典が好きになれず、当時は古典の勉強が苦痛で仕方なかった。 ところが、 #あさきゆめみし を読んで世界が変わった。古典に関心を持つ入り口になり、学びの扉が開いた。あの感覚は今でも鮮明に覚えている。
そんな父は決まって私に「おじいちゃんはこの比じゃないくらい本を読んでいるよ」と繰り返した。確かに、教師だった祖父の自宅は居住空間のほとんどが本で埋め尽くされていた。 知識とはいくら得たところで限界にたどり着くことは決してないのだと、幼心に思い知ったものである。
いい小説を読み終わると思う。 登場人物たちがまだあの世界で楽しんだり苦しんだり泣いたり笑ったりしているのに、自分だけはそこに参加できなくなるのが寂しい。 余韻が苦しく、でもその苦痛が愛おしく、そしてまた小説を読む。
同じがんにかかった友達から、 「私は〇〇という治療を受けている。あなたも試してみてはどうか?」 と言われ、当惑してしまう人もいます。 たとえ同じ病気でも、その病状や必要な治療は患者さんによって本当にさまざまです。 比較したり参考にしたりすると、かえって不安が増すこともあります。
昨日の市民公開講座、未視聴の方はぜひYouTubeのアーカイブでご覧いただけたら嬉しく思います。 米エモリー大学小児感染症科、およびCDCにも所属され、ワクチン関連の仕事に世界最前線で携わられている、信頼できる専門家、紙谷先生のご講演でした。 今まさに必要な情報だと思います。 twitter.com/SNS41010441/st…
講演している最中に「うんうん」と頷いてくれる聴衆の方、ものすごくありがたいんです。こちらも安心して話せるし、何ならその方に向けて話しています。たぶん人前で話す機会の多い方は同意してくださると思います。 なので自分も聴衆として参加する時は、頷くなどして動的に聞くようにしています。
原稿がまとまらず苦労していたのに一晩寝ると嘘のようにスムーズに進んで一気に完成することがよくある。 この経験から思うに、悩みや迷いで頭の中が乱雑な時は、とりあえず考えるのをやめて寝るのが得策だということ。これは間違いないはず。
「死ぬ気でやってやる」と漠然と意気込んでがんばり始めると、結果が成功でも失敗でも、その要因をのちに振り返って考察できない。 その上、失敗した時は「死ぬ気でがんばったのに報われなかった」という心の傷が残るばかりで、自分を追い詰めることになる。
「頭の中に入っている知識量が多い」=「引き出しの数が多い」のは当然として、何より「どの引き出しに入っているか」が分かっているから、すぐに答えにたどり着く。さらに「理解はしているけど一応誰かに聞いて確認しておいた方がいい」という範囲も熟知している。 これが専門家の定義だなぁと。
一部のまれながんを除いて、多くのがんについて言えること。 現在最も科学的根拠の確かな治療(=標準治療)の選択肢が複数ある時は、複数のがん専門医が異なる治療を提案することがあります。 すなわち治療の効果がほぼ同じ時ですから、メリット・デメリットを聞いて慌てず選べば大丈夫です。 twitter.com/SatoruO/status…
おせちにも入っていることのある銀杏。一度にたくさん食べすぎると、嘔吐やけいれんなどの中毒を起こします。この毒性は加熱してもなくなりません。 中毒の報告は子どもに多いですが、大人でも起こるため食べすぎないよう注意が必要です。 j-poison-ic.jp/wordpress/wp-c…
時事メディカル連載 医師にうまく症状を伝える方法を書きました。 例えば「痛み」であれば、いつ発生し、どのくらいかけて悪くなったのか、あるいは良くなっているのか、それとも「良くなったり悪くなったり」を繰り返しているのか、といった「変化」を伝えるのが大切です。 medical.jiji.com/topics/1919
今まで他の誰もがやったことのない新しい手法や考え方というのは、時にメディア等で持てはやされるし、実際その独創性に感銘を受けることも多い。 でも「昔から変わらないこと」には、変えようとする外力に耐えてきただけの価値があるのかもしれない、という発想も常に心に留めておく方がいいと思う。
2021年1月30日、がん治療研究を応援するdeleteC公式イベント「HOPE」が開催されます。 いま私たちが受けている数々のがん治療は、これまで多くの医療従事者・医学研究者と、研究に参加した患者さんたちの想いの結晶です。 #whydeleteC #みんなの力でがんを治せる病気に delete-c.com/hope/2021
飲み薬を包装ごと飲み込んでしまい、食道に詰まって壁を傷つけたり、腸の壁を突き破ったりする事故は頻繁に起こっています。 今の包装のミシン目は一つずつに切り離せないようになっていますが、それでもハサミで切り離し、誤飲してしまう事故が後を絶ちません。 medical.jiji.com/topics/2432
「今後」と書いたのは、コロナに限らず、いつ自分や自分の家族が病気に直面し、不安な中で情報を探し求めることになるか分からないからです。 これから自分や家族に降りかかるかもしれない危機に、日頃から備えておくことは重要だと思っています。 もちろん医療者である我々もです。
日々学び続けないと学問の進歩には置いていかれるのだが、学ぶ必要性はまず学んでみないと実感できず、ひとまず学んで不足を知ることで初めて「学ばねばならないという切迫」が生まれ、学びのサイクルが回り始める。 一方、ひとたびこのサイクルを止めると、再び回し始めるのに割と労力が必要になる。
担当の方はたいていベテランで、医療リテラシーは明らかに高いし、安心感がある。 そういう経験をするうちに、「そうか、こういう真っ当な記事だけでは雑誌は売れないんだな」と気付くわけです。 他にセンセーショナルな極論を展開しないと、退屈になってしまう。これは週刊誌のジレンマなんだなと。
ほむほむ先生がYahoo!ニュースで蚊に刺された時の対処法(他にクラゲやムカデに関しても)を、科学的根拠をもとに丁寧にまとめてくださっています。 身近な物事ほど「体験談」に頼りがちですが、いつも出典の明示された情報を優先することが大切です。 twitter.com/ped_allergy/st…
9月1日に発売した『すばらしい人体』ですが、重版3刷が決定し、累計5.5万部となりました。 このようなサイエンス書では異例のスピードとのことで、お読みくださったみなさま、本当にありがとうございます! 未読の方はぜひ「あなたの体をめぐる知的冒険」に出かけてみてください。
テレビや週刊誌などで非科学的な、不用意に不安を煽る発信がなされる(ことがある)理由について、「それを望む人が多いから」という市場の原理に思いを巡らせるとひたすら残念に思うし、「誰も望まない」ようになるまでなくならないのだろうなと思う。