何かを発信したくても、真面目で謙虚な人ほど「間違ったらどうしよう」という強い不安を感じて二の足を踏んでしまうものですが、「間違えないよう注意しよう」という「慎重さ」は発信のトーンににじみ出るものだと思います。 その姿勢によって、きっと信頼は蓄積されていくのだと思います。
70代の方から「30代の頃は70代なんて遥か先のことに思えたけど、本当にあっという間でした。人生は信じられないほど短い」と言われ、毎日大切に生きようと決心したことがある。 歳をとり、あっという間に過ぎ去った人生を振り返った時、「毎日大切に生きてきた」という自覚がきっと救いになると思う。
多くのトンデモは「わからずや」によってなされるのではない。大半は「分かってやっている」のである。 やっているうちに支持者が集まり、自分でもどこまで嘘かが分からなくなる。そのうち、真っ当な批判をしてくれる人が公益を損わせる敵に見え、「正義感」のもとに戦い始める。恐ろしいことだ。
現在、再放送中です。 お見逃しの方はぜひ…! twitter.com/nhk_kurogen/st…
「誰かに読んでもらうこと」を目的に文章を書く時は、どんな人に読んでもらいたいかを常に想像するのが大切だと思っています。 例えばものすごく長い文章は「長い文章を読むのが苦にならない人」しか読まないので、そういう人(長文で情報収集するのが得意な人)に届けたい話がある時は長くします。
他人から受けた理不尽な非難や叱責を、どのくらい「自責」に転換するかって個人差が大きいと思う。 同じ攻撃に対しても「私は一切悪くない」と受け流す人から、「全部私に非があるんだ」と100%に近い"変換効率"で自責に変えてしまう人までいる。 そして後者は傷を引きずりやすい。
よく話題になることですが、医療関係(特にがん)の書籍には体験談が主体のものが多いです。体験談の発信を否定するつもりはもちろん全くありませんが、「信頼性の高い情報を収集したい」という読み手にとっては、たとえ専門家でも「個人的な体験」に科学的根拠は乏しい、という意識は必要だと思います。
「〇〇は効果がある」と言うためには、しっかりした臨床試験で「人での効果」を確認し、既存の治療と比較する必要があります。 効果を実証するためには膨大な人たちの労力とコストが必要で、それでもなお多くの候補がふるい落とされる中、何とか生き残ったものが標準治療となり保険で認められます。 twitter.com/SatoruO/status…
自分は時々、医療と関係のないことを意識的にツイートするようにしているのですが、それは医療に関わる話だけだと「医療に興味がある人」にしかフォローしていただけないからです。 情報発信を行う者にとって、「医療に全く興味がない人」にいかに気にかけてもらえるかは永遠の課題だと思っています。
何かが上手くいかなかった時に、単純に努力の増量を求める人がいるけど、実際は努力の「方法」とか「方向」を詰め直した方がいいケースは多く、「よし今度こそ死ぬ気でやってやる」よりも、「何が悪かったかまずは作戦を練り直そう」の方が結局近道になりやすいと思う。
医療関係でよく週刊誌の取材を受けるのですが(表紙がカラフルで割と「煽り」系の見出しが並ぶタイプ)失礼な言い方ですが、たいてい担当の方の知識は真っ当で準備も完璧なので、とてもスムーズに話が進みます。 で、記事の完成度も高い。でも他の記事はちょっとオススメできないものだったりします。
子供が読む絵本で「薬や注射で病気がすっかり治る」という描写をよく見るけど、「薬を定期的に飲み続ける」とか「薬で症状を抑えつつ自然な改善を待つ」みたいな現実的な描写はあまり見ない。 あっても面白くないだろうけど、前者が「普通」だと刷り込まれやすい懸念はある。考えすぎかもしれないが。
いつも言っているのだが、いわゆる代替療法がダメだという意味ではない。ただ、科学的根拠のある治療より、全く根拠のない治療を優先し、大金を使って家計を逼迫させたり、無用な食事制限や断食をしたりする方には、そのお金と時間を可能な限り好きなことに使い、治療に備えてほしいと切に思う。
この流れでもう一つ書くなら、イーライリリー社のインスリンです。 犬の膵臓からインスリンを初めて単離したフレデリック・バンティングらは、リリー社との産学連携によってインスリン製剤の大量生産を実現します。インスリン製剤は、短命だった1型糖尿病患者の命を救い、まさに歴史を変えました。
小児科医坂本昌彦先生の記事、とても大切です。 『「一瞬でも目を離さない」「気を付けよう」という具体性に乏しい掛け声だけでは事故予防に繋がりません。』 『子育ては目が離れるもの』 『大切なのは具体的な方策』 news.yahoo.co.jp/byline/sakamot…
新型コロナ関連でもこのような虚偽、誇大表示に対する注意喚起は絶えず行われています。 『根拠がないのに「強力除菌99・9%」などとラベルなどで宣伝したのは景品表示法違反(優良誤認)として、3社に再発防止などを命じた』 『有効な成分が含まれないと判明』 sankei.com/life/news/2103…
よくイライラして周囲の空気をピリピリさせる人が、「自分は感情の起伏を表に出さないようにしている」と言うのを聞いて驚いたことがある。 私も短気な自分の性格が好きではないが、少なくともそれを自覚はしていて、周りに迷惑をかけないよう注意はできるからまだ良い方かなと我ながら思っている。
コロナ禍におけるこどもたちの生活と健康現状の調査、第2回「コロナ×こどもアンケ-ト」が開始されています。 大切な研究ですので、ご協力くだされば幸いです。 twitter.com/ncchd_pr/statu…
最近お取り寄せをよく利用しているけど、調理する方々にとっては本当はベストなタイミングで、店の雰囲気も込みで味わってほしいのに苦渋の決断を強いられていると思うし、「お店で食べたらこの2、3割増しくらいだろう」と思いながらいただき、情勢が落ち着いたらお店に必ず足を運ぼうと決めています。
「ソースが付いていれば正確性も自分で確認できる」 これは大切なことですね。 科学的な情報において出典を明示することは「正しさの証明」ではなく、「どのくらい正しいかを第三者が検証できるようにする手段」であって、そこでようやく議論の入り口に立てるのだと思います。 twitter.com/ent_univ_/stat…
ほんの3年前。ネットの医療情報は、身の毛もよだつほど、とにかくひどかった。ひどすぎた。 「逆流性食道炎」と検索すると、「おすすめ市販薬、サプリランキング」のようなページが上位に並んだ。 逆流性食道炎は受診が必要な病気だ。第一選択薬のPPIは市販されていない。本当に恐ろしい話である。
偏った情報収集を避けるには、自分の「信じたいこと」と「信じたくないこと」を頭の中でいつも整理しておく必要があると思う。 「信じたくない真実」を受け入れるのは、本当に苦痛を伴う行為。 でも自分の耳に心地良い話だけを集めていては、知的な成熟はなかなか得られない。
自分は昔から一人で食事をするのが割と好きな方なのだけど、その最大の理由は端的に「味に集中できるから」で、複数人だと誰かに気を遣ったり、会話に熱中しすぎてあまり味を覚えてなかったりすることすらあるので、一人飯のメリットは実は結構大きいと思っている。
友人や親戚から科学的根拠のない民間療法を勧められ、断りづらくて困る方もたくさんいます。 たとえ善意でも、患者さんに対して不確かな情報をもとに何かを勧めるようなことはすべきではありません。 直接でも、SNSでも。 twitter.com/SatoruO/status…
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