以前のツイートもぶら下げておく。失礼ながら、紙媒体で医療情報収集するなら、もはやTwitterよりレベルの高い選球眼が必要かもしれないとも思う。 twitter.com/keiyou30/statu…
「新聞や本を読みなさい」と言われて育つ。 これは私も同じだった。新聞にトンデモ本の広告が多かったり、新聞記事にも怪しいものがあることを意識したのは、もしかしたら医学部に入ってからかもしれない。 twitter.com/keiyou30/statu…
書店に何気なく立ち寄り、健康本のコーナーで何気なく手に取った本が確たる医学的根拠に基づいて書かれている、という世界であってほしいと願うし、自分自身も書き続けて、その一翼を担いたいと思っている。 本が好きだからこそ、そう思う。
大須賀先生が作られた、この「怪しいがん治療を見抜く方法」は永久保存版だと思います。 書籍、週刊誌、テレビ、インターネット、SNS、各種広告、あらゆる情報源に生かすことができます。 twitter.com/SatoruO/status…
「批判すればするほどサービスの質は向上する」と思っている人が一部にいるように思う。それどころか「ひとたび批判の手を緩めればサービスは劣化するぞ」という焦燥に近い空気を感じることすらある。 当人にとって「市民代表として批判し続けること」は紛れもない善行で、正義に他ならないのだろう。
そういえば幼い頃、外国の方と接した際に言葉が通じないのが怖くて押し黙っていたら父が、「こんにちは」「すみません」「ありがとう」とか、いつも通り日本語で言えばいい、目を合わせて声を出すだけで簡単なコミュニケーションはできると言ったんですね。 納得感があって今でも記憶に残っています。
医学は「白か黒かはっきりしないこと」ばかりですが、厳密な臨床試験を経れば「白か黒かどちらかになる」わけでもありません。 「ある医療行為が妥当と判断できる程度に白寄りになるか、許容されない程度に黒寄りになるか」です。 テレビや新聞でも、ぜひこういう話を繰り返し伝えてほしいです。
一部のテレビや新聞等のメディアのように、「白か黒かはっきりしろ」という論調だと、「科学とは白か黒かはっきりできるものなのだ」と視聴者は理解し、これが「白か黒か明言できないなら科学者の能力不足か怠慢が原因だ」になります。 科学的な考え方を多くの人に啓発していただきたいです。
10年前に読んで感動し「10年後に再び読もう」と決めていた本がありました。「10年後の自分がどう読むか」を知りたかったからです。 それが今だったので予定通り読み、同様に感動したことに感動しています。全く内容が色褪せていなかった。 いい本というのはこういう本のことをいうのだと思いました。
語彙力が豊富な人が得なのは、何より「豊富な語彙を使って考えること」ができるところにあって、普通なら長々と説明的に表現しないといけない現象や情景や感情を短い言葉で的確に表現できるなら当然思考は「はかどる」し、頭の中の情報の整理も速くて効率的。 ゆえにアウトプットの質も高い。
語彙力を高めることの利点は、一見すると「難しい文章が読める」とか「たくさんの言葉を使って文章を書ける」といったことにあると思われがちだが、実は語彙力の多寡が「考える力」自体に影響を及ぼしてしまう、ということの方が大切だと思う。
高山先生の記事。本当に分かりやすいです。 『有効性がはっきりしない対策はしないこと。負担が著しく大きな対策もしないこと。できない人に求めすぎないこと。実行可能かつ意義ある予防策にエネルギーを注いでいくことが、結局のところ感染対策を成功裏に続けていくコツ』 news.yahoo.co.jp/byline/takayam…
多くの専門家が共通して発信する意見より、少数の人だけが唱える「意外な主張」にこそ隠された真実があると考える人は本当に根強く存在するなあと思う。 他の誰も気付かなかったスクープを"すっぱ抜く"ことにこそ大きな価値があるという感覚を、一部メディアから刷り込まれた結果なのだろうか…
科学の領域で「まだ誰も知らないこと」というのは「まだ真偽が科学的に検証されていないこと」なのだから、その根拠は薄弱。 もしそれを「真なり」と主張するなら、"第三者が科学的に検証できる方法で" 発信しなければならない。 もちろん「SNSやウェブ記事で持論を展開する」は有効な手順ではない。
以前から何度か同じことを言っているのですが、有能な人は「実はもう1人か2人影武者がいるんじゃないか」というくらい何でもできます。 何か一つに熱意を注いで結果を出し、それに多大な時間を割いている(ように見える)人が「それ以外に使える時間は少ないはずだ」と考えるのはよくある誤解です。
【新刊】 6月18日に単行本「医者と病院をうまく使い倒す34の心得」(KADOKAWA)を発売します。 「検査」「診察」「薬」「コミュニケーション」にテーマを分け、病院をうまく利用する知恵をまとめました。 ご予約いただければ発売日に確実に出荷可能です。ぜひお役立て下さい! amzn.to/2U0QiQW
医療関係でよく週刊誌の取材を受けるのですが(表紙がカラフルで割と「煽り」系の見出しが並ぶタイプ)失礼な言い方ですが、たいてい担当の方の知識は真っ当で準備も完璧なので、とてもスムーズに話が進みます。 で、記事の完成度も高い。でも他の記事はちょっとオススメできないものだったりします。
担当の方はたいていベテランで、医療リテラシーは明らかに高いし、安心感がある。 そういう経験をするうちに、「そうか、こういう真っ当な記事だけでは雑誌は売れないんだな」と気付くわけです。 他にセンセーショナルな極論を展開しないと、退屈になってしまう。これは週刊誌のジレンマなんだなと。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」とか「あばたもえくぼ」という言葉が大昔からあるように、気に入らない属性が叩かれていると、その真偽を判断する目は完全に曇って嬉々として拡散し、逆にお気に入りの属性が評価されていれば無批判に肯定してしまいがち。そういうバイアスに自覚的でないといけない。
病院で受ける検査の中でも、「陽性」や「陰性」、「+」や「−」で結果が返ってくるものを「定性検査」と呼びます。 尿検査や検便(便潜血)、インフルエンザの検査などは身近な例ですが、定性検査にはとにかく誤解が多いと感じます。 YouTubeで図解入りで解説しました。 youtu.be/-4k7LscvMoY
さすがに「微陽性」という言葉は今まで一度も聞いたことはないですね。 そういう医学用語があると誤解する方がいらっしゃると良くないので念のため。まあ皆さんおっしゃってますので蛇足ですが…
最近Twitterで特によく話題にあがる一部のテレビ番組や逆張りトンデモ理論の中には、「わざとやっている」以外にその主張の動機を説明できないものも多く、つまり爆発的な注目を集め、瞬間的に多人数に消費されること自体で目的の大部分が達成できるのだと思う。
『屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、熱中症のリスクを考慮し、マスクをはずすようにしましょう』 あと、必要のない時にマスクを外している人に対して、「なぜマスクをつけないのか」という非難の目を向けないことも大切だと思います。 twitter.com/mhlwitter/stat…
『消費者庁は、新型コロナウイルスへの効果をうたっている除菌スプレーなど、およそ40の商品について根拠が認められないとして表示の是正を求めました』 『新型コロナに効くと言われると、ついひかれてしまうが、根拠がないものがあるので注意してほしい。』 twitter.com/nhk_news/statu…
不安をターゲットに商売したい人は本当に多い。特にがん診療に関わる医師たちは昔からその存在を認識し、注意喚起を行ってきた。「がんが消える」などと称して何十億円も売り上げた会社が摘発される。そんなニュースは何度もあった。 医療情報は「何を信じるか」が命に関わると言っても過言ではない。