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全身熱傷は本当に怖くて、救急搬送された時は意識清明で普通に話せるのに、見る見るうちに命の危機に陥っていく。
皮膚が失われると体液が保持できず、とてつもない速度で大量の水分が失われ、感染症への抵抗力を喪失し、生命維持機能が破綻する。
皮膚という外界へのバリアがいかに大切かを思い知る。
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もちろん熱傷の範囲や重症度によって状況は異なり、体の反応にも個人差はあります。
ただ、人体を構成する成分は自然界に存在する他の有機物とそれほど大きく変わらない、だからこそ正しい手順で身を守らなければならない、という事実を改めて痛感する外傷の一つが熱傷だと思います。
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フィクションにケチをつけるのは野暮だけど、医療ドラマの緊急手術を本当にリアルにしたら、身体診察、レントゲンやCTなどの検査、患者さんやご家族への説明、同意書の取得、麻酔科・手術室との交渉、手術に入るメンバーの確保、他の科への診察依頼などで、手術が始まる前に映画が1本終わります。
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昔先輩に言われたこと。
「好き嫌いの激しい人とは付き合いづらいと感じるかもしれない。でも好き嫌いの分かりやすい人には「嫌われないようにする」ことができる一方、好き嫌いがない(ように見える)人には気づかないうちに嫌われ、切り捨てられていることがあり、その方がよほど怖い」
一理ある。
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病院の待合室でワイドショーを流すのはできればやめてほしいと思う。
科学的根拠のない健康法とか病気の民間療法などがまことしやかに紹介され、ただでさえ病気でストレスを抱えた患者さんが不安を煽られたり、受けている治療に不信感を持ったりすることがある。
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本や雑誌で「抗がん剤は副作用がひどくてまともに生活できなくなる」という話を見たので抗がん剤治療は絶対に受けたくない
という患者さんに少なからず出会う。
もちろん副作用はある、つらい人もいる
が、
予防する手段はかなり豊富になった
抗がん剤治療を受けながら仕事を続ける人も多くいる、… twitter.com/i/web/status/1…
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大学時代に「本を読んでもなかなか内容を覚えられない」と嘆いていた私に父が「覚える必要はない。読んだ時に何を考えたかが大事だ」と言ったのは記憶に残っている。
大人になると、「その命題を一度でも考えたことがあるかどうか」がアウトプットの質を左右する。単なる暗記より遥かに大切なこと。
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ある朝起きたらTwitterがなくなっていた、なんて日が来るかもしれないので、私のサイトの便利リンク集を再度共有しておきます。
各診療科の先生方のご協力をいただいて作った、学会や公的機関の一般向け医療情報サイト一覧です。
ぜひブックマークしておいてください😊
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