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朝から丸一日手術室にいて、完全に話題に乗り遅れている。自分に何を言う権利もないのだが、いま現実を前にして無力感と喪失感に苛まれながら、しかし私たちはこれからも、これまで通り、日々医療に全力で取り組むしかないのだなと思いながら帰途についています。
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医療に関してネット検索するときに、例えば
「〇〇(病名) 治す 食べ物 おすすめ」
のように限定的な願望を入力してしまうと、科学的根拠の乏しい情報にたどり着くリスクが高くなるため、注意が必要です。
diamond.jp/articles/-/306…
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医療に関してネット検索したい時、オススメの方法としては、
①学会サイトを利用する(ググらない)
②「〇〇(病名や症状名) 学会」と検索する
③or.jpをつけて検索する
があります。
しかし最も重要なのは「”答えが見つかるまで探す”をやらない」です。
keiyouwhite.com/search-medical
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最近話題のカンピロバクター、細菌性食中毒の中では近年最多で、特に生の鶏肉ではリスクが高い。
厄介なことに、後遺症として1000人に1人がギラン・バレー症候群にかかるとされています。手足の神経が麻痺し、時に呼吸筋が麻痺して呼吸できなくなることもある怖い病気です。
diamond.jp/articles/-/306…
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受診した病院になかなか満足できず、次々と医師を替える、いわゆる”ドクターショッピング”のような受診の仕方が一般的にお勧めできないのは、医師の立場から見て、「一人の患者さんの経過を追いかける」という極めて重要な医療行為ができなくなるため、と考えています。
diamond.jp/articles/-/306…
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こども向けの人体の本「るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ! 人間のからだ」を監修しました。昨日から発売されています。
体の中を旅行するように、医学のことが楽しく学べる本に仕上がっています😊
books.jtbpublishing.co.jp/book/60001-202…
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「〇〇したらがんが消えた」
「〇〇を食べればがんが治る」
書店や図書館には、科学的根拠の乏しい医療・健康本がたくさん並んでいます。Amazonのランキングも同じ。
本なら信用できるはず…、そう考えて医療・健康本を読み込み、治療機会を失ってしまう方もいます。
本当に大きな問題だと思います。 twitter.com/NHK_PR/status/…
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私は本が大好きです。
だからこそ、書店や図書館に「誰かの健康を奪いかねない本がたくさん置かれている」という現実は、残念でならないと思っています。
このテーマをテレビ番組が扱って問題提起してくれるのは、本当にありがたいことです。
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今回も出演致します。
この番組は今回で6回目ですが、何か「悪者」を糾弾するのが目的の番組ではありません。
情報が溢れすぎたこの世界で、私達はどのようにして上手に正確な情報を選び取ればいいのか。そういう手法、考え方をみんなで一緒に話し合っていこう、という趣旨の番組だと思っています。 twitter.com/NHK_PR/status/…
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病気の不安に襲われている時に冷静な判断が難しいのは当然で、藁にもすがる思いで「自分の希望を肯定してくれる本」を探してしまうのも当然のことだと思う。
医療者側はそうした心理を理解した上で、少しずつ歩み寄る姿勢が大切だと感じる。
#フェイク・バスターズ
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志段味図書館の勉強会で、
「この勉強会では、どんな意見を持った人でも、スタッフがそれを否定したり無理に違う本を読むよう勧めたりはしていない」
という話、非常に大切。
そして参加者に対するスタッフの
「どこが一番共感できますか?」
という言葉は本当に大切で、見習うべき問いかけだと思う。
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「そんないい加減な本,信用できるわけないでしょう」
「標準治療が一番いいに決まってるでしょう」
などと真正面から否定した瞬間,信頼関係は壊れてしまう。
相手は自分の目の前から去り、他に「自分を肯定してくれる誰か」を探すでしょう。
「否定」や「糾弾」だけでは何も生まれない。
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#フェイク・バスターズ では扱われていませんが、個人的には「新聞に掲載された書籍の広告」も相当大きな問題を孕んでいると思います。
新聞に載っていたら信頼できそう、と考える人は少なくありませんが、むしろ科学的根拠の乏しい本が非常に多いのが新聞広告だと思います。
diamond.jp/articles/-/307…
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番組の収録では、
「科学的根拠のない危険な医療本や週刊誌の記事を信じてしまう方はいらっしゃるが、実はその背景に標準治療への疑念や医師への不信感が隠れていることもある」
と私は話しました。
その意味でも、「その情報のどの部分に共感できますか?」という問いは大切だと思う。
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学生時代は、自分の弱みは年齢と経験を積み重ねて克服できるのだろうと無垢に未来を信じられたが、ある程度歳をとると、特に性格上の弱点はおそらくこれからも「克服」はできず、うまく「付き合っていく」ことが肝要なのだと気づくようになる。
いわば前向きなあきらめ。
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SNSなどで一般にウケやすい発信者の特徴として、「物事を単純化するのが上手い」という点が挙げられる。単純に見せれば納得感を与えやすく、支持も得やすい。
一方、複雑な知見を正確に解説しようと骨を折る人は、誠実なのに「なんか分かりにくい」と敬遠されやすい。悩ましい問題。
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例えばお腹が痛い時に「そこにある臓器の不調かも」と考えるのは今では自然ですが、まるで「機械の一部分の故障」のごとく病気を捉える発想は歴史上かなり新しく、18世紀後半のモルガーニの提唱以後徐々に浸透しました。長らく人体は神秘的な存在で「体液の不均衡」が病気の原因とされていたためです。
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専門的知識を持たない知人から「この治療は危険だから受けるな」「病院に行かず〇〇で治せ」という誤った助言を受け、それを信じた結果健康を害しても、その「知人」が助けてくれるわけではない。こうして辛い思いをした末に病院に来る方を多く見てきた。信頼できない情報ソースには本当に注意が必要。
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「他人に小馬鹿にされた記憶」って時にぐっさり心に残っているもので、言った本人が全く覚えていない一言でも、相手に消えない心の傷を負わせていることがある。
このリスク、わりと取り返しがつかないので、軽く考えてはいけないと思っている。
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Twitterは、少数の偏った意見があたかも巨大勢力の一つに見える錯覚があったり、フォロワー数やRT数のような分かりやすい数的指標で正しさや信頼性を評価しようとすると恐ろしい誤解に陥るという問題があるのだが、いわゆる「嘘を嘘だと見抜ける人」にとっては超絶便利という、なかなか難解なツール。
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7歳の男児が登校中につまずき、首から下げていた水筒が地面に対して垂直になった状態で、お腹に突き刺さるように受傷し、すい臓が断裂した事故がありました。
日常の思わぬところに危険が潜んでいることを実感します。
小児科学会が公開しているInjury Alertからの紹介です。
diamond.jp/articles/-/309…
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オススメは、下の写真のような「通院セット」を作っておくことです。
ここに、お薬手帳や診察券、保険証、各種医療証、過去の検査結果などをまとめて入れておきます。
急な症状で慌てて受診するときも、これをカバンに放り込めばOKです。
medical.jiji.com/topics/1879
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中学の理科の教科書は大人になってから見ても本当に素晴らしくて、誇張抜きに、将来トンデモ科学に引っかかるリスクを下げてくれると思う。
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「学校で学ぶことの大切さ」を思い知るのは、大人になってから「学ばなかったら一体どんな恐ろしいことになっていたか」に想いを巡らせるとき、なんですよね。
学ぶことによってこそ、自分の身を守ることができる。
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昔、父に分からない言葉を質問したら「辞書を持ってきてここで引きなさい」と言われ、何度も辞書を引かされていた。
当時は嫌々やっていたが今は感謝している。
良かったのは「知識が増えたこと」より、「分からないことを分からないままにするのが気持ち悪いと感じるようになったこと」にあると思う。