消費者庁は今年も「豆やナッツ類は5歳以下にはNG」と注意喚起しています。 松江市の保育園で4歳の男児が節分の豆をのどに詰まらせ、窒息死した事故はまだ記憶に新しいです。 伝統行事を楽しむことと健康リスクの回避、その両立を目指して大人が工夫をこらしたいものです。 news.yahoo.co.jp/byline/yamamot…
心がしんどい時は趣味を楽しんでリラックスしよう、みたいな話はよく言われるけど、「趣味を楽しむ」ためにはむしろ心にそれなりの余裕が必要だと思う。 心にゆとりがある時に、その時間の質を高めてくれるのが趣味である気がする。
医療ドラマでは、救命に成功した「その後」のリアルはあまり描かれない。 手術後、回復までの長い道のり、通院治療の継続、長きに渡るリハビリ、その中での家族との苦難の日々は、盛大にカットされることが多い。 ドラマ特有の「あっという間に社会復帰」には割と注意が必要だと思っている。
『ビワの種について「食べるとがんに効果がある」という情報がSNSなどで広がっています』 『ビワの種には有害物質が含まれ、粉末にした食品などを多く摂取すると健康を害するおそれがあるとして食べないよう呼びかけ』 医療デマは病気の不安に付け込んできます。平時から有事に備えておくことが大切。 twitter.com/nhk_seikatsu/s…
科学的根拠のないがんの民間療法や陰謀論を完全に信じ込んでしまい、標準治療に嫌悪感を持つほどに至った方と対話するのは極めて難しい。 一方で、その少し手前にいる多くの「情報に溺れそうな人たち」に発信することはきっと意味があると信じているし、丁寧に慎重にやらねばならないと思う。
以前ある歴史家の先生が言っていたこと。 専門家として優れた人ほど専門外の領域には安易に踏み込まないし、まだ不確かなことを決して「断言」しないものだが、そうすると「専門家が言わないなら私が言う」という(善意の)非専門家が現れるので悩ましいと。 難しい問題だと思った。
何か希望を問われた時に、「自分が何をしたいか」を考えるより先に、まず「相手がどういう答えを求めているか」を考えるタイプの人は、割と人間関係に疲れやすいと思う。 そして、希望を問われた以上は「相手の期待に応えようとする必要はない」と勇気を持っていいと思う。
意外に知られていませんが、学会の公式サイトにある一般向け情報集はとても便利に利用できます。ぜひ知っていただきたいので、いくつか紹介します。 まずは消化器病学会。「患者さんとご家族のためのガイド」として、多くの疾患のガイドブックが無料でダウンロードできます。 jsge.or.jp/guideline/dise…
消化器内視鏡学会。 「内視鏡検査はだれがやっているの?」 「経口内視鏡と経鼻内視鏡の違いはなんですか?」 など、内視鏡に関わる質問に専門家が答えるQ&A。 質問は30以上あります。 よくある疑問の答えはほとんどここにあります。 jges.net/citizen/faq
薬の飲み忘れを防ぐ豆知識と、気をつけるべきNG例を紹介します。 ①包装に日付を書く→チェックシートにもなるのでオススメ(月は書かず日だけでOK) ②一包化→医療スタッフに要相談 NG例:一錠ずつの切り離しは包装ごと誤飲する人がかなり多いので厳禁! (自分の講演スライドより抜粋)
SNSでよく話題になる、鉄玉子を煮たら本当に十分な鉄分が摂取できるのか、という疑問については堀向先生が以前記事にされています。 少なくとも貧血の治療や予防として利用しようと考える方は、その効果が不確実であるリスクを十分に知っておく必要があると思います。 news.yahoo.co.jp/byline/horimuk…
これ本当に広まって欲しいなあと思います。 事業者向けのパンフレットにある「友達と食事に行っても、アレルギー情報がないのでいつもアイスティーを頼んでいます」という言葉… 我が子についてもよく「成分に入っているか否かの情報さえいただければ…」と思うことがあるのでよく分かります。 twitter.com/jspaci_kouhou/…
今夜10時に前編、11日に後編放送予定のドラマ「幸運なひと」、これすごいのでぜひ見てほしい。 がんの患者さんたちに綿密な取材を行って製作されたというこのドラマ、中盤に驚きの仕掛けがあって度肝を抜く。見ていただくとその意味が分かると思う。 twitter.com/nhk_kurogen/st…
子どもがメディアリテラシーを学べるEテレの『アッ!とメディア』という番組、素晴らしいと思う。 病気にかかって必死でネット検索するうちに坂道を転がり落ちるように誤った情報を信じ込み、適切な治療を受けられなくなってしまう患者さんを大勢見てきたから、特にそう思う。 nhk.or.jp/school/sougou/…
しかもこのサイトがすごいのは、「先生向け」というボタンをオンにするとサイトの内容が大人向けに変わるという仕組み。 今まさに情報の海に溺れているのは「教える側」であるはずの大人であり、大人こそメディアリテラシーの必要性を知らなければならないという事実をさり気なく伝えてくれている。
「人工肛門」は内臓の一部が外に出ているだけで「人工物」を装着しているわけではない、という事実は意外に知られていなくて、人工関節やペースメーカーのようなものだと思っている人は多いです。 腸の一部が体外に出ていて、そこから排便できる仕組みなんですね。
日本に人工肛門・人工膀胱を持つ人(オストメイト)の方は30万人以上とかなり多いのに、実情はあまりに知られていません。 オストメイト対応トイレに表示される「オストメイトマーク」は、駅やデパートなどあらゆるところにありますが、それも知られていない。まずは知ることが大切だと思います。
健康食品による医療上の問題が話題ですが、この種のトラブルは絶えず起こっていて、ニュースになるのは氷山の一角です。 たとえばこれは、「食べたら痩せる」とSNSやネットで販売されていたゼリーに未承認の医薬品成分が入っていた件。過去には死亡例もあったようです。yomiuri.co.jp/national/20221…
いい小説を読み終わると思う。 登場人物たちがまだあの世界で楽しんだり苦しんだり泣いたり笑ったりしているのに、自分だけはそこに参加できなくなるのが寂しい。 余韻が苦しく、でもその苦痛が愛おしく、そしてまた小説を読む。
友人や親戚から科学的根拠のない民間療法を勧められ、断りづらくて困る方もたくさんいます。 たとえ善意でも、患者さんに対して不確かな情報をもとに何かを勧めるようなことはすべきではありません。 直接でも、SNSでも。 twitter.com/SatoruO/status…
自分は派手な飲み会や運動部のノリに居心地が良いと思うタイプではないので、今回の懇親会にも参加してませんし、見知った少数の仲間と静かに食事するか、ホテルに戻って一人で本読むか勉強する方が好きです。 こういう外科医も結構多いですよ。一応、書いておきます。
再読。印象的なのは、「ありがとう」と書いた水と「ばかやろう」と書いた水を凍らせたら「ありがとう」の方が綺麗な結晶になるというニセ科学が全国の教員に広がり、学校の道徳教育に使われているという話。本当に恐ろしい。 子どもたちが科学リテラシーを身に付けなければ、将来自らの命を守れない。
本好きの息子、星新一にハマった後、作者がもう亡くなっていることを知って落ち込み、少年探偵団シリーズにハマった後、江戸川乱歩もすでに亡くなっていることを知って落ち込んでいた。新作はもう出ないのかと。 一見当たり前に思える「推しの新作を待てること」がいかに貴重かと改めて思い知った。
人が元気でいられる期間など案外短いので、推しが元気なうちに(自分も元気なうちに)しっかり推して推しまくって感謝を伝えるべきなんですよね。
分からないことをすぐに調べる習慣のある人と、そうでない人との「蓄積された知識量の差」というのは、年を経るにつれてとてつもない大きさに膨れ上がっていく。 ほんの数十秒を面倒くさがらず、細かな疑問をその場で退治していくことが大切だと思う。