人の血が赤いのは、ヘモグロビンが鉄を利用して酸素運搬を行うためで、一部の昆虫やイカなどの血が青いのは、銅を利用したヘモシアニンが酸素運搬を行うためです。 また、植物のクロロフィル(葉緑素)はマグネシウムを利用して酸素を生成します。 美しくカラフルな自然の摂理。 diamond.jp/articles/-/286…
世界で初めて全身麻酔を開発したのは日本人。江戸時代の医師、華岡青洲です。 そもそも19世紀になるまで全身麻酔の技術はなく、手術は激痛に耐えながら受けるのが常識でした。 長い医学の歴史を思えば、全身麻酔の実用化は、ある意味で「つい最近」のことなのです。 diamond.jp/articles/-/286…
『すばらしい人体』発売から2ヶ月半で10万部を突破しました。 多くの方々にお読みいただき、また全国各地の書店で推薦していただき、本当に感謝です! すでにお読みになった方はぜひ「あなたの体をめぐる知的冒険」のご感想を周囲の方々と語り合ってみてください😊
児童向けの絵本ですが、 「こころがくるしくなったら、がんばるのをやすむ」 という教えが入っているのはいいなあと思います。 のちの人生で「がんばる」が大事だと学ぶ機会は多いだろうけど、「がんばるのをやすむ」が大事なことも幼い頃から知っておくといいのだろうなと思う。
医療ドラマでよく見る、手術室を上から見下ろす窓を一度も見たことがないので、以前各地の医療者に聞き取り調査をしてみたら、まだ実在する病院が2つほどあることが分かりました。 とはいえほとんど使用されていないとのこと。 その理由を分析してみました。書き下ろしです。 diamond.jp/articles/-/288…
ときどき訪れる、とある書店、反医療本や科学的根拠に乏しい怪しげな健康本などを大きく扱う傾向が強く、微妙な気持ちになることが多い。 もちろん陳列は書店の自由である。 ただ、読者への健康リスクを思うと、書店の力は途方もなく大きい。だから、苦い気持ちにはなる。
今読んでいるこの文字、スマホを左右に細かく揺らすとブレて読みにくくなりますが、逆に頭の方を揺らしても視野はあまりブレませんよね。 すぐれた人体の機能によるものです。 『すばらしい人体』から抜粋、ひまみみ先生(@ent_univ_ )に監修いただいた記事の一つです😊 diamond.jp/articles/-/288…
チャイルドヘルス12月号の特集「気をつけたい!ネットの医療情報」の編集を担当しました。 自分で言うのも変ですが、この特集は永久保存版です。 各分野の専門家に「ネットやSNSでよく見る誤った医療情報」を解説していただきました。 具体的に留意点を知ることができ、しっかり「武装」できます。
医療ドラマではたいてい急に人が倒れ、外科医が「手術室に運べ!」と叫んですぐ手術が始まります。 しかし実は、数々の術前検査の手配、手術室看護師・麻酔科医など手術に関わるスタッフとの交渉、家族への連絡など、膨大なプロセスがカットされているのです。 diamond.jp/articles/-/289…(書き下ろし)
よく思うのが、たとえ仕事量が多くても自分でコントロールできる仕事なら意外と辛くない一方で、たとえ仕事量が少なくても自分でコントロールできない場合はかなり疲れやすく、「忙しい」と感じやすい。 仕事量がすごく多いはずなのに「忙しそう」に見えない人は、前者のパターンが多いように思う。
忽那先生の記事。 今となっては効果の定かでない対策で生活を締め付けるのはもうやめましょうというご提言です。 ビュッフェやレジの店員さんの手袋、エレベーターのボタンの抗菌シート、ハンドドライヤーの使用制限、トイレのフタ問題などを指摘してくださっています。 news.yahoo.co.jp/byline/kutsuna…
こういう本は大好きなので絶対面白いだろうと思って手に取った。予想通り、いや予想以上に面白かった。 日本語としての正確性には確実に軸足を置き、かつ時代とともに変化する「正しさ」を受け入れ、それを愉しむかのような、言語の専門家たちのたおやかさが美しいと思った。
今日の朝日新聞『天声人語』で、『すばらしい人体』が取り上げられました。 眼球の動きに関わる優れた機能や、肛門のすごい働き(毎度おなじみ)など、内容にも色々触れてくださっています😊
胃は強い酸性の環境で、かつて生物は生息できないと思われていましたが、40年ほど前にピロリ菌が発見され、人類に甚大な影響を与えていたことが分かります。 例えばピロリ菌感染者は、胃癌リスクが非感染者の15-20倍以上、ピロリ菌感染のない胃がんは1%以下とされています。 diamond.jp/articles/-/291…
胃潰瘍や十二指腸潰瘍は「ストレスのせい」と思われがちですが、実は潰瘍の二大成因は「ピロリ菌か鎮静薬」で、これらが約9割を占めます。 原因となるのは、ロキソニンやボルタレンなどNSAIDsと呼ばれるタイプで、「痛み止めが胃を荒らす」と言われるのがコレです。 (消化性潰瘍診療ガイドライン 2020)
JR東日本と大阪メトロのドア横広告で、ひときわ異彩を放つ一節 なぜ、肛門は「実弾と空砲を区別」できるのか
『すばらしい人体』が好評をいただいており、7刷16万部となりました。 この本は、カバーを取るとデザインが変わる装丁や、図鑑の付録のようなジャバラ、末尾の読書案内など、全てを通して幸せな読書体験を届けたいという思いで作られています。 ぜひ年末年始のお供にご利用くだされば幸いです😊
医療・健康情報検索のコツを記事にまとめました。 ・学会サイトに行く ・「○○ 学会」と検索 ・「○○ or.jp」と検索 ・病名は正式名称で検索 ・怪しげな学会を避ける(日本医学会分科会に所属するかどうか) ・「答えが見つかるまで探す」をやめる keiyouwhite.com/search-medical
学会サイトの一般向けコンテンツは本当にすごいのですが、あまり知られていません。 検索で上位に出てくるとは限りませんので、調べる時は「胃潰瘍 学会」のように、「学会」というワードをつけて検索するのがオススメです。 (画像は、消化器病学会・産科婦人科学会・耳鼻咽喉科学会・乳癌学会)
がんについて調べたい時は、まず国立がんセンター「がん情報サービス」です。がんに関しては「ググる必要はない」と言っても過言ではありません。 「これで疑問が解決しなければどうすればいいんだ!」と思われるかもしれませんが、その地点がネットの限界です。つまり専門家に相談すべき時です。
食べ物を喉につまらせて窒息死した人は、日本で2006年から2016年までの間に約5万2千人。 最も死者が多いのは1月1日、2番目に多いのは1月2日、3番目に多いのは1月3日です。 医師の立場から見ても「餅ほど恐ろしい食べ物はない」と思います。 (出典は記事内) diamond.jp/articles/-/291…
最も有効な予防策は「餅を食べないこと」ですが、正月の餅を毎年楽しみにしている人も多いでしょう。 もし餅を食べるなら綿密な対策が必要です。 ・1センチ未満に小さく切る ・ゆっくりよく噛んでから飲み込む ・一人では食べない ・食べる前に汁物やお茶でのどを潤す ご注意を!
単なる噂話にしても、科学的な情報にしてもそうだけど、基本的に他人から聞いた「〇〇らしいよ」という話については「ソースを自ら確認するまで判断を保留にする」という行動パターンを自分に染み付かせておいた方が確実に安全だし、人間関係にも傷がつきにくいと思う。
「"卵は1日1個"は昔の話で今は卵は何個でも食べていい」との誤解があったためか、最新の「日本人の食事摂取基準」では、生活習慣病リスクの高い方などのコレステロール摂取は「1日当たり200mg未満にとどめることが望ましい」(およそ卵1個の量)などと注意喚起されています。  medical.jiji.com/topics/2424
世界で初めて「手洗い」の効果を示し、産褥熱から多くの母体を救ったハンガリーの産科医ゼンメルワイス・イグナーツを『すばらしい人体』の中で紹介したところ、ハンガリー大使館から御礼のお手紙をいただきました。 本を通して、このような繋がりが生まれることを幸せに思います。