明日23日午前10時~、初めての医療イベント「SNS医療のカタチTV」 #やさしい医療 生放送です。YouTubeチャンネルで誰でも視聴できます。 youtu.be/MgElxDhfcKQ テレビ番組制作のプロフェッショナルの方々が、ガチの本物を作ってくださっています。 ほんとに「本物」です。 完全にテレビ番組です。
医療系のニュースについて、 「医学雑誌に掲載された、査読を経た論文上の知見」なのか、「査読を経る前の段階の単なる研究結果」なのか、「研究結果ではない個人の意見」なのか をきちんと区別できる視聴者は必ずしも多くないです。報道では、可能な限りこの「区別」をお願いできればと思っています。
第三者の査読を経ていない単なる研究結果であっても、プレスリリースならできます。 しかし、信頼性の重み付けをすることなく、全てを「新たな知見」として期待感を強調して報道すると、視聴者の誤解を招き、ひいては医療現場に混乱を引き起こす恐れがあります。
また、「査読を経た論文上の知見」であっても、それが「細胞や実験動物を元にした基礎研究の結果」なのか、「ヒトを対象とした臨床研究の結果」なのか、をきちんと区別できる視聴者も多くありません。 臨床応用できずに消えていった「目覚ましい基礎研究の結果」は歴史上で山のようにあります。
以前にも書いたことがあるけど、「わかってもらいたい」という思いが強すぎると、当然「わかってもらえなかった時のダメージ」は大きくなる。 だから「そもそも他人には分かってもらえなくて当然」を基本とし、「偶然にも分かり合えそうな部分だけ共有しよう」というスタンスがたぶん楽だと思う。
Yahoo!ニュースで新しい記事更新。 自称「祈祷師」の男性が、1型糖尿病の男児に「治療」と称し、インスリンを投与させずに死亡させた事件。母親は「わらにもすがる思いで、難病治療を標榜する被告に治療を依頼した」とされています。 このような偽医療に思うことを書きました。news.yahoo.co.jp/byline/yamamot…
病気で追い詰められた患者さんやご家族を利用する悪質な偽医療はきちんと罰せられるべきですが、とはいえこのタイプのビジネスを完全に根絶やしにするのは難しいと思っています。 やはり「なぜ偽医療にハマってしまうのか」を毎回しつこく言語化しておくことが大切だと考え、今後も発信し続けます。
Yahoo!ニュースで新しい記事を公開。 指定難病の一つ、潰瘍性大腸炎について書きました。 再燃と寛解を繰り返すこの病気。 病状をうまく維持できればできるほど、皮肉にも周囲には「治療中であること」が分かりにくいという悩みもある。 十分な知識と理解が大切だと感じます。 news.yahoo.co.jp/byline/yamamot…
再燃(増悪)と寛解を繰り返す難治性の病気は他にも多くあります。 病気の治療を長く続け、病勢を慎重にコントロールしつつ、周囲にも気を遣いながら生活している患者さんが大勢いらっしゃいます。 しかし「治ったか治ってないか」といった二択で捉える人がとても多い。 やさしさには知識が必要です。
怖いのは「無知」ではない。「無知であることに気付いていないこと」である。 無知の知。これがないと学びの動機すら生まれない。 これが最も恐ろしい。
抗がん剤の副作用というと「脱毛」と「吐き気」を思い浮かべる方が多いのですが、これはドラマや小説の影響も大きいのではと思います。 今や抗がん剤の種類は膨大で、種類によって副作用はさまざまです。脱毛や吐き気の副作用が非常に少ないものもあるし、他の副作用リスクが大きなものもあります。 twitter.com/otsukaman/stat…
「寛解」という言葉の意味も十分に知られておらず、「完治したこと」だと誤解している人もいます。専門用語というよりは、普通に国語辞典に載っている言葉です。一時的に病気の状態が落ち着いていることを意味し、むしろ完全に治った状態とあえて区別する言葉だと思います。
著名な誰かの病気について解説することは、毎回少し抵抗があります。詳しい情報もないのに他人の病気を詮索するような行為が大変失礼に感じるからです。 なので、冗長で読みにくいなと思いながらも、「あくまで『一般論』として解説します」といった一文を必ず入れます。毎度必ず、そうしています。
再び唐突に怖い小説を紹介してみる。 ある理由により「絶対に映像化してはならない作品」などと言われるほどの圧倒的なおぞましさ。 何より膨大な文献を参考にしたと思われる、凄まじい量の専門知識。ただしジャンルは明かせない。 読むならググるなネタバレ厳禁です。 amzn.to/3hIqgvp
子供が読む絵本で「薬や注射で病気がすっかり治る」という描写をよく見るけど、「薬を定期的に飲み続ける」とか「薬で症状を抑えつつ自然な改善を待つ」みたいな現実的な描写はあまり見ない。 あっても面白くないだろうけど、前者が「普通」だと刷り込まれやすい懸念はある。考えすぎかもしれないが。
そういえば以前何かで、「医者を馬鹿にすると必ずムキになって反論してきてタダで熱心な解説を聞くことができる」という話を見て嫌な気持ちになったことがあるので、そういう煽りには反応しないことにしています。 本当に専門家として意見を求めていただけるなら、ご解説したいと思いますが…。 twitter.com/ent_univ_/stat…
よく言われる問題だが、根拠のないデマが拡散した時、それに専門家が抵抗するのが難しい理由に、「AはBだ」というデマに対し、「AはBでない」ではなく「まだ確かではないから断言すべきでない」としか切り返せないということがある。 第三者から見れば「専門家の方が煮え切らない」という切実な問題。
Twitterでもテレビでも、何かをきっかけに大勢が誰か一人をひたすら叩き、憎む様子をよく見るけど、そもそも直接会ったこともないような他人は本来「嫌いになれない」ものだと思うし、全く見知らぬ人を嫌いになった時は、嫌いになってほしいと願う誰かの術中にはまっている恐れがあると思う。
冗談抜きで、大人になって良かったと思うこととして「授業中にトイレに行きたいと言う勇気を振り絞らなくて良くなった」というのはかなり大きいと思う。 小学生の頃はこれが相当恥ずかしくて、お腹の弱い自分はつらかった。 現にからかう生徒も結構いたように思う。先生も大して注意しなかった。
私が望むこととしては、学校の先生に「うんちするのは恥ずかしいことではないんだよ」と伝えてほしいのではなく(そういうこと言うと余計に恥ずかしい)、便意を催した時に我慢し続けると慢性的な便秘のリスクになって医学的に危険、と伝えてほしいということですね。 twitter.com/keiyou30/statu…
街中にもネット上にも、とにかくコンプレックスを刺激する広告って本当に多いなと思う。 早く解決したくなるような緊急性の高いコンプレックスは、特に強い購買意欲を生む。判断力が落ちる。 身体に関わるコンプレックスを解消したいと思っている時は、根拠のないエセ医療に騙されやすい瞬間。
忽那先生がBCG仮説についてとても分かりやすくまとめてくださっています。 『BCG仮説が登場して5ヶ月が経過しており、知見が集まりつつありますが、まだ結論は出ていません。 この仮説の検証のため、現在10の臨床研究が進行しており結果が待たれるところです』 news.yahoo.co.jp/byline/kutsuna…
Yahoo!の対応、とても大切だと思います。 「一部の身体的特徴をコンプレックスであるとして表現することは差別意識を温存・助長するものであり、決して許されるべきものではない」とし、「コンプレックス部分を露骨に表現した広告」の掲載を禁止した新基準の運用を始めた。 google.co.jp/amp/s/times.ab…
本当に大切な話です。 ぶどうやミニトマトなどの球体の食べ物は、特に窒息に気を付けなくてはなりません。 何でもかんでも神経質になるのはつらい!というお声があるかもしれませんが、少なくとも「明らかに窒息リスクが高いと知られているもの」には万全の注意を払いたいです。 twitter.com/oshietedoctor/…
#noteフェス の対談で幡野さんが、 「”言葉の暴力”というのは、発した言葉自体が暴力的かどうかではなく『裏に悪意があるかどうか』によって決まり、どんなにきれいな言葉でも裏に悪意があるなら必ずそれは透けて見える」 とおっしゃっていたのが印象的だった(記憶があいまいなので意訳)。