今まで他の誰もがやったことのない新しい手法や考え方というのは、時にメディア等で持てはやされるし、実際その独創性に感銘を受けることも多い。 でも「昔から変わらないこと」には、変えようとする外力に耐えてきただけの価値があるのかもしれない、という発想も常に心に留めておく方がいいと思う。
何かの学問を極めようとひたすら学んでも「頂上が徐々に見えてくる」ことはない代わりに「いつまで経っても頂上は見えない」という事実だけはよく分かるようになる。 一方、遠くからだと山は頂上まで見えるし、低くも見える。
消化器を専門とする医師としていつか取り組まねばならないこと。 それは、便意を催していて "限界は近いがトイレは遠い" という局面において「走るべきか歩くべきか」という究極の問題。 走ると早く着くが便意は促進されるしトイレが満室だとその時点で詰む。歩くと途中で試合終了の恐れあり。
忽那先生の記事、今回もとても分かりやすいです。超重要な内容。 忽那先生の連載を読み続けてきた方は、情勢の変化に応じた科学的な考え方にますます強くなれそうに思います。 にしても先生の本名がトレンド入りしているのはすごい…。 news.yahoo.co.jp/byline/kutsuna…
これ、要注意ですね。 十二指腸や小腸の中で膨張したらほぼ確実に閉塞し、手術が必要になります。 特に連ツイで紹介されているような十二指腸の閉塞だと、部位によってはかなり大掛かりな、リスクの大きな手術になりそうです。 twitter.com/nuno40801/stat…
「水と接触することによって吸水し、自重の100~1,000倍の水を吸収でき、吸水することでゲル状になる性質があり、一度吸水すると圧力をかけても水が戻りにくい特徴があります」 「乳幼児の手の届かない、見えない所に保管し、誤飲を防ぎましょう」 kokusen.go.jp/news/data/n-20…
⚡️ "大腸・肛門に関わる大切なお話" twitter.com/i/moments/1282…
私の本を読んだ方から「メリットもデメリットも書かれているから結局どうすればいいか分からない」という感想をいただいた。 「結局どうすればいいか」だけがクリアに書かれた健康本が売れる理由がよく分かる。 何かを食べたりどこかを揉んだりするだけで健康問題が解決するなんてことはありませんよ。
一般論として、外科領域において技術の進歩がもたらしたのは、「手術できなかったものが手術できるようになったこと」よりむしろ、「昔は”何でも手術”だったのが、手術以外の治療が最善であるケースを高い精度で識別できるようになったこと」と、「同じ手術が少ない負担できるようになったこと」です。
保険外のがん治療に数百万円をつぎ込もうとしている知人がいて、十分な理解があっての決断であってほしいので、ひとまず #SNS医療のカタチ の大須賀先生の動画を見てほしいと伝えたらすっかり気が変わったということがあった。 しんどい時は文字より動画の方が情報が入りやすいかもしれない。
「自分の意見を一切曲げるつもりはない」という人と言い争うのは精神的にも時間的にもコスパが悪すぎると思う。 「自分が正しいと思ってはいても、相手の意見を聞いて誤りに気づいたら考えを修正する」という人としか議論は成立しない。人生、他にコストを割かねばならないことはたくさんある。
忽那先生の分かりやすいYahoo!ニュース記事です。 『今の重症患者数は、1-2週間前に発症した患者のうち一定のハイリスク集団が重症化した数を見ているもの』 『重症者数が増えた時点で対策を始めても、そこから1-2週は重症者数は増加を続けるためすぐに効果は現れません』 news.yahoo.co.jp/byline/kutsuna…
もしかして、自分が外科系の医療ドラマを見る時のちょっと微妙な気持ちって、銀行や証券会社の方が半沢直樹を見る時の気持ちに似ているのだろうか。
ファクトフルネスの著者ハンスロスリング氏が講演で、アフリカ諸国の経済や教育、医療の目覚ましい発展についてデータをもとにファクトを明確に示したのを、聴衆の一人が全否定して「自分は仕事でアフリカにいたことがあるから分かる」と言ったというくだり、似たような話を本当に色んな所でよく見る。
今朝の #あさイチ のテーマが医療情報で私が少し出演したのですが、視聴者から「市が感染者情報について住んでいる区すら公表してくれない」というお便りがありました。 「病気に関する個人情報は公表されるべきでないし、そもそも公表されてもされなくてもやるべき感染対策は同じ」とお答えしました。
無症状の感染者はどこにいるか分かりませんし、常に感染対策が必要であることに変わりありません。 「本来自分に必要のない情報」とか「正誤を知る必要のない(正誤が誰にも分からない)情報」を何とか知ろうとして、そして「知らせてもらえないこと」に不安を感じてしまうのは割に合わないと感じます。
今日はどうしても自慢したいことがある。 大学構内の一番大きな書店に、「京大的作家」という、それはもう"濃すぎる"コーナーがある。 このそうそうたる色紙たちの中に、今日私の書いた色紙が加わった。 本当におこがましいけれど、ここに自分の本が並ぶことこそが、学生時代からの夢だった。
医療ドラマには色んな類型があるが、主人公になる医療従事者が「患者さんとの心の距離がかなり近い(近すぎる)人」として描かれるパターンが割と多い。 この傾向は今クールの #アンサングシンデレラ もそうだし、ラジエーションハウスやコウノドリなど、硬派なマジメ系医療ドラマに見られやすい。
ただし、このスタイルを唯一の理想像として描いているわけではない点も共通していて、「そんなに患者に近づきすぎるなよ」と主人公に忠告するドライ系同僚キャラが必ず登場する。 実際にも、患者さんから信頼の厚い医療スタッフはむしろ「患者さんと適度な距離を保てる人」であることが多い。
私が以前一緒に働いた優秀な病棟薬剤師(私の新書の監修をしてくれた方)も、患者さんのことは何でも知っていて、患者さんからも医師からも信頼は厚かったが、淡々と仕事をこなすイメージで、患者さんと適度な距離を保てる人だったと思う。 ドラマの主人公にすると、たぶん物足りないんだろうなと思う。
#アンサングシンデレラ 第2話を見た方にご覧いただきたいページです。 (自著「医者と病院をうまく使い倒す34の心得」より) 医者も薬剤師も上手に「利用」することが大切、特にこの知識は薬剤師に聞いてみるのがオススメです。 ちなみにこの本は薬剤師の児島悠史先生に監修いただきました。感謝…!
大学入試までの各教科の勉強が「実はそれぞれの学問のほんの入口部分で終わっていて、その先に広大な世界が広がっている」ということに気付かせてくれる先生は少なかったように思う。 受験までの苦しい勉強を乗り越えれば何かが完成する、と思い込んでいたことに気づいたのは受験の後だった気がする。
これはとにかく毎年拡散したい話。 ポスターにもあるように、映画やテレビなどによって刷り込まれた「子どもがバシャバシャと溺れるイメージ」は一切忘れて、「子どもは音も立てず静かに溺れる」という知識を上書きしてほしいです。 twitter.com/oshietedoctor/…
知人や親戚から頻繁に「病気が治ったかどうか」を問われて困る、と患者さんに相談されることがあります。 病気の勢いを抑えながら治療を続けつつ付き合っていく病気はむしろ多く、その場合、どこかでスッキリ「治ってしまう」わけではありません。 「治る」という言葉の使い方に注意が必要です。
今日の西先生(@tonishi0610)先生のお話は、根本的には医療に関わるあらゆる話に通じることだと思います。 「グレーなものをグレーなまま受け入れること」が苦手な人は多い。 私だって領域が違えばそうです。 twitter.com/keiyou30/statu…