とにかく「何に役立つか」なんて露ほども考えず、すこぶる面白い本や漫画を興味のままに読みまくってひたすら楽しんできた人は、たいてい気付かないうちに思考の奥行きは深くなっているように思う。あとやっぱり語彙力も豊富。私見ですけれど。
9月1日に発売した『すばらしい人体』ですが、重版3刷が決定し、累計5.5万部となりました。 このようなサイエンス書では異例のスピードとのことで、お読みくださったみなさま、本当にありがとうございます! 未読の方はぜひ「あなたの体をめぐる知的冒険」に出かけてみてください。
この流れでもう一つ書くなら、イーライリリー社のインスリンです。 犬の膵臓からインスリンを初めて単離したフレデリック・バンティングらは、リリー社との産学連携によってインスリン製剤の大量生産を実現します。インスリン製剤は、短命だった1型糖尿病患者の命を救い、まさに歴史を変えました。
そしてバイエル社だと、やはりアスピリンです。 副作用の少ない鎮痛薬を実用化し、初めて大量生産。世界で最も売れた鎮痛薬としてギネスブックに載るほど普及しました。 開発者のフェリックス・ホフマンが、関節リウマチの父のため研究に打ち込んだという逸話が有名です。 diamond.jp/articles/-/282…
大手製薬企業が時代を変える薬を作った話は面白いのですが、ファイザーと言えばやはりペニシリン。 兵士の傷の感染になす術がなかった時代にペニシリンを大量生産、1944年のノルマンディ上陸作戦では連合軍兵士全員分のペニシリンが供給され、その9割はファイザー製でした。 diamond.jp/articles/-/282…
Yahoo!ニュースで記事を書きました。 「正露丸がアニサキスの特効薬?」というニュースが話題になりました。とても興味深い話だと思いますが、注意したい点が3つあります。 ・あくまで基礎研究の結果 ・アニサキス症かどうかは自力で判断できない ・何より大切なのは「予防」 news.yahoo.co.jp/byline/yamamot…
これから同様のことが起こらないよう、大塚先生のこの記事はぜひ読んでいただきたいです。 テレビの力は絶大で、医学の歴史が丁寧に慎重に積み上げてきたものを一夜にして破壊できます。 医療従事者や患者さんたちにとって、つらく苦しい瞬間です。 twitter.com/otsukaman/stat…
新刊『すばらしい人体』、3万部の大重版が決まりました。お読みくださった皆様、本当にありがとうございます。 Amazon、楽天ともに在庫切れ状態で申し訳ありません。重版分が入るまでお待ちいただくか、お早めに書店でお買い求めくださいませ😊
医学の世界では、この1世紀余りの間に本当に多くの事実が明らかになりましたが、「血液には型がある」という事実もその一つです。 ちなみに、医学的には自分の血液型を知っている必要はなく、最近は我が子の血液型を知らない人も多いと思いますが、ご心配はいりません。 diamond.jp/articles/-/280…
日本人が発明した、世界的に広く使われる医療機器といえば、パルスオキシメータです。 現場では決して欠かせないこのデバイス、一体何がすごいのか、開発までどんな道のりがあったのかを書きました。 (新刊「すばらしい人体」の内容をダイヤモンドオンラインで紹介です) diamond.jp/articles/-/280…
「すばらしい人体〜あなたの体をめぐる知的冒険〜」はこんな本です。 人体や病気、医学の歴史まで、興味深い話をたくさん書いています。 表紙デザインや付録も素敵でワクワクする作りです。 9月1日頃から全国の書店に並ぶので、良かったら手に取ってみてくださいね〜。 →amzn.to/3skWVgM
肛門のすごいところは、「降りてきたのが気体か液体か固体かを識別できること」、さらには「固体を残して気体のみを排出するという高度な機能を持つこと」ですね。 9/1発売の新刊「すばらしい人体」の内容を、ダイヤモンドオンラインで少しずつ紹介です。 diamond.jp/articles/-/280…
9月1日発売の新刊 「すばらしい人体~あなたの体をめぐる知的冒険」 が手元に届きました。 表紙や中のデザイン、工夫された紙質、開くと分かる面白い付録まで、ワクワクする作りになっています。 ぜひ多くの方々に楽しんでいただければと思います。 amzn.to/3skWVgM
新刊のお知らせです。 人体の仕組みから医学の歴史まで、学校では学べない医学の面白い話を分厚い一冊に詰め込みました。 きっと楽しい読書時間をお届けできると思います。 ぜひご覧ください! amzn.to/3skWVgM
多くの学会や公的機関が、公式サイト上で一般向けの医療情報集を作っています。 私のサイトでは、各専門家の方々から助言を得て、信頼できるリンク集を作っています。 病気のことで不安になったら、慌ててググったり知人に相談する前に、一度こちらをのぞいてみてください。 keiyouwhite.com/guideline-for-…
「今後」と書いたのは、コロナに限らず、いつ自分や自分の家族が病気に直面し、不安な中で情報を探し求めることになるか分からないからです。 これから自分や家族に降りかかるかもしれない危機に、日頃から備えておくことは重要だと思っています。 もちろん医療者である我々もです。
私がいつも伝えたいと思っているのは、今後誰しも健康に関わる危機や不安に直面することがあるので、その際に情報に翻弄されることなく、適切に情報と付き合うための方法や心構えです。 藁をも掴む思いで情報検索し、結果的に誤情報を信じて健康被害を受ける方を、これまで多く見てきたからです。 twitter.com/keiyou30/statu…
出演させていただきました。 制作スタッフの皆さんが、何ヶ月もかけて真摯に作った番組です。私自身もとても勉強になりました。 NHKプラスでは1週間見逃し配信されていますので、よろしければご覧ください! twitter.com/nhk_kurogen/st…
エピペンの使い方については、文科省のYouTube動画が分かりやすいです。 とっさの場面では慌ててしまうケースもあると思いますが、あらかじめ映像を見ておくと印象に残りやすいです。 youtu.be/caZv1Zwznis twitter.com/bu0210/status/…
コロナは本当に大変だけど、現場で実感することは、コロナ以外の病気でも本当にたくさんの方々が辛い思いをし、家族との関係に悩んだり、修復したり、過去を悔やんだり、前を向いたり、色んな感情の中で人生を歩んでいて、私たち医療者もまたそれに伴走しているということです。以前と同じように。
慣れてしまうと忘れがちな事実ではあるけど、Twitterって「まさかこの方の生の声が読めるの!?」というくらいの著名な方々が普通にごろごろいて、その発信を無料で読めてしまう貴重なツールなんですよね。
実は昔、当時売れていたデマ本に心酔してしまった経験があるのだが、Amazonや書店のランキング上位に科学的根拠のないトンデモ本が多数入ることを知り、本選びは相当慎重になった。読書好きとしては本当に残念だけど、特に医療本はそういう状況。でもこのことを「知っている」だけで安全性は高まる。
逆説的ではあるけど、頭が良くて記憶力がいい人ほど、意外に自らの記憶力を当てにしていない。仕事のできる人はたいてい細々としたことまできちんとメモしていて、記憶を頼りにしない。たぶん、記憶力がいいのではなく、記憶力を過信しない。
「〇〇の治療は受けない方がいい」と友人に言われ判断に迷ってしまう方がいますが、「ある医療行為の是非を判断する」というのは高度な知識と技術を要する専門性の高い行為です。気軽な一言が誰かの健康を傷つけてしまうかもしれません。 その助言はぜひ専門家にお任せいただければと思っています。
SNSでは、明らかに間違った発信に肯定的なリプがたくさんついている様子を見ることはよくあるけど、この状況下で投稿者が自分の誤りを自覚するのはかなり難しいと思うし、ただただ「私は熱狂的に支持されている」という事実を強く認識するのがむしろ自然とも言える。 SNSの持つ恐ろしい負の側面。