チャイルドヘルス12月号の特集「気をつけたい!ネットの医療情報」の編集を担当しました。 自分で言うのも変ですが、この特集は永久保存版です。 各分野の専門家に「ネットやSNSでよく見る誤った医療情報」を解説していただきました。 具体的に留意点を知ることができ、しっかり「武装」できます。
今読んでいるこの文字、スマホを左右に細かく揺らすとブレて読みにくくなりますが、逆に頭の方を揺らしても視野はあまりブレませんよね。 すぐれた人体の機能によるものです。 『すばらしい人体』から抜粋、ひまみみ先生(@ent_univ_ )に監修いただいた記事の一つです😊 diamond.jp/articles/-/288…
ときどき訪れる、とある書店、反医療本や科学的根拠に乏しい怪しげな健康本などを大きく扱う傾向が強く、微妙な気持ちになることが多い。 もちろん陳列は書店の自由である。 ただ、読者への健康リスクを思うと、書店の力は途方もなく大きい。だから、苦い気持ちにはなる。
医療ドラマでよく見る、手術室を上から見下ろす窓を一度も見たことがないので、以前各地の医療者に聞き取り調査をしてみたら、まだ実在する病院が2つほどあることが分かりました。 とはいえほとんど使用されていないとのこと。 その理由を分析してみました。書き下ろしです。 diamond.jp/articles/-/288…
児童向けの絵本ですが、 「こころがくるしくなったら、がんばるのをやすむ」 という教えが入っているのはいいなあと思います。 のちの人生で「がんばる」が大事だと学ぶ機会は多いだろうけど、「がんばるのをやすむ」が大事なことも幼い頃から知っておくといいのだろうなと思う。
『すばらしい人体』発売から2ヶ月半で10万部を突破しました。 多くの方々にお読みいただき、また全国各地の書店で推薦していただき、本当に感謝です! すでにお読みになった方はぜひ「あなたの体をめぐる知的冒険」のご感想を周囲の方々と語り合ってみてください😊
世界で初めて全身麻酔を開発したのは日本人。江戸時代の医師、華岡青洲です。 そもそも19世紀になるまで全身麻酔の技術はなく、手術は激痛に耐えながら受けるのが常識でした。 長い医学の歴史を思えば、全身麻酔の実用化は、ある意味で「つい最近」のことなのです。 diamond.jp/articles/-/286…
人の血が赤いのは、ヘモグロビンが鉄を利用して酸素運搬を行うためで、一部の昆虫やイカなどの血が青いのは、銅を利用したヘモシアニンが酸素運搬を行うためです。 また、植物のクロロフィル(葉緑素)はマグネシウムを利用して酸素を生成します。 美しくカラフルな自然の摂理。 diamond.jp/articles/-/286…
これまで多くの医療ドラマを分析してきたけど、コード・ブルーとTOKYO MERは、手術中のスタッフの動きや言葉の使い方において「本物の完コピ」が意識的に目指されている点で共通していて、実際本職が見ても「ここまでやるか」と驚くほど細かいこだわりを随所に見ることができる。 twitter.com/keiyou30/statu…
ドクターX、コード・ブルー、TOKYO MERがいずれも視聴率として成功しているところを見ると、「分かりやすくて面白い」だけでなく、「何を言っているのか分からない、ところどころついていけないけどすこぶる面白い」もアリで、いずれにしても熟慮の上、絶妙なバランスで作られているのだろうと思う。
一方、コード・ブルーやTOKYO MERでは脚本に高いリアリティが追求されていて、本物と同じレベルで専門用語はそのまま使用され、解説はかなり少なめ、テロップやイラストもない。視聴者をガンガン置いてきぼりにするが、これがかえってスピード感、臨場感を生み、ドラマの魅力を高めている。
前にも書いたけど、医療ドラマごとに「専門的な内容の扱い方」を比較すると面白い。 ドクターXはリアリティより分かりやすさ優先、専門用語は少なめで、毎回大門の手術を解説してくれる役回りのキャラが必ずいるうえに、テロップとイラストまで表示される親切さ。視聴者を置き去りにしない配慮がある。
時事メディカル連載 点滴の時は「針が刺さったまま」と思われがちですが、実はそうではありません。多くの場合、点滴中はやわらかい管が血管内に入っているだけで、針は抜けています。 こうした知識を持っているだけで、少し不安が軽減するかもしれないと思い書きました。 medical.jiji.com/topics/2356
ちなみに「TOKYO MER」の手術シーンは、使われる言葉やトーン、雰囲気すべて非常にリアリティが高く、あれほどのレベルに到達するのに俳優さんたちはどれほど努力されたのだろうと感嘆しましたが、その主人公、喜多見先生はいつも「メスくださーい」で、淡々と手術を進めていたのが印象的でした。
学生の頃、初の手術見学で驚いたのは、ドラマのように外科医が「メス!」と言い放つのではなく、「じゃあメスくださーい」と言ったことです。そして実際の手術はドラマより地味で淡々と進み、安全に遂行される。 あの「脱力感」に、プロとしてのカッコ良さを感じたものです。 diamond.jp/articles/-/286…
最近の医療ドラマでは、かなりリアルな手術器具が使われます。滅菌して繰り返し使用する金属製の道具から、使い捨ての高価なデバイスまで本物が登場します。 ちなみに、スマホや家電が進化しているのと同様に、手術に用いる電気的デバイスもものすごい速度で進化しています。 diamond.jp/articles/-/286…
仕事柄、人体に起こる「不可逆的な老化」を日々実感する。たとえ健康な人でも、何十年と使い古した体にはダメージが確実に蓄積していて、その多くは「元通り」には回復しない類のもの。少しずつ一方向に摩耗する。 常に「今の若さ」だからこそできることがあるのだと痛感する。今を大切に。
ハチミツを含む食品のパッケージには、「1歳未満の乳児には与えないように」との表示があります。ボツリヌス菌による食中毒のリスクがあるからです。 ボツリヌス菌がつくり出すボツリヌス毒素は強力な神経毒で、自然界最強の猛毒とも言われています。 diamond.jp/articles/-/285…
最近読んだ「認知症世界の歩き方」は素晴らしくいい本だったが、この中に、 『認知症のある方が生活に困難を抱えている原因の大半がデザインにある』 という言葉がある。 読めば「デザイン」の意味が分かる。 こんな風に、予想もつかないところで点と点が線になって繋がることがあり、読書は面白い。
現在、日本人の死因第1位はがんで、全体の約4分の1を占めます。 一方、若い世代の死因一覧を見ると、国民全体の順位には反映されない、全く違った死因が並んでいます。15歳から39歳までの死因第1位は自殺です。 世代別、時代別に視点を変えると、様々な事実が見えてきます。 diamond.jp/articles/-/285…
もちろん当時の技術で視認できる「何か」を発見する人もすごいのだけど、凡人からすれば、目には見えないけれど精緻な理論を組み立てた結果「存在しないとおかしい」と断言できた人の美しい才能には心を奪われる。 本人には、確実に、ありありと「見えて」いたんだろうなあと。
科学の歴史を学ぶ時に一番ワクワクするのは、「理論的には存在するに違いないが今はその存在を確認する手段や技術はない」という「何か」の存在に初めて気づいた人の天才性に触れられることだと思っていて、医学だとたぶん「遺伝子」がその好例かなと思う。
体重50キロの人なら、頭は5キロ、足は1本あたり約10キロ、腕は1本4~5キロもあります。 これだけ重いものを毎日私たちは「持ち運んで」います。どうりで、普通に生活しているだけでぐったり疲れるわけです…。 diamond.jp/articles/-/284…
時と場合によるけど、ミスをした後輩を厳しく叱るということは自分の場合は基本なくて、それは優しくしたいというより、単に自分もミスをするので声高に責めたら後で恥ずかしい思いをするから、というのが大きい。 ミスを減らす方法を一緒に考えよう、と言うのが自分にとって安心感がある。
人間関係に疲れやすい人は、無意識に他人に対して「こういう人であってほしい」という欲求を”強めに”持っている傾向があるように思っていて、これは悪いことでも何でもないと思うのだが、少なくともこの種の欲求を一切持たないタイプの人は日常のストレスが少ない。