実はお腹の中には臓器がぎっしり詰まっているわけではなく、スペースに余裕があります。 腸はある程度自由に動けるので、逆立ちすると腸は頭側にドサっと移動しています。意外に知られていない事実です。 diamond.jp/articles/-/295…
すでに多くの方々が発信されていますが、私も小さな子を持つ親として、Yahoo!ニュースで記事を書きました。 「節分の豆、5歳以下の子には食べさせないで」 消費者庁をはじめ、各種の医療機関や公的機関が、窒息・誤嚥リスクについて何度も注意喚起を繰り返しています。 news.yahoo.co.jp/byline/yamamot…
「〇〇は効果がある」と言うためには、しっかりした臨床試験で「人での効果」を確認し、既存の治療と比較する必要があります。 効果を実証するためには膨大な人たちの労力とコストが必要で、それでもなお多くの候補がふるい落とされる中、何とか生き残ったものが標準治療となり保険で認められます。 twitter.com/SatoruO/status…
飲み薬を包装ごと飲み込んでしまい、食道に詰まって壁を傷つけたり、腸の壁を突き破ったりする事故は頻繁に起こっています。 今の包装のミシン目は一つずつに切り離せないようになっていますが、それでもハサミで切り離し、誤飲してしまう事故が後を絶ちません。 medical.jiji.com/topics/2432
27年前の今日、私は神戸市で被災しました。 医学の領域で阪神大震災から連想するのは「クラッシュシンドローム」です。 阪神大震災では370人以上がクラッシュシンドロームの被害にあったとされ、この病名が一般にも広く知れ渡るきっかけになりました。 diamond.jp/articles/-/293…
小説でも漫画でもゲームでも、「自分史」において何かに関心を持つ「入り口」になったような作品というのは、それだけでほぼ「人生を変えた作品」と言っていいと思うし、そういう作品をこの世に送り出してくれた作者には生涯をかけて感謝する、と言っても、これまた過言ではないと思う。
たらればさんとおかざき先生のツイを見て少し書いてみる。 私はかつて学校の授業でどうしても古典が好きになれず、当時は古典の勉強が苦痛で仕方なかった。 ところが、 #あさきゆめみし を読んで世界が変わった。古典に関心を持つ入り口になり、学びの扉が開いた。あの感覚は今でも鮮明に覚えている。
ゼンメルワイスはハンガリーの英雄で、ハンガリー国内では広く知られています。 封筒の中には、mRNAワクチンを開発したハンガリーの研究者、カリコー・カタリン氏の本も入っていました。過去から現代へ、ハンガリーの高名な科学者に思いを馳せています。
世界で初めて「手洗い」の効果を示し、産褥熱から多くの母体を救ったハンガリーの産科医ゼンメルワイス・イグナーツを『すばらしい人体』の中で紹介したところ、ハンガリー大使館から御礼のお手紙をいただきました。 本を通して、このような繋がりが生まれることを幸せに思います。
「"卵は1日1個"は昔の話で今は卵は何個でも食べていい」との誤解があったためか、最新の「日本人の食事摂取基準」では、生活習慣病リスクの高い方などのコレステロール摂取は「1日当たり200mg未満にとどめることが望ましい」(およそ卵1個の量)などと注意喚起されています。  medical.jiji.com/topics/2424
単なる噂話にしても、科学的な情報にしてもそうだけど、基本的に他人から聞いた「〇〇らしいよ」という話については「ソースを自ら確認するまで判断を保留にする」という行動パターンを自分に染み付かせておいた方が確実に安全だし、人間関係にも傷がつきにくいと思う。
最も有効な予防策は「餅を食べないこと」ですが、正月の餅を毎年楽しみにしている人も多いでしょう。 もし餅を食べるなら綿密な対策が必要です。 ・1センチ未満に小さく切る ・ゆっくりよく噛んでから飲み込む ・一人では食べない ・食べる前に汁物やお茶でのどを潤す ご注意を!
食べ物を喉につまらせて窒息死した人は、日本で2006年から2016年までの間に約5万2千人。 最も死者が多いのは1月1日、2番目に多いのは1月2日、3番目に多いのは1月3日です。 医師の立場から見ても「餅ほど恐ろしい食べ物はない」と思います。 (出典は記事内) diamond.jp/articles/-/291…
がんについて調べたい時は、まず国立がんセンター「がん情報サービス」です。がんに関しては「ググる必要はない」と言っても過言ではありません。 「これで疑問が解決しなければどうすればいいんだ!」と思われるかもしれませんが、その地点がネットの限界です。つまり専門家に相談すべき時です。
学会サイトの一般向けコンテンツは本当にすごいのですが、あまり知られていません。 検索で上位に出てくるとは限りませんので、調べる時は「胃潰瘍 学会」のように、「学会」というワードをつけて検索するのがオススメです。 (画像は、消化器病学会・産科婦人科学会・耳鼻咽喉科学会・乳癌学会)
医療・健康情報検索のコツを記事にまとめました。 ・学会サイトに行く ・「○○ 学会」と検索 ・「○○ or.jp」と検索 ・病名は正式名称で検索 ・怪しげな学会を避ける(日本医学会分科会に所属するかどうか) ・「答えが見つかるまで探す」をやめる keiyouwhite.com/search-medical
『すばらしい人体』が好評をいただいており、7刷16万部となりました。 この本は、カバーを取るとデザインが変わる装丁や、図鑑の付録のようなジャバラ、末尾の読書案内など、全てを通して幸せな読書体験を届けたいという思いで作られています。 ぜひ年末年始のお供にご利用くだされば幸いです😊
JR東日本と大阪メトロのドア横広告で、ひときわ異彩を放つ一節 なぜ、肛門は「実弾と空砲を区別」できるのか
胃潰瘍や十二指腸潰瘍は「ストレスのせい」と思われがちですが、実は潰瘍の二大成因は「ピロリ菌か鎮静薬」で、これらが約9割を占めます。 原因となるのは、ロキソニンやボルタレンなどNSAIDsと呼ばれるタイプで、「痛み止めが胃を荒らす」と言われるのがコレです。 (消化性潰瘍診療ガイドライン 2020)
胃は強い酸性の環境で、かつて生物は生息できないと思われていましたが、40年ほど前にピロリ菌が発見され、人類に甚大な影響を与えていたことが分かります。 例えばピロリ菌感染者は、胃癌リスクが非感染者の15-20倍以上、ピロリ菌感染のない胃がんは1%以下とされています。 diamond.jp/articles/-/291…
今日の朝日新聞『天声人語』で、『すばらしい人体』が取り上げられました。 眼球の動きに関わる優れた機能や、肛門のすごい働き(毎度おなじみ)など、内容にも色々触れてくださっています😊
こういう本は大好きなので絶対面白いだろうと思って手に取った。予想通り、いや予想以上に面白かった。 日本語としての正確性には確実に軸足を置き、かつ時代とともに変化する「正しさ」を受け入れ、それを愉しむかのような、言語の専門家たちのたおやかさが美しいと思った。
忽那先生の記事。 今となっては効果の定かでない対策で生活を締め付けるのはもうやめましょうというご提言です。 ビュッフェやレジの店員さんの手袋、エレベーターのボタンの抗菌シート、ハンドドライヤーの使用制限、トイレのフタ問題などを指摘してくださっています。 news.yahoo.co.jp/byline/kutsuna…
よく思うのが、たとえ仕事量が多くても自分でコントロールできる仕事なら意外と辛くない一方で、たとえ仕事量が少なくても自分でコントロールできない場合はかなり疲れやすく、「忙しい」と感じやすい。 仕事量がすごく多いはずなのに「忙しそう」に見えない人は、前者のパターンが多いように思う。
医療ドラマではたいてい急に人が倒れ、外科医が「手術室に運べ!」と叫んですぐ手術が始まります。 しかし実は、数々の術前検査の手配、手術室看護師・麻酔科医など手術に関わるスタッフとの交渉、家族への連絡など、膨大なプロセスがカットされているのです。 diamond.jp/articles/-/289…(書き下ろし)