時事メディカル連載 先日ツイートした「通院セット」を作っておくと便利、というお話を記事にしました。 このセットに、かかりつけ医の診察券や、過去の検査結果を入れておくとなぜお得なのか、ということについても解説しています。 ぜひご参照くださいませ。 medical.jiji.com/topics/1879
完全に私見だが、人間関係において、相手の気持ちを「がんばって読もうとする人」と「全く読もうとはしない人」がいるように思っていて、前者の人は、相手のふとした発言、表情、メールの文面等からひたすら背後に隠れた感情を読み取ろうとする。 で、それは無意識なので気づかないうちに疲れている。
「学びたい」という気持ちは、まず何かを学ばないと生まれない。ひとまず何かを学ぶことで、自分の興味や関心の居場所を知る、パズルの中で欠けたピースの存在を知る、という形で次なる学びへの動機が生まれる。 ゆえに最初の「学び」の機会は大切。いい機会に恵まれた人ほど、ますます成長していく。
腫瘍内科医の勝俣先生(@Katsumata_Nori)の取材記事が掲載されています。 「2020年がんの最新事情」として、誤解されがちな7つの項目を簡潔に紹介してくださっています。 がん治療に関しては「昔のイメージのまま」という方が多いのですが、今はずいぶん違ってきています。 news.yahoo.co.jp/articles/e920d…
人生の大切な時に何の前触れもなく病気に襲われた患者さんの涙を何度も見てきたから、自分や自分の身近な人を含め「誰もが今日にでも当事者になりうる」という事実を、確かな現実感をともなって認識している。 病気を揶揄したり、軽く捉えたりすることに強い忌避感があるのは、それが理由だと思う。
これまでの人生で出会った、逆立ちしても絶対に敵わない超人たちに共通することが一つあって、それは「頑張っているように見えないこと」だった。 常に余力があり、悠々と生活している。 だから、そういう人の「暇です」を真に受けることはない。「暇」の定義も普通とは全く違うことが多い。
救急車で搬送された時にうまく話せなくても「カバンの中のあれ見てちょうだい」と言えば済みます。 実際、救急車で病院に来られた患者さんの診察券を見せていただいて普段のかかりつけ医を知り、その先生に病状を問い合わせたりする機会もあり、診察券そのものの存在もかなり有用だったりします。
本にも書きましたが、特に高齢者など受診機会の多い方は、診察券や保険証、お薬手帳、各種医療証、過去の検査結果などをまとめて入れておき、「いつもこれを持っていく」と決めておくのがおすすめです。救急車を呼んだ際など慌てていても忘れ物をしにくいです。すでにされている方も多いと思いますが…
「偽陽性」って一体何!?と思われる方は、一度この短い動画をご覧になってみてください。 話を単純にしてはいますが、そもそもあらゆる検査が「病気か病気でないか」をスパっと教えてくれるものではない、ということをお分かりいただければと思っています。 youtu.be/-4k7LscvMoY
一人で楽しめる趣味が豊富にあると得だ、と思う最大の理由は、自分が楽しいことをしたい時に「他の人も楽しいと思ってくれているか」を心配しなくていいということ。 誰かに気を遣うことなく、誰かの時間を奪うことなく、いつでも、ほぼ無限に自分の機嫌を取り続けることができる。
ご自身が肺がん、脳転移で治療を受けられている、緩和ケア医の関本先生のインタビューです。 一言一言が胸に突き刺さります。 nhk.or.jp/osaka-blog/liv…
「死ぬ気でやってやる」と漠然と意気込んでがんばり始めると、結果が成功でも失敗でも、その要因をのちに振り返って考察できない。 その上、失敗した時は「死ぬ気でがんばったのに報われなかった」という心の傷が残るばかりで、自分を追い詰めることになる。
何かに失敗した時に、「こんなにがんばったのに」と努力の「量」を振り返るより、「こういう方向性、こういう戦略でがんばった結果こうなった」と「質」を振り返る方が次につながるし、何より大切なのは、最初の時点で「のちに振り返って質を計測すること」を見越して動き始める必要があるということ。
「人生経験が足りない」とか「知識が整っていない」がゆえにまださっぱり理解できない物語というのが世の中には山ほどあって、昔国語の教科書で読んで特に印象に残らない話だな、などと思った小説も、大人になって読み直すと一瞬で腹落ちし、そのすごさを初めて思い知ったりする。
すぐに怒りの感情を爆発させて誰かを怒鳴ってしまう人は、まず第一に「大きな声を出さないようにする」だけでずいぶん実害が少なくなるのではないかと思っている。 情動そのものをコントロールするのは難しいので、まずは声のボリュームから、という。
選択に迷った時は誰かに相談して意見をもらいたいと思うものだが、経験上は「大事なことほど自分で決めないとあとで後悔する」というのも確実にある。 少なくとも「自分で決めたと思えること」が大切だと思うし、「あの人が言うなら…」が決め手になりそうな時は注意している。 あくまで私見ですが。
医療に関して「私は勉強したので詳しいです。こういうことですよね?」と言う人の認識に間違いがあった時、訂正するのは少し難しい。 一方で「あまり詳しくないんですが」という人の方が実際には詳しかったりする。ある程度「詳しい」からこそ自分の「詳しくなさ」を知ることができるのかもしれない。
もちろんこれは、がんに限ったことではありません。定期的に病院で治療を受けつつ日常生活を維持する、といった形で「共存できる病気」が増えています。 病気と共に生活する方々には、疲れやすい、痛みが出やすい、といった症状が周囲の人から見えにくい、という悩みがあると感じます。
何度も書くのだけど、抗がん剤の副作用をコントロールしたり、がんの痛みを緩和したりする技術が進歩したおかげで、たとえかなり厳しい状況の患者さんでも、それが見た目からは分かりにくいことがあります。 このことを知らないと、何気ない一言が患者さんの心を傷つけてしまう。注意したいことです。
『ボタン電池誤飲の3歳女児、食道に穴が開き大動脈まで達し死亡』 この例のように誤飲した瞬間を目撃されていない場合(そして本人からの訴えもない場合)、気づかれるのに時間がかかってしまい、重症化してしまうこともあります。 twitter.com/oshietedoctor/…
どれほど努力しても報われないことなどいくらでもあるし、「努力は嘘をつかない」と言える人は、自分の強みを生かして戦えるフィールドを上手に選べる人だと思う。 「努力を生かせる場所を選べる」というのは一つの才能。
科学的根拠がないにもかかわず効果があるかのように宣伝してサプリや健康食品を売る手口、今年だけでもかなりの数が摘発されています。 健康で心に余裕がある時なら「騙されるはずない」と思うかもしれませんが、いざ病気になると「治りたい」という一心でこのような商品に助けを求めてしまいます。 twitter.com/SatoruO/status…
私も全く同じことを何度か経験しています。 私が騙されていると思い込んで心の底から心配するように、「これさえ読んでいただければ目が覚めますから」と完全なデマサイトを勧められ、頭を抱えたこともあります。 twitter.com/SatoruO/status…
自分も何度か経験があるのだが、何か体に異変があって精密検査を受けることになった時、結果が出るまでの時間って震えるほど怖い。 この不安度は、自分自身が当事者の時と、医師として他人に検査を受けてもらう時とでは天と地ほど違う。 当事者にとって精密検査とは、それだけで怖いもの。
時事メディカル連載 よくツイートしていますが、便意を我慢しすぎると便秘の原因になります。 友達にからかわれるなど、恥ずかしくて学校ではトイレに行かずに我慢するという子もいますが、医学的に良くないよ、ということは伝え続けていきたいし、先生からも伝えてほしい。 medical.jiji.com/topics/1868