怖いのは、当時の自分は「こういう少し極端な考えにも一理ある」というふうに捉えていたこと。「自分はデマに騙されるほど愚かじゃない」「こういう考えも知っておくことが大切だ」と思っていた。この「ちゃんと正気が残っている」という自覚が怖い。 「一理もないデマ」はデマだと見抜けないと危険。
実は恥ずかしながら自分もかつてデマ本に思考を侵食されかけたことがあって、大学生の頃「世の中に流布している言説は嘘だ。真実を知れて良かった」などと思ったのを覚えている。思い出すだけでゾッとする。 デマ本には「向こう側の世界に連れて行かれる」ような、頭脳への特有の浸潤性がある。
ネット上のデマには確かに注意が必要なのだが、経験上は書籍もかなり怖くて、根拠のないデマの書かれた本を気づかずに読んでいると、自覚なく思考がじわじわと侵食され、頭の中がゆっくりゆっくりとデマに置き換わっていくような変化が起き、元の道に戻るのが相当難しくなることがある。
日本では「効果のある治療ほど安い(保険で承認されている)」というのが原則。でも、まだ保険が利かないものの中にも「将来性の見込める治療」と、「科学的根拠のない怪しげな高額治療」がある。 これをどう区別するか? 大須賀先生(@SatoruO)の記事が最も分かりやすいです。 gendai.ismedia.jp/articles/-/594…
紙谷先生(@SatoshiKamidani)の記事、分かりやすいです。 「多くのワクチンにおいて筋肉注射の方が皮下注射と比べて実は局所の反応(痛み、腫れなど)が少なくなる」 「安全面において皮下注射の方がよりリスクが高いワクチンも」ある といったことは意外に知られていません。 news.yahoo.co.jp/byline/kamidan…
批判された時にまず「自分が間違っているのかもしれない」と考え、一歩引いて客観視する、他の人の意見を参考にする、という行為はそれなりに痛みを伴うし、その痛みは歳をとるごとに増していくのだろうなと思う。少なくともそう自覚して「備えておく」ことは大切だと思っている。
「科学的に正しい記事を書けば、PVが上がり会社の利益になるという流れを作ることが現在とても重要だと思います」 重要すぎるご指摘なのでそのままリピートします。 twitter.com/MIKITO_777/sta…
知念実希人先生のインタビュー。 批判のみに終始するのではなく、解決策を提示するとともに、現状の課題を冷静に分析されています。素晴らしい記事だと思います。 news.yahoo.co.jp/articles/a8b31…
少数派の偏った意見の持ち主が多数派によって批判されることで、むしろ自分の信念をより強くし、ますます極端な方向に先鋭化していく姿を多く見てきた。 本人は全く気づいていないし、周囲の抑止はガソリンになる。もはや止める術はない。恐ろしい。自戒を込めて書いておく。
以前紹介したものと同じニュースなのですが、こちらのツイートは正確で慎重な記載を意識されているのがよく分かります。記事の内容も的確ですし、安心です。 いい記事もきっちり拡散していきます。 twitter.com/asahi_apital/s…
明白な非科学に対しては、大手メディアが批判し、国民に害を与える危険性を徹底的に追及してほしいと思うのですが、むしろ肯定的に拡散してしまう現象を見ることがあり、嘆かわしく感じます。 懸命に科学的根拠を伝えようとしている人たち(専門家も善良なメディアの中の人も)が頭を抱えている。
テレビや週刊誌などで非科学的な、不用意に不安を煽る発信がなされる(ことがある)理由について、「それを望む人が多いから」という市場の原理に思いを巡らせるとひたすら残念に思うし、「誰も望まない」ようになるまでなくならないのだろうなと思う。
忽那賢志先生(@kutsunasatoshi)、待望の一般書がいよいよ3月3日に発売ですね。 Yahoo!ニュースで分かりやすい記事を発信されてきた忽那先生の新書、多くの人に届けばと願います。 amzn.to/3qxgYqs
本文は素晴らしいのですが、このタイトルとツイートは誤解を招きそうです。 本文の冒頭、 「ほかの臓器に転移したがんを手術で取り除けないときには、多くの場合、大腸にある元のがんを取り除く手術が行われてきました」 が最重要の前提です。「進行した」だけだと早期がん以外全て含んでしまいます。 twitter.com/nhk_seikatsu/s…
災害時、避難所での感染対策に関してまとめています。 ぜひ、ご参照ください。 一度にたくさんの情報にさらされると、必要以上に不安になってしまうことがあります。災害時ほど信頼できる情報源に絞って情報収集する、といった心がけも大切だと思います。 news.yahoo.co.jp/byline/yamamot…
國松先生(@FakePearl_inst)のYahoo!ニュース記事、分かりやすいです。マスクなしでも大丈夫なシチュエーションをまとめてくださっています。 長期戦、メリハリがないとなかなか気持ちが持ちませんから、とても大切な内容だと思います。 news.yahoo.co.jp/byline/kunimat…
遺伝子という概念すらなかった頃に、メンデルは2万本以上のエンドウマメを交配し、両親の特徴が混ざり合って子の特徴を形作るのではなく、何らかの「粒子」的な単位で情報が子に継承されているに違いない、と考えたのは凄まじい慧眼なのだが、そういう「すごさ」って初学時には気づきにくい。
昔は「相手の身になって考えよ」という一種の呪縛に囚われていた時期が確実にあったのだが、「相手の身になって考えても”しばしば分からない”(だって違う人間だから)」というところまでセットで理解しておくのが大事と気づいてからは、多少生き方は楽になったと思う。
「ある特異な状況が生じるには、相応の理由・背景があり、その状況を解決するためには、その理由・背景がなんであるかをきちんと知り、そこから根本的に対応していく必要がある」 全くその通りだと思います。分かりやすい記事です。 news.yahoo.co.jp/articles/4d958…
「闇落ち」のメカニズム、とても分かりやすいです。そして同じ落とし穴がTwitterにもある。 『もともとは信頼できる専門家だったはずが、テレビに出演して持て囃されているうちに、だんだんと信頼度を落としていってしまうという「闇落ち」のような人もいるという現実』 bunshun.jp/articles/amp/4…
これは自戒でもあるけど、最近の医療情報発信はフロー型に偏りつつあると感じる。確かにフローの方が派手で目立ち「役に立っている感」を得やすい。だが本当に困った人が検索してたどり着くのはストック型。地味で"バズらない"情報サイトやブログ記事、書籍などは、長期的に誰かの役に立ち続けている。
高知東生さんの一連のツイート、ご自身は「賢くない」とおっしゃっているけど、むしろ高知さんは「賢い人」で、「賢い人ほど陰謀論にハマるリスクがある」「しかし真に賢い人は周囲の意見を取り入れ軌道修正が利く」という二つの事実を示す好例ではないかと思う。
Twitterで我々がよく共有する医療系記事は、基本的に「長くて難しい」と思います。「これを理解しないといけないのか…」と辛くなる人も多いのではないかと思います。 その時は「ひとまず分かるところだけ読んでおく」で大丈夫です。「分かりやすいけど正しくない情報」に触れないことの方が大切です。
とても大切な内容でした。 聴覚障害で口を読むことで会話ができる方にとって、全員がマスクをしている生活は想像を絶するほど大変。 『「マスクを外しているのは理由があるのかな?」と、すぐに全否定するのではなく、少しだけでも気に留めてもらえるとうれしい』 その通りだと思います。 twitter.com/defsapo/status…
医療においても、多くの専門家が同じことを言っているならそれを拠り所にしてみるのが安全だが、自分の信じたいストーリーが「見つかるまで探す」習慣があると、「多くの人の意見が一致する=何か裏があるに違いない」と疑い始め、ますます異端な主張にのめり込み、真実から遠ざかって行く。