学校では「たくさん友達を作ってみんなで一緒に何かをやると楽しい」という事実を教わる機会は多かったけど、「一人で楽しめる趣味をたくさん作っておくと大人になってからめちゃくちゃ得だ」という事実は案外学ばない。 これから「老後」は長くなる一方であるし、後者も大切なことだと思う。
こんなことはあまり言いたくないのですが、SNSで流れてきた医療情報を見て「自分はこれまで騙されていた」とか「真実に目覚めた」などと思った時は、たいていデマの可能性が高いので判断を保留にした方がいいと思います。 新しい知識との出会いに水を差すようで心苦しいのですが。
こういう「毒にも薬にもならないパワー」でも、国家資格や〇〇博士、〇〇教授といった称号とセットにすると途端に商品化できてしまいます。そして、高額でも売れてしまう。 消費者として見る目を持つことが大切です。 あと、中には普通に「毒」もあります。 twitter.com/ent_univ_/stat…
Yahoo!とLINEの経営統合記念特集で、忽那賢志先生のスペシャルインタビューが掲載されています。 とても重要な内容が語られた素晴らしいインタビューだと思います。 events.z-holdings.co.jp/tougou/futurev…
他人を思いやることのできる人は、必ずしも利他的な人間ではなくて、「ある程度は利己的な人」で、「エネルギーの分配を考える余力がある人」と考える方が正確なのではと最近思う。
他人に思いやりを持つためには、自分自身にそれなりの余力が必要で、そう考えるとまずは「自分への思いやり」が優先でいいんだろうなと思う。そうでないと結果的に誰も「思いやれ」なくなる。
消費者庁主催のオンラインセミナーで紹介していただいた「ネット情報を見極める7つのポイント」です。 #SNS医療のカタチ とNHKの共同で作った語呂「だしいりたまご」。ちょっと無理やりですが、ぜひ参考にしてみてください。 詳細な解説はクローズアップ現代のサイトで→nhk.or.jp/gendai/comment…
ほむほむ先生のYahoo!ニュース記事。 DNAやRNA、mRNAワクチンの仕組みについて、秀逸なたとえを用いてとても分かりやすく解説してくださっています。 これは必読です。 news.yahoo.co.jp/byline/horimuk…
本日14時から消費者庁主催のオンラインセミナーがあり、内容に少し協力いたしました。 タイトルは「Withコロナ時代のホント・ウソ 不確かな情報に騙されていませんか?」で、参加無料です。 よろしければ事前登録してみてください😊 なおアーカイブでも後日視聴できます。 shohisyahigai-boushi.caa.go.jp
こちらは各科の専門家の協力のもとに作った、信頼できる医療情報サイトのリンク集です。 定期的に更新しており、新型コロナ関連情報もあります。 「ググらずに済む」が目標です。 学会や公的機関など、原則、非営利団体のサイトのみを入れています。 keiyouwhite.com/guideline-for-…
このような科学的根拠のない宣伝はFacebookやInstagram等のSNSでもよく見ますし、そちらの規制もお願いしたいものです。 『「ウイルスに負けない」などとうたい、サプリメントを摂取するだけで新型コロナウイルス感染への予防や治療効果があるような根拠のない広告を出した』 news.yahoo.co.jp/articles/27dec…
新型コロナ関連でもこのような虚偽、誇大表示に対する注意喚起は絶えず行われています。 『根拠がないのに「強力除菌99・9%」などとラベルなどで宣伝したのは景品表示法違反(優良誤認)として、3社に再発防止などを命じた』 『有効な成分が含まれないと判明』 sankei.com/life/news/2103…
消費者庁が健康食品等の表示について注意喚起。 150の事業者で、健康増進法に違反するおそれのある虚偽・誇大表示があったとして文言をリストアップしています。 何らかの「治療」や「予防」を目的としてお金を払うなら慎重に扱うべきキーワードだと思います。 hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detai…
新刊のお知らせです。 楽しい医療本を作りました。 テレビや新聞ではよく見るのに医療現場では使われない言葉や、世間で間違って使われやすい言葉、医者がよく使うのに伝わりにくい言葉など、「知っていると面白い医学の言葉」を解説しています。 ぜひご覧ください! amzn.to/3sWIZIW
学会サイトの一般向けコンテンツは意外に知られていませんが、かなり便利で信頼できるのでブックマークに入れておくのがオススメです。 耳鼻咽喉科学会のこのサイトも素晴らしいクオリティだと思います。 twitter.com/jibi_u/status/…
知識の豊富な人ほど「面白いと思える本」は多いに違いないし、本をたくさん読むと知識の量が増えるので、「面白いと思える本」がますます増え、次々と多くの本を読んで知識を蓄えていくという好循環がある。
Twitterで「対話を求めない一方的な発話」をする時は、もはや半分くらい「届かなくてもいい」とすら思っている。ここが、かつてのFacebook民的には一番難しかったところ。Facebookでは、それなりに”反応を期待して”「応援」や「賛同」していたから。今振り返れば少し押し付けがましかったと思う。
一方で、TwitterがFacebookより断然楽しいと思えた理由が、誰かへのささやかな応援や賛同、称賛の思いを、「対話を求めない一方的な発話」という押し付けがましくない形で届けられることだった。 距離感が適度に遠い。これがTwitterの利点でもあるのだと気づいた。
かつてFacebook民だった私がTwitterを使い始めた時まず驚いたのが、見知らぬ人からなぜかタメ口で叱られることだったけど、さらに驚いたのは、返信すると「返信が来るとは思ってなかった」と言われたこと。 対話を求めない一方的な発話を返信欄に書きこんだという事実は、当時は驚きだった。
もちろん自分はSNSが好きだし、自分の人生に「良い影響」を作り出せるツールだと思っている。だからこそ距離感を大切にしている。SNSは自分の人生においてとても大切だけど、SNSが人生ではない。
Twitterに関するネガティブなニュースを見たけど、どんなSNSであっても、感情が波立つ時はいったん距離をおくのがいいと思う。気づかないうちにメンタルを消耗してひどく疲れていく。TLにおける大半の事象は自分の人生に1ミリも影響はないが、その事実はSNSにどっぷり浸かっている時ほど見えにくい。
もちろん、科学的根拠のない医療に傾倒してしまった方の行動を、決して真正面から否定してはいけない。そこに至るまでに様々な理由があったはずで、その核心にゆっくりゆっくりと近づかなければならない。 胸に痛みと苦しさを感じながら、それでも少しずつ慎重に歩み寄らねばならない。
いつも言っているのだが、いわゆる代替療法がダメだという意味ではない。ただ、科学的根拠のある治療より、全く根拠のない治療を優先し、大金を使って家計を逼迫させたり、無用な食事制限や断食をしたりする方には、そのお金と時間を可能な限り好きなことに使い、治療に備えてほしいと切に思う。
いわゆるトンデモ医療をひとたび信仰してしまうと、科学的根拠のある医療がいかなるものかを理解していただくのは本当に難しい。とても頭のいい人でも、「ここだけは譲れない」という科学を超越した信仰のようなものは、本当に覆らない。 とにかく病気になる前から関心を持って情報収集するのが大切。
50%くらいの確証で断言する人と、95%くらい確証が得られないと断言しない人がいて、前者は応答に瞬発力があって端的に「すごそう」に見えるし、事実「すごい」と思われていることも多い。でも、本当に困った時、頼りになるのは後者だと思う。