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大人になってから改めて気づいたのだが、小学生時代の理科の自由研究で学んだのは、「何かを比較する時はそれ以外の条件を必ず揃える」とか「母集団が違うものはそのまま比較できない」とか「そもそも比較してはいけないものは比較しない」などの科学の「常識」だったのかもしれないなと思う。
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「〇〇の治療は受けない方がいい」と友人に言われ判断に迷ってしまう方がいますが、「ある医療行為の是非を判断する」というのは高度な知識と技術を要する専門性の高い行為です。気軽な一言が誰かの健康を傷つけてしまうかもしれません。
その助言はぜひ専門家にお任せいただければと思っています。
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ドクターX、コード・ブルー、TOKYO MERがいずれも視聴率として成功しているところを見ると、「分かりやすくて面白い」だけでなく、「何を言っているのか分からない、ところどころついていけないけどすこぶる面白い」もアリで、いずれにしても熟慮の上、絶妙なバランスで作られているのだろうと思う。
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かつてFacebook民だった私がTwitterを使い始めた時まず驚いたのが、見知らぬ人からなぜかタメ口で叱られることだったけど、さらに驚いたのは、返信すると「返信が来るとは思ってなかった」と言われたこと。
対話を求めない一方的な発話を返信欄に書きこんだという事実は、当時は驚きだった。
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このような経緯で、信じられないほど思考が偏ってしまった方の発言をSNS等で見ることがあるけど、これは何もその方が悪いわけではなく、誰しも「詳しくない分野」では陥りうる事態なのだと思うし、いつも警戒しているのが得策だと思う。
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今世の中は、みんなのために何かしたい、何か言いたい、という想いに溢れている。このこと自体は尊い。
しかし「何もしない何も言わない」「詳しい人に全部お任せ」が最善の選択肢であることをよく理解している人たちもいる。この辺りの立ち位置、バランス感覚は大切だろう。
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お酒に弱い人が訓練して「強くなる」ことはない、という事実は知られてほしい。
お酒に強い人と弱い人がいるのは、アルコール代謝の効率(アセトアルデヒド分解酵素の活性)が異なるからで、これは「遺伝子によって決まる性質」です。
飲めない人に無理に飲ませるのは厳禁。
diamond.jp/articles/-/314…
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一方、コード・ブルーやTOKYO MERでは脚本に高いリアリティが追求されていて、本物と同じレベルで専門用語はそのまま使用され、解説はかなり少なめ、テロップやイラストもない。視聴者をガンガン置いてきぼりにするが、これがかえってスピード感、臨場感を生み、ドラマの魅力を高めている。
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がん治療で困ったときは、まずがんの専門医に洗いざらい相談してほしいし、これは何度も何度も書いているけど、相談される側は正論を真正面からぶつけるのではなく、まず「相談してくださってありがとうございます」と笑顔で頭を下げたい。
相談すれば救われる、そういう安心感がないと変わらない。
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前にもつぶやいたけど、Twitterの楽しさって、好きなアニメとかゲームとかスポーツとか音楽とかを「好きだ」と宣言する人に「私も好きだ」という人たちが同じ熱量で集まる様子を見る瞬間だと思う。
たとえ自分の全然知らないものだったとしても、その瞬間に居合わせることそのものに幸せを感じられる。
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自分も割とそうなんですが、「他人の機嫌の良し悪しの原因をまず自分の中に探す人」は、常に神経を研ぎ澄ましているので疲れやすい、というのがあると思います。
なので、逆に自分がそういうタイプの人と接する時は、「機嫌良さそうにすること」が大切だと思っています。
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ある先生が講演中にされた身の上話が興味深かった。
ご祖父様が茶道の先生だったらしく、茶道に人生の70年間を捧げた人だったが、亡くなる前に言った一言が「結局お茶はよく分からん」だったという話。
何事もそうだが、エキスパートほど「分かる」という感覚のハードルは上がっていくのだなと。
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自分に攻撃的な言葉を投げつける人に対し「なぜそんなことを言うのか」と悩み苦しむのは割に合わない。
幼い頃から「相手の身になって考えよう」と言われ、それを素直に守ってきた誠実な人ほど何とか相手の気持ちを知ろうとして疲弊してしまう。
そもそも他人の頭の中などさっぱり分からないのが普通。
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何度も書くのだけど、抗がん剤の副作用をコントロールしたり、がんの痛みを緩和したりする技術が進歩したおかげで、たとえかなり厳しい状況の患者さんでも、それが見た目からは分かりにくいことがあります。
このことを知らないと、何気ない一言が患者さんの心を傷つけてしまう。注意したいことです。
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何かの講演で話したことがあるのだが、いわゆるクソリプや中傷コメントが「しんどい」のは、そのコメントの "真意" や、それに対する "反論" を考えようとするからだと思う。その時点でもう中傷をしっかり咀嚼してしまっているのだ。
本来そういう中傷には、ほんの少しも思考を費やさなくていいはず。
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無症状の感染者はどこにいるか分かりませんし、常に感染対策が必要であることに変わりありません。
「本来自分に必要のない情報」とか「正誤を知る必要のない(正誤が誰にも分からない)情報」を何とか知ろうとして、そして「知らせてもらえないこと」に不安を感じてしまうのは割に合わないと感じます。
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仕事が抜群にできる人とか、私生活がすごく満たされている人とかが、わざわざ他人に難癖をつける姿はまず見ないなあとよく思う。
翻って思うに、他人に色々と難癖をつける人は、他人を改めたいのではなく、思い通りにならない自分への不満やわだかまりを他人にぶつけているのかもしれない。
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知念先生も以前おっしゃっていたけど、エビデンスに基づく正確な情報発信をしてもお金は儲からないし、それどころか多くの活動は手弁当なので赤字になってしまう。
一方、我流の健康法を広めたり、独自の思想やデマで信者を集める活動は、お金儲けにつなげやすい。
残念だけど、これが現実。
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もしかして、自分が外科系の医療ドラマを見る時のちょっと微妙な気持ちって、銀行や証券会社の方が半沢直樹を見る時の気持ちに似ているのだろうか。
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出演させていただきました。
制作スタッフの皆さんが、何ヶ月もかけて真摯に作った番組です。私自身もとても勉強になりました。
NHKプラスでは1週間見逃し配信されていますので、よろしければご覧ください! twitter.com/nhk_kurogen/st…
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大須賀先生(@SatoruO)の「怪しいがん治療」に関する記事。
これ本当に大切なんです。
心と体が弱っている時は、判断力が信じられないほど落ちます。
「元気な時から知っているかどうか」
自分と家族を守るために最も大切なことです。
news.yahoo.co.jp/byline/osukasa…
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臨床現場においては、エビデンスは「ありorなし」の二択ではなく「確かさの濃淡」があるだけです。ほぼ全ての事象は濃淡のあるグレーであり、行動の基準にする時にその濃淡を優先順位に反映させる、という形です。
世の中には「白か黒か」「お前は何派か」みたいな線引きをしたい人は多いのですが…
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どんなに優れた能力があっても、あらゆる領域に精通している人なんていないんですよね。重要なのは、自力で意思決定できる範囲と、"詳しい誰か"に頼った方がいい範囲の線引きができること。加えて、各分野の"詳しい誰か"に簡単に相談できる人脈とパワーを持っていること。
そういう人は圧倒的に強い。
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前も書いたけど、“trust but verify(信じよ、されど確認せよ)”という格言はいつも頭の片隅に置いている。
あらゆる情報に関して「ひとまず信じてもよいが決して真偽の確認は怠らない。確認できるまで判断は保留にし、行動には移さない」というリテラシーは重要だと思う。情報が入り乱れる時は特に。