健康に関わる重大な(と私は思うが)問題や、健康に直接影響を与えうる商品が、いとも簡単にインフルエンサーによって宣伝され、多くの人が賛同している。 科学的根拠は示されない。 フォロワーのみならず、発信した本人こそが傷つく恐れがあることを考えると、かなり危険だと感じる。
科学の領域で「まだ誰も知らないこと」というのは「まだ真偽が科学的に検証されていないこと」なのだから、その根拠は薄弱。 もしそれを「真なり」と主張するなら、"第三者が科学的に検証できる方法で" 発信しなければならない。 もちろん「SNSやウェブ記事で持論を展開する」は有効な手順ではない。
「寛解」という言葉の意味も十分に知られておらず、「完治したこと」だと誤解している人もいます。専門用語というよりは、普通に国語辞典に載っている言葉です。一時的に病気の状態が落ち着いていることを意味し、むしろ完全に治った状態とあえて区別する言葉だと思います。
胃は強い酸性の環境で、かつて生物は生息できないと思われていましたが、40年ほど前にピロリ菌が発見され、人類に甚大な影響を与えていたことが分かります。 例えばピロリ菌感染者は、胃癌リスクが非感染者の15-20倍以上、ピロリ菌感染のない胃がんは1%以下とされています。 diamond.jp/articles/-/291…
個人的に使用するだけなら他の人に迷惑をかけないし、個人の自由と言えばそれまでなのですが、広まるうちに「効果的な予防や対策」より優先する人が増える恐れがあるんですよね。これは、がんに効果のない食品やサプリなども同じ。 なので、こまめに注意喚起される必要はあると思っています。
今回も出演致します。 この番組は今回で6回目ですが、何か「悪者」を糾弾するのが目的の番組ではありません。 情報が溢れすぎたこの世界で、私達はどのようにして上手に正確な情報を選び取ればいいのか。そういう手法、考え方をみんなで一緒に話し合っていこう、という趣旨の番組だと思っています。 twitter.com/NHK_PR/status/…
「標準治療が大切」と発信すると、時々「標準治療でも治らない人がいる」という反論があります。 標準治療は「現代医学で到達できる範囲内でのベスト」。「目指せる地点」を医師ー患者間で共有することが大切だと感じます。 この問題は、以前Yahoo!ニュースで書きました↓ news.yahoo.co.jp/byline/yamamot… twitter.com/SatoruO/status…
【告知】 6月18日発売予定の私の新刊「医者と病院をうまく使い倒す34の心得」をサイン入りでお届けします。 「終末期医療の現場にテレビ電話面会を」 早くも1100万円を突破したこのクラウドファンディングに私も参加することになりました。 メッセージをご覧ください!↓ readyfor.jp/projects/palli…
東洋経済ONLINEに取材記事が掲載されました。取材してくださったのはメディ勉の市川さん(@mam1kawa)です。 SNSやnote等で一次情報を容易に受け取れるようになり、既存メディアで何が報じられて"いない"かが分かるようになったことは情報収集における重要な変化だと思います。 toyokeizai.net/articles/-/349…
小児科医坂本昌彦先生の記事、とても大切です。 『「一瞬でも目を離さない」「気を付けよう」という具体性に乏しい掛け声だけでは事故予防に繋がりません。』 『子育ては目が離れるもの』 『大切なのは具体的な方策』 news.yahoo.co.jp/byline/sakamot…
Yahoo!ニュースで新しい記事を書きました。 昨年の節分、保育施設の豆まき行事で4歳児が豆をのどに詰まらせて窒息死するという事故がありました。 消費者庁は「硬い豆やナッツ類等は5歳以下の子どもには食べさせないで」と注意を促しています。 news.yahoo.co.jp/byline/yamamot…
時事メディカル連載 幼い頃にかかりつけの小児科医がドイツ語でカルテを書いていたのが印象に残っていますが、今ドイツ語でカルテを書く医師はまずいません。なぜでしょうか? ちなみにドイツ語由来の業界用語を多用するベテランの先生は時々いるのですが… medical.jiji.com/topics/1640
"trust but verify"のいいところは「何もかも全て疑え」ではない点にあると思っていて、「誰かを信頼すること」のハードルはひとまず低めに設定しておく方が心の安寧には繋がるし、その一方で「真偽の検証を行うまで防御姿勢は崩さない」という落ち着きは身を守るために大切、ということ。
時事メディカル連載 「症状を抑える治療」のことを「対症(たいしょう)療法」と呼びますが、その意味を理解している人は約48%しかおらず、「対処療法」だと誤解している人は約27%もいるという調査結果があります。 対症療法の意味と重要性について解説しました。 medical.jiji.com/topics/1910
違う番組を見ているはずというご指摘もあり、確かにそうだと思ったので確認したらワイドショーのことでした。 「いい加減なことを言う人もいるが、必ず感染症に詳しい専門家が同席しているから正確な報道ができる。この認識に誤りがあるなら正したい」とのことでした。誠実で真面目な年配の方です。 twitter.com/keiyou30/statu…
「”学会”と名がつくからといって必ずしも信頼できるとは限らない」 重要な問題ですね。 一つの目安としては、「日本医学会分科会に属している学会かどうか」があります。 ホームページにリストがあります↓ jams.med.or.jp/members-s/ twitter.com/SatoruO/status…
ファクトフルネスの著者ハンスロスリング氏が講演で、アフリカ諸国の経済や教育、医療の目覚ましい発展についてデータをもとにファクトを明確に示したのを、聴衆の一人が全否定して「自分は仕事でアフリカにいたことがあるから分かる」と言ったというくだり、似たような話を本当に色んな所でよく見る。
受診した病院になかなか満足できず、次々と医師を替える、いわゆる”ドクターショッピング”のような受診の仕方が一般的にお勧めできないのは、医師の立場から見て、「一人の患者さんの経過を追いかける」という極めて重要な医療行為ができなくなるため、と考えています。 diamond.jp/articles/-/306…
友人や親戚から科学的根拠のない民間療法を勧められ、断りづらくて困る方もたくさんいます。 たとえ善意でも、患者さんに対して不確かな情報をもとに何かを勧めるようなことはすべきではありません。 直接でも、SNSでも。 twitter.com/SatoruO/status…
この連ツイを、ぜひ読んでいただきたいです。 『全国に緊急事態宣言が発せられました4月16日、緩和ケア病棟の風景が一変しました。あの日から、いくつかの緩和ケア病棟では家族が患者に会う自由がなくなりました。 新型コロナウイルスの感染予防のために、面会制限が行われるようになったからです』 twitter.com/MedicineSun/st…
#SNS医療のカタチ 幡野さんの記事、冒頭にある、 「なんでそんなところに通ってるの?そんなところじゃなくて、わたしがもっといい病院を紹介してあげる。」 と(親切心で)患者さんに言い、気づかないうちに相手を苦しませてしまう人は結構いる。 友人にも親類にも。 note.com/iryouliteracy/…
Yahoo!ニュースで新しい記事を書きました。 新型コロナウイルス感染症の治療薬に関して、テレビ等で過熱したコメントが見られることも多いと思います。 期待感を持つのは当然のことですが、「薬に関する新たな知見」に触れる際、必ず注意していただきたいことが二つあります。 news.yahoo.co.jp/byline/yamamot…
このような科学的根拠のない宣伝はFacebookやInstagram等のSNSでもよく見ますし、そちらの規制もお願いしたいものです。 『「ウイルスに負けない」などとうたい、サプリメントを摂取するだけで新型コロナウイルス感染への予防や治療効果があるような根拠のない広告を出した』 news.yahoo.co.jp/articles/27dec…
今読んでいるこの文字、スマホを左右に細かく揺らすとブレて読みにくくなりますが、逆に頭の方を揺らしても視野はあまりブレませんよね。 すぐれた人体の機能によるものです。 『すばらしい人体』から抜粋、ひまみみ先生(@ent_univ_ )に監修いただいた記事の一つです😊 diamond.jp/articles/-/288…
こちら、我々 #SNS医療のカタチ のメンバーが関わった動画です。 医療情報と向き合う上で重要なミニ動画、ぜひご覧ください。 twitter.com/nhk_kurogen/st…