激しい怒りを誘うような情報や、意外性のある情報を見ると、人は「拡散したい気持ち」に抗えなくなるものです。たとえそれが明らかなデマであったとしても、目が曇って嘘を見抜けなくなります。 とにかく根拠のない情報に騙されないようにと、常に常に注意しておくことが大切です。
知人や親戚から頻繁に「病気が治ったかどうか」を問われて困る、と患者さんに相談されることがあります。 病気の勢いを抑えながら治療を続けつつ付き合っていく病気はむしろ多く、その場合、どこかでスッキリ「治ってしまう」わけではありません。 「治る」という言葉の使い方に注意が必要です。
最近お取り寄せをよく利用しているけど、調理する方々にとっては本当はベストなタイミングで、店の雰囲気も込みで味わってほしいのに苦渋の決断を強いられていると思うし、「お店で食べたらこの2、3割増しくらいだろう」と思いながらいただき、情勢が落ち着いたらお店に必ず足を運ぼうと決めています。
語彙力を高めることの利点は、一見すると「難しい文章が読める」とか「たくさんの言葉を使って文章を書ける」といったことにあると思われがちだが、実は語彙力の多寡が「考える力」自体に影響を及ぼしてしまう、ということの方が大切だと思う。
そういえば幼い頃、外国の方と接した際に言葉が通じないのが怖くて押し黙っていたら父が、「こんにちは」「すみません」「ありがとう」とか、いつも通り日本語で言えばいい、目を合わせて声を出すだけで簡単なコミュニケーションはできると言ったんですね。 納得感があって今でも記憶に残っています。
医療系のニュースについて、 「医学雑誌に掲載された、査読を経た論文上の知見」なのか、「査読を経る前の段階の単なる研究結果」なのか、「研究結果ではない個人の意見」なのか をきちんと区別できる視聴者は必ずしも多くないです。報道では、可能な限りこの「区別」をお願いできればと思っています。
病気になった患者さんのご家族の中には、「私が〇〇しておけば良かったんじゃないか」「私が〇〇しなかったせいじゃないか」と強く責任を感じてしまう方もいます。 医学的に何の誘因もなく、"全くもって防ぎようのない病気" がむしろ多くある、ということは知っておいていただきたいと思っています。
感染対策として、とにかく「顔を触らない」を徹底している。顔を触りそうになったらふと気づいて止める、を繰り返すと「1日のうち何回顔を触りたくなるか」がよく分かるようになってくる。 で、これがまた相当多い。 この動画では「人は1日300回ほど顔を触る」とあります。 twitter.com/nhk_seikatsu/s…
「薄着して健康になる根拠はありません」 大切ですね。冬でも薄着の方が体が強くなる、といった昔からの迷信のような話がありますが、科学的根拠はありません。 twitter.com/oshietedoctor/…
そのあと少し歳を重ねると、今度は「その手の逆張り識者は常に間違っている」という正反対の揺り戻しが来た。「あの頃オレは斜に構えていた」という別の「斜に構え方」に変わっただけだった。 今は、こういう過去を自省的に振り返れるくらいには落ち着いてきたように思う。
誰かが既に言っていたことや、自分が過去に言ったことがある内容を何度も繰り返す、という「しつこさ」は大切だと思います。 何度も同じことが繰り返し発信されたり、いろんな人の口から同じことが発信されたりすることで、その物事の大切さが自然と伝わり、発信の価値が高まると思います。 twitter.com/ent_univ_/stat…
フィクションにケチをつけるのは野暮だけど、医療ドラマの緊急手術を本当にリアルにしたら、身体診察、レントゲンやCTなどの検査、患者さんやご家族への説明、同意書の取得、麻酔科・手術室との交渉、手術に入るメンバーの確保、他の科への診察依頼などで、手術が始まる前に映画が1本終わります。
「クラスター対策で濃厚接触者を追跡し丁寧に丁寧に感染拡大の芽を潰しているのが日本」 「感染者の8割は軽く済む病気なので、この人たちにあまり不安を持たせたくもない。一方でリラックスしすぎてもほしくもないので、一定の緊張感を持って日常の行動を変えてもらいたい」 buzzfeed.com/jp/naokoiwanag…
怖いのは、当時の自分は「こういう少し極端な考えにも一理ある」というふうに捉えていたこと。「自分はデマに騙されるほど愚かじゃない」「こういう考えも知っておくことが大切だ」と思っていた。この「ちゃんと正気が残っている」という自覚が怖い。 「一理もないデマ」はデマだと見抜けないと危険。
もうお読みの方も多いと思いますが、忽那先生が書かれた大切な記事です。 現場で数々の感染症を最前線で診療してきた感染症専門医の意見に耳を傾ける方が増えることを切に願います。 news.yahoo.co.jp/byline/kutsuna…
今日の朝日新聞『天声人語』で、『すばらしい人体』が取り上げられました。 眼球の動きに関わる優れた機能や、肛門のすごい働き(毎度おなじみ)など、内容にも色々触れてくださっています😊
悩んでいる人は必ずしも「私は悩んでいます」って顔をしていないんですよね。 それゆえに「悩みとかなさそうだね」「うまくいってるね」などと周囲に言われ、複雑な心境になっているケースは多いと思う。
もしかして、「ちゃんと真面目にやってるのに怒られる。何をやっても怒られる。どないせえっちゅうねん」と思っているのなら教えてほしいなと思います。私に分かることならお教えしますし、分からなければ「誰に聞けば分かるか」をお教えします。
忽那先生の記事、今回もとても分かりやすいです。超重要な内容。 忽那先生の連載を読み続けてきた方は、情勢の変化に応じた科学的な考え方にますます強くなれそうに思います。 にしても先生の本名がトレンド入りしているのはすごい…。 news.yahoo.co.jp/byline/kutsuna…
部下に厳しく当たり続け、それでもなお「彼は平気そうだから大丈夫」と言って攻撃をやめない人が昔いた。 心を壊す人は「壊れる寸前」まで「平気そう」に見えるものだし、何より「平気そう」という推測の確からしさをなぜそう純粋に信じられたのかと思う。 他人の心の内は分からない。大前提だと思う。
科学的根拠のないがんの民間療法や陰謀論を完全に信じ込んでしまい、標準治療に嫌悪感を持つほどに至った方と対話するのは極めて難しい。 一方で、その少し手前にいる多くの「情報に溺れそうな人たち」に発信することはきっと意味があると信じているし、丁寧に慎重にやらねばならないと思う。
『すばらしい人体』発売から2ヶ月半で10万部を突破しました。 多くの方々にお読みいただき、また全国各地の書店で推薦していただき、本当に感謝です! すでにお読みになった方はぜひ「あなたの体をめぐる知的冒険」のご感想を周囲の方々と語り合ってみてください😊
エピペンの使い方については、文科省のYouTube動画が分かりやすいです。 とっさの場面では慌ててしまうケースもあると思いますが、あらかじめ映像を見ておくと印象に残りやすいです。 youtu.be/caZv1Zwznis twitter.com/bu0210/status/…
自分が誰かを指導したり助言したりする立場になってから決めているのが、「頼まれてもないのに他人の人生に口を挟まないこと」なのですが、その理由は、「他人の人生に口を挟む人」の駆動力が善意とか親切心とか正義とかであるがゆえに、やり始めると止められなくなるから、です。
とても分かりやすいです。 「寒暖差アレルギー」なる病名がネット等で見られるが、正確な医学用語ではない。そもそも「アレルギー」でもないし誤解を招く恐れもある。 ”存在しない病名”って危険で、検索すると変なコンテンツに行きついてしまうので、ひまみみ先生の記事があること自体が大切です。 twitter.com/ent_univ_/stat…