牛乳プリンの上にトルコアイスのドンドルマがのり、ピンク色の薔薇水が注がれている。スプーンですくうたびに、ふんわり芳香が漂う。バラの国、シリアにほど近い、トルコ南部アンタキヤらしいデザート。旧市街の目抜き通り沿い、創業110年の老舗「アファン・コーヒーハウス」。街の歴史を感じる空間。
イスラム圏のどの都市にもある「アッタール」は、中世の面影を残す薬局。かつてはスパイスや薬草などが、病気の治療法の中心だった。エジプト南部のナイル川べりの街アスワンのアッタールには、色とりどりのスパイスがまるで祭壇のように並んでいた。
エジプトB級グルメの王様、コシャリが看板の東京・神楽坂「アブ・イサーム」。明るい店内にエジプトポップスが流れ、材料調達に苦心のあとがみられるコシャリはウェットタイプで現地の味をかなり忠実に再現。モロヘイヤスープは熱々で葉をたっぷり使っている。エジプトが恋しくなったらぜひ行くべき店
ブドウなどで作る蒸留酒アラクを生み出したのは、アラブ人が洗練させた蒸留技術。これが伝わり、トルコではラクと呼ばれ、バルカン半島ではプラム製のラキヤに。中国の福建人は赤米製のアラックを作る。それを見つけたイギリス人がカリブ産のサトウキビで作ったのがラム酒。世界は酒でも繋がっている。
杜の都・仙台にあるアラブ料理店「ざいとぅーん」。父がガザ地区生まれで、本人はサウジアラビア生まれという方が切り盛りしている。ケバブの上にはフライドポテトがのり、ニンニククリームの「トウム」が添えられている本格派。チキンシャワルマやパセリを使ったタッブーレサラダ、クスクスもある。
西武池袋線路脇の民家の屋根に忽然と姿を見せるスフィンクス。店内は古代エジプト極彩色。いわゆるモロヘイヤチキンがランチで食べられる店。パスタ入りライスがエジプト感をさらにかき立てる。海外旅行から遠く離れ、カイロの過剰さが恋しくなったら、ここ。東京・清瀬の秋津駅近く「スフィンクス 」
サハラ砂漠の北、北アフリカの真ん中にあるアルジェリア。フランスに130年間植民地支配され、街を歩くと、一見フランスの影響が色濃い感じもする。だが、陶芸、お菓子、民族衣装などに、先住民族ベルベル人の美意識が投影されている。東からイスラム教とともにアラブ人がやってくる前からいた人々。
中東の人たちは、ハンバーガーが好きで、ケチャップをたっぷりかけて食べる人も多い。ケチャップを愛するがゆえに、かわいい熊のケチャップ入れを考案したりもするのだろう。イランの首都テヘランのミニスーパーで見かけた商品。
結構冷え込むイラン北部の冬のイメージは、サモワールで入れた濃い紅茶。北西部アゼルバイジャン地方の茶葉が有名。黄金色の砂糖の結晶棒「ナバド」をかき混ぜると特別感が増す。色はサフランの色素。普段は口に含んだ硬い角砂糖をお茶で溶かして飲む。日本とイラン、茶へのこだわりは甲乙つけがたい。
冷害が多かった東北地方で食べられてきた雑穀「ヒエ」。中東の挽き割り小麦「ブルグル」とよく似ていることに気づく。レバノン料理の代表格として知られる「タッブーレサラダ」に使ってみた。ヒエのプチプチ感が、まさにブルグル。ヒエは岩手県花巻市産、パセリは盛岡市産。岩手と中東をつなぐ一品。
きのう始まった東京・表参道の中東クラフト市。きょう17日限定でカフェバグダッドをオープンします。ドリンクはエジプトのハイビスカスティーと北アフリカのミントティー。冊子「カフェバグダッドアンソロジー」を販売します。パレスチナ刺繍帯、シリア寄木細工の店などが出展 chuto-kawaii-8.peatix.com
モロヘイヤ、エジプトでは特別な包丁で徹底的に刻んでスープにすることが多いが、ゆでて軽く刻んでお浸し、という和風バージョンもかなりいける。大量消費国エジプトでは、刻みずみのものを冷凍にしたものも売っている。写真で隣に並ぶのは冷凍オクラで、エジプト人もかなりネバネバ好きなのがわかる。
自炊生活の変化球として、中東風ヨーグルトチーズはいかがでしょう。プレーンヨーグルトに塩を少し加えて、キッチンペーパーなどで水切りするだけなので簡単に作れます/酪農王国・岩手のヨーグルトで中東のチーズを作ってみた|カフェバグダッド @cafebaghdad #note note.com/cafebaghdad/n/…
トルコ東南部な大地震、ガジアンテップ、シャンルウルファなどの都市の被害が甚大だが、周辺の山間部の村々は交通を遮断され、電気や食糧も途絶えて寒さと空腹に苦しんでいると思われる。写真は埼玉在住クルド人の故郷パザルジク村の状況。周辺の村々でも、多くの家が倒壊し人々が野宿しているという。
亡くなった劇画家のさいとうたかをさん、奥様が岩手・盛岡出身で、花巻市石鳥谷町に別宅があった。市内の和食店「新亀家」のうな重が好物で、別宅滞在中は、よく出前を頼んでいたそうだ。新亀家の主人は、「現代の名工」にも選ばれた有名料理人。うなぎの味、格別だったことだろう。
トルコなどで食べられるブドウの葉でご飯を巻いたドルマ。葉に酸味がきいていて、さらにレモンをかけたりもするので、酢飯を使う日本の寿司と味に類似性もある。昔からの伝統的な保存食という意味でも共通性がある。
東京・浜松町にアラブ料理・アラブ菓子のテイクアウト専門店「ビブロス」がオープンしたとのこと。東京・中井のアラブ料理店「シュクラン中井」のシェフ、ナジーフさんの新店との情報も。 twitter.com/Aali_Arabic/st…
来年公開予定の日本映画「マイスモールランド」の舞台は、クルド人が多く暮らすワラビスタン(埼玉県)。在留資格を失った主人公の高校生サーリャをモデルの嵐莉菜さんが演じる。自身もイラン、イラク、ロシア、ドイツ、日本と、多様なルーツを持つ。「私が演じることで問題を知って欲しい」と語る。 twitter.com/eiga_natalie/s…
東京・六本木で4半世紀営業したイラン料理の老舗「アラジン」が、比較的近い広尾に場所を移して再オープン。朗報! シェフはイラン人の方とのこと。 twitter.com/haya_to_0/stat…
世界中で、🤌という絵文字がけっこう使われている。ちなみに、エジプトでは「待て、辛抱しろ」、イタリアでは「どういうことだ?」といった疑問や非難、ギリシャでは「素晴らしい、完璧」になる。地中海沿岸の、割に狭い範囲でこれだけ違うというのも興味深い。 note.com/cafebaghdad/n/…
5年前の8月18日、シリアの考古学者、ハーリド・アスアド氏が古代遺跡パルミラで、ISに頭部を切断されて死亡。Iアスアド氏が出土品の保管場所を教えなかったことから殺害したISは、遺体をパルミラ遺跡の列柱にくくりつけたと報じられた。同じ頃、ISは遺跡内の神殿遺構などを次々と破壊していった。 twitter.com/carolemadge/st…
イランの最高峰ダマバンド山、標高5610メートル。日本人の中にはイラン富士と呼ぶ人もいる。首都テヘランの北を東西に走るアルボルズ山脈の一角。周辺は豪雪地帯で、スキー場がいくつもある。 twitter.com/IranianPlateau…
トルコ・イスタンブールの旧市街の市場周辺。「ナルニア国物語」に出てきた伝統菓子「ロクム」(ターキッシュ・ディライト)や、配合の妙がポイントのスパイス、花や果実もふんだんに使うオリジナルハーブティー。味だけでなく、色彩に工夫が凝らされている。異国の街の店を渡り歩くのは、やはり楽しい。
トヨタの工場の近くには、だいたいパキスタン料理店がある。仙台から北にバスで1時間、小雪が舞う宮城県大衡村にあるパキスタン料理店「シャハジー」。マトンビリヤニ、シシケバブ、チキンティッカマサラ、チキンカダイを無発酵のパン「ロティ」と一緒に。おそらく本州最北のパキスタンレストラン。
東京・亀戸に新年早々、羊肉専門の中華(内蒙古)料理店がオープンして、羊肉シューマイなるものを出しているらしい。昨年末には、サイゼリヤが羊肉の串焼きをメニューに導入したし、最近の羊肉食のすそ野拡大には驚くばかり。日本が、羊肉ファンに優しい国に? だとしたらうれしい限り。 twitter.com/80Cjp/status/1…