アラブ料理としてのホンモス(フムス)は、食事の前菜の位置付けで、薄型パンですくって食べる。けど、東京・浜松町のテイクアウト店「ビブロス」での売り方、買われ方をみていると、お菓子と一緒に食べる間食の位置付けもありかな、と感じる。甘いものと塩味のものを交互に食べるのが好きな人はいるし。
「リトル・ダッカ」からほど近く、埼京線十条駅を出てすぐの場所には、クルド料理レストラン「メソポタミア」もある。いかにも湿度の高そうな一帯からちょっと歩くだけで、乾燥した山岳地帯の食文化も楽しめるというのが東京の面白さ。noteで料理の一部を紹介しています。 note.com/cafebaghdad/n/…
お茶漬けの「永谷園」が、「世界のスープ図鑑」という名前でカップスープをシリーズ化するらしい。第一弾は以前松屋が期間限定メニューにしたジョージアの料理「シュクメルリ」のスープ版。昨年11月に誠文堂新光社から出版された佐藤正人さんの大著「世界のスープ図鑑」とは関係があるのだろうか。 twitter.com/mognavi/status…
埼玉県で味わう西アフリカ・セネガルの名物料理「チェブジン」。鯛や野菜をぐつぐつ煮込む鍋の蒸気を利用して米を炊き上げるという高難易度の調理。魚と野菜のうまみがダブルで染み込むから、日本人の口にもとても合う。比呂啓 @hirokay さんの案内で訪ねた北坂戸駅近くにある「シェ・ヤ・ビゲ」で。
中東、特にシリア地方のご飯料理「マクルーベ」(マクルーバ)。カルディには「マクルーベの素」が売られていて、これを使って初めてアラブ料理作りにトライする人が増えている。雑誌「日経トレンディ」に、「秋冬シーズンにヒットする商品」と取り上げられた。日本の食の風景は大きく変わりつつある。 twitter.com/jinder_jindest…
砂漠の国サウジアラビアに行くと、いたるところでデーツとコーヒーで歓迎を受ける。よく見ると、デーツの色や形はいろいろで、さまざまな品種があることがわかる。コーヒーは、浅いり豆を煮込み、カルダモンを入れた独特の味。甘いものとの相性がとてもいい。
メソポタミアで数千年前から栽培されていたというイチジクは、人類と最も付き合いの古い果樹のひとつ。みずみずしい愛知県産を食べたところ、中東の乾いた気候が生み出す乾燥イチジクの味を思い出した。イランのカラカラに乾いたもの、トルコのしっとりしたもの、それぞれに味わい深いものがあった。
イランでは、インコに運勢を占ってもらうことができる。街頭でおじさんが抱える箱の中には、イランの14世紀の国民的詩人ハーフェズの詩の一節が書かれた紙片が詰められている。あるいは、ハーフェズ詩集を開いて、そこに書かれた詩の内容で未来を占うやり方もある。イラン人にとって詩は大事な指針。
食欲が減退する暑い夏に、冷たい汁ものを食べる食習慣は世界共通。そこにキュウリを入れるのも共通かも。トルコ人やクルド人はニンニク入りヨーグルトスープ(ジャジュク)、日本の宮崎県などでは、「冷や汁」という煮干し(いりこ)入り味噌のスープを。キュウリはせん切りか輪切りかの違いはあるものの。
埼玉県川口市や蕨市に暮らすクルド人などで組織される文化交流団体「日本クルド文化協会」が、トルコ東南部地震被災者支援のための義援金窓口を発表。 twitter.com/nihonkurdish/s…
「ブックカバーチャレンジ」が回ってきて、元英外交官が著した「失われた宗教を生きる人々 中東の秘教を求めて」を紹介。ゾロアスター、ドゥルーズ、ヤジーディ、カラーシャ族といった中東の宗教的少数派のルポに関するルポ。浮かび上がってくるのは、イスラム化以前の多様で混沌とした中東の姿。
北アフリカ・アルジェリアのお菓子は、アラブ流とフランス流が取り入れられている印象。緑の木の葉など自然の造形を模したもの、イタリア・シチリア島のシンボル、トリスケル(三脚巴)を意識したようなものなど、デザインに凝っている。アメリカでアルジェリア菓子としてネット販売している業者もある。
昔は囲炉裏の上でいぶして作った、独特のトロリとした食感の干柿。岩手・釜石の特産品で「甲子(かっし)柿」と呼ばれる。これをフルーツサンドにしてテイクアウトで売り出したのが北上市のレストラン「ときよじせつ」。竹炭入りトーストではさまれた、柿とイチジクの断面が美しい。岩手の美味なるもの。
西アジアの夏には、スイカがよく似合う。イランやトルコの市場には大玉が山積みになって売られている。乾燥した気候が、果実に甘さやみずみずしさをもたらすというのは、不思議なようでもあり、自然のようでもある。写真はイラン北西部タブリーズと、トルコ南東部ディヤルバクルにて。
茶山・茶どころの埼玉・狭山に、中東菓子バクラヴァの製造工場。キプロス島の北側にある北キプロスというトルコだけが承認する国からやってきた人たちによるニッチなビジネス。バクラヴァ が和菓子界の一角に食い込み、日本茶と一緒に食される日も近いだろうか。 tabilista.com/feature/113-20…
世界の発酵食品の雄、ヨーグルトの力に改めて驚く。スーパーで買った豪州産ラム肉と国産チキンで、イラン風ケバブを焼いた。ヨーグルト+タマネギジュースに漬け込むのがミソ。すっぱいもの好きのイランではレモン汁だが、代わりにつぶしたコリアンダーとクミンをいれてみた。肉の柔らさにびっくり。
国際文化イベント「伝統工芸が結ぶ シルクロードの美」(2023年1月27、28日)で行われた、パレスチナ刺繍の和服帯や中央アジアの織物を紹介するファッションショーが、とても素晴らしかったので、以下、個別作品ごとにご紹介したいと思います。会場は東京・九段下の洋館・九段ハウス。 @silkroad_beauty
トルコ東南部を襲った地震で、ガジアンテップ中心部にある城塞、ガジアンテップ城が大きな被害を受けているようだ。一般の建物にも相当な被害が出ているのではと思われる。 twitter.com/bnodesk/status…
世界の隅々まで広がった調味料ケチャップの起源は、中国福建省の魚醤。イギリス人が欧州にもたらし、19世紀、トマトが原料に加えられた。さらに米国に渡って砂糖と酢が増量され現在の味に。米国に対し愛憎半ばする国イランでも、今や味つけのセンターを占めつつあり、こんな容器に入って売られていた。
岩手奥州市衣川(ころもがわ)地区には、モロヘイヤを原料にした「ツタン乾麺」という特産品がある。一方、奥羽山脈をはさんだ秋田県大仙市大曲にも、「もろ平野めん」というモロヘイヤ粉末を配合したうどんがある。やはりエジプト名物のハトやウサギでダシをとって、スープ麺にしたらいいかも。
北アフリカの先住民族ベルベル人は、居住域によって多様な文化を持つ。例えば服装では、アルジェリアでは派手な色づかい、モロッコでは、渋みのある感じ。モロッコ・マラケシュには、ベルベル文化を愛した仏デザイナー、故イブ・サンローランらが集めた貴重な伝統衣装を展示する博物館がある。
春分の日のきょうは、イランの新年の「ノウルーズ」。クルディスタンや中央アジアなどイラン文化圏「イラン・ザミーン」に共通するカレンダー。リンゴ、ニンニクなど、ペルシア語のس(s)で始まる7つの食物「ハフト・スィーン」を飾る習慣がある。サーレ・ノウ、モバラケ!(新年おめでとう!) twitter.com/saffraanbloem/…
地中海の「トリニテ」(三つ組)のひとつ、オリーブ。トルコ、モロッコ、チュニジアなど、各地でピクルスの作り方にもこだわりが感じられる。市場では、キロ売りでビニール袋に入れてくれる。家庭の食卓に日常的に並ぶ漬物のような存在。
ISなどイスラム過激派組織の動向やシリアの部族社会の専門家で、シンクタンク「中東調査会」の上席研究員だった高岡豊さんが、東京・西早稲田の名物カレー(カリー)店「メーヤウ」の新店長に。イラク専門家だった大野元裕・埼玉県知事に続き、中東専門家からのカリーなる転身。 twitter.com/Session_1530/s…
イエメン料理は豪快かつ繊細で、長い歴史が感じられる料理。地面に掘った釜でご飯と羊を蒸し焼きにするマンディは、焼き加減に相当なこだわりがあるとみた。大皿で出てきて、みんなで囲んで手で食す。ホッケみたいな魚のグリルもある。写真はエジプト・カイロとサウジアラビア ・カティーフにて。