東京・新大久保近辺に蘭州牛肉麺の店が続々。東新宿の新店は、あの「山西亭」と同じ建物だそう。山西亭は、猫の耳の麺や、ハダカ燕麦を使った蜂の巣のような形の麺がうまい店。広尾には、西川口の「ザムザム」がやって来るし、東京の蘭州ラーメン地図がどんどん塗り変わる。 note.com/joycooo/n/n13e…
実りの秋はナッツの季節。中東でも、お菓子や料理にふんだんに使われる。鳥の巣を連想させる伝統アラブ菓子「アッシュ・バルバル」には、ひなや卵のようにアーモンドなどがおさまる。イランでは菓子パンに特産のピスタチオ。シリアではカシューナッツ入り炊き込みご飯。乾いた風が味をさらに深くする。
秋、ザクロの旬がやってきて、中東の市場では、宝石のような粒が詰まった果実が並べられていることだろう。イランでは、洋風タルトの上に乗せられているのを見た。エルサレムでは、ザクロをかたどった真っ赤な陶器を見かけたこともある。長い歴史の中で、人々に愛されてきた食べ物だからだろう。
読んでいて、まるでベトナムを旅している気分になった。以前サイゴンで食べたブンチャーの味を思い出した。香草ディルが入った卵焼きは、よくよく考えるとベトナムっぽい料理。卵入りコーヒーは、練乳入りコーヒーの国にはそれほど違和感がないのかも。#世界を知るための10皿 note.com/kelly_nz/n/n4d…
柿は、日本の秋の果物というイメージが強いが、中東の各地でも結構見かけた。チュニジアの市場の値札には、KAKIと書かれていた。
エジプト・カイロの秋の風物詩といえば、焼き芋売り。蒸気機関車のような形の鉄製の釜で炭火で焼いていた。焼き上がった芋は釜の上に乗せて保温。甘さは控えめだが、結構木枯らしが吹くカイロで、体が暖まるファストフードだった。
中東を代表するハーブスパイス「ザアタル」といえば、まず朝食でパンに塗って食べるというのがある。オリーブオイルでといて。エジプト・カイロでは、クロワッサンにも塗られていた。アラブ人、特に東地中海の人々には欠かせない食材。
エジプトでは、真っ赤な完熟ナツメヤシの実(デーツ)が店頭に並ぶのを見て、秋を感じた。乾燥したものとは違う、シャリシャリした独特の食感とみずみずしい甘さ。あえて例えるなら、生柿と干柿の関係。
中東の市場では、まるで玉ねぎのように無造作に積まれているザクロだから、ジュースに加工されるのも自然な流れ。イランの伝統的コンビニ店「マガゼ」には必ずといっていいほど紙パックの100%ジュースが売られていたし、トルコのジューススタンドでは、オレンジにまじり惜しげもなく絞りとられていた。
中東のあちこちで見た、バナナを吊るしたり、ぶら下げたりして売る風景。おそらく、黒ずんで見栄えが悪くなるのを防ぐためなのだろう。日本ではあまり見かけない。バナナを吊るして売る文化の東限は、どのあたりなんだろう。
今年は、2010年以来のマツタケ大豊作らしい。岩手県花巻市東和町のきのこ専門店には、大小とりまぜ、ところせましと売られていた。近くの山でとった人たちが持ち込むらしい。いったい値段が安いのか高いのか、感覚がマヒしてしまう。ポツポツとは売れているようだった。
民俗学者の柳田國男は、日本で儀式用に作られた餅は「人間の心臓の形を、かたどったものではないか」という仮説を唱えた。岩手県一関市には「もち本膳」という、改まった席で出される儀礼食が継承されている。椀入りの様々な味付けの餅を次々と食べる。生命力への切なる思いが込められているのだろう。
中東は、夏から秋にかけて収穫された果物がドライフルーツとなって店頭を賑わす時期。味が凝縮された乾燥果実のほうがむしろうまいと感じることもある。円形に詰められた乾燥イチジクのパッケージは、トルコ・アナトリアでよく見かけた。厳しい冬を越すための大事な保存食になるのだろう。
中東の市場で売られている食品、色彩の美を追求しているところも多い。通りかかって思わずハッとする、ピクルス、スパイス、お菓子のいろどり。買い物の目的なしに、ぶらぶら歩くだけで楽しい。
2019年5月に火災が伝えられたイラン北西部タブリーズのバザールのスパイスとハーブの店。イランに数ある世界遺産のひとつ。淡い色あい、ペルシャの美。 twitter.com/Iran_Style/sta…
岩手で初めて冬を越すエジプト猫、防寒の支度をおこたりない。本州最寒の地で暮らす元捨て猫ヨシミ。冬用の毛を着々と増やしているようすで、こころ持ち体がふわふわしてきた。
中東にもある、さほど辛くない唐辛子。市場では、山積みになって売られている。生野菜として、まるごとかじるのも美味しいが、グリル料理のつけ合わせにも。チュニジアでは焼魚とトルコ・アナトリアでは、羊肉ケバブと一緒に出てきた。どちらも相性が素晴らしくいい。
イラク・モスルの伝統菓子「バクラヴァ 」が、東京・荻窪の中東ワインショップ「エインシャント・ワールド」に入荷とのこと。オンラインでの購入も可能とのこと。 twitter.com/ancient_w/stat…
魚の鮮度をアピールする方法は国・地域によってかなり異なりそう。真っ赤なエラを引っ張り出して見せるトルコ。輪切りにして身を見せるチュニジア。タコのカラストンビを見せるように足を開いて並べたり、魚のえらを大きく広げたり、口を大きく開けたりするのは、むしろ人の目を引きつけるためかも。
イランには、とても詩的な占いがある。2つに折った紙が箱にたくさん入れてあり、手乗りインコがその中から1枚をつまみ出す。紙にはハーフェズ詩の一節とその解説。聖廟の前など人通りの多い場所でみかける商い。占い師は、この男性というよりはインコたち。
日本イラン文化交流協会会長の岡田恵美子さん。協会報1号に掲載された講演録が面白い。中学教師時代にイランに関心を抱きペルシャ語を習い始め、イラン留学を実現させようとパーレビ国王に手紙を出す。国王は手紙を読んだらしくイランから留学許可の手紙が届き、4年の留学を果たす。50年以上前のこと。
岡田さんは1980年代に日本に多くやってきたイラン人と東京・上野で話をした時の経験を話す。イラン人は「日本で一番尊敬されている詩人は誰か」と聞いてきた。「宗教が違うからお寺にはお参りできないが、詩人のお墓ならお参りできる。だから詩人のお墓を教えて欲しい」とそのイラン人は言ったという。
食の都・トルコ南東部ガジアンテプからやってきたクルド人家族が、東京・十条で営むクルド料理店「メソポタミア」。「山だけを友にする」といわれる人たちの、風土に根ざした料理が食べられる。特にクルディスタンではありふれた食材のひきわり小麦「ブルグル」は味わい深い。note.com/cafebaghdad/n/…
スパイスには、体をぽかぽかと温める効果がある。口で食べるのはもちろん、目で鑑賞する場合でも。中東の香辛料店の色彩には、冬に温もりを感じさせる何かがある。モロッコ のマラケシュ、イランのケルマンシャー、トルコのイスタンブールにて。
NHK総合テレビ「世界はほしいモノにあふれてる、京都KIMONOスペシャル」で紹介されたパレスチナの刺繍帯。長期的視野に立って帯作りに取り組む山本真希さんの活動を紹介するとともに、中東の伝統工芸で和服の帯を作ることの意味を考えてみました。#せかほし note.com/cafebaghdad/n/…