東京の総武線大久保駅近くの青果スーパーでは、当たり前のようにタンドリーチキン弁当が売られている。揚げ物のサモサは1個単位。大根のアチャールはタッパー入り。レジでは南アジア出身とおぼしき男性が流暢な日本語でテキパキ客をさばいていく。日本各地で間もなく当たり前になるかもしれない風景。
イランで冬至の前夜は、ザクロやスイカを食べる日。「シャベ・ヤルダー」という祝祭の日で、家族と過ごす伝統がある。一説によると、赤い果実は太陽の象徴。1年で最も、昼間の時間が短く、太陽が最も弱ったように感じられる日に、イラン人は太陽の化身を食べて、世界の光と熱の復活を祈るのだろうか。
地中海沿岸の市場では、色とりどりのオリーブを味見しながら買うのが楽しい。北アフリカのチュニジアでは、歯ごたえのあるフレッシュな食感が印象的だった。ある年の冬、首都チュニスの中央市場にて。
東京のエスニックタウン、新宿区大久保の青果スーパーでザクロが売られていた。多分、ベトナムからの輸入もの。イランで冬至を祝う祭り「シャベ・ヤルダー」に欠かせない太陽の象徴のような果物。日本でも手に入れることができる時代が到来。
チュニジアの首都チュニスの中央市場に並ぶ魚の陳列法はユニークだった。タコは、カラストンビを見せるように並べるのでまるで星の形。魚は、赤いエラを出して鮮度をアピール。あるいは、筒切りにして身を見せる。青菜や唐辛子をさりげなく配置したりと、美的感覚にこだわりがあるようだった。
きょうは、1年で最も昼が短い日、冬至。世界の東端の日本では、カボチャを食べ、ゆず湯に入ってあたたまる風習がある。西のイランでは、冬至前夜はシャベ・ヤルダーという祝祭の夜で、スイカやザクロを食べ、家族と過ごす。どちらも、弱まった太陽の光と熱の復活に思いをはせるのは変わらない。
中東の国々、それぞれに工夫を凝らして、スパイスをディスプレイする。4枚は、トルコ、イラン、エルサレム、モロッコで撮影したもの。日本の食文化へのスパイス・ハーブの浸透は、コロナの影響もあって加速中。高湿度気候という難があるけれど、こんな気の利いた展示を見て、目でも楽しみたい。
イラク名物、コイやソウギョの炭火焼き「マスグーフ」を店頭で調理している、首都バグダッドのレストラン。チグリス川のほとりのアブ・ヌワース通りには、このマズグーフを食べさせる店が並んでいたが、コロナ禍の今、どんなふうになっているのだろう。 twitter.com/murad_ismael/s…
メソポタミアの大河にすむコイやソウギョの焼魚マズグーフ。店の敷地内にある大きな囲炉裏でじっくりと1時間ほどかけて焼き上げた白身は、ほくほくと柔らかく絶品。日本の食習慣からすると醤油が欲しくなる味。イラク・バグダッド、チグリス川沿いアブ・ヌワース通りの専門レストランにて。
もち食の伝統が根付いている岩手県一関市が作った「もちデータベース」。ギリシャヨーグルト&香草ディル、ピスタチオなどのタレをかけたものも収録。日本の伝統食文化の新しい味わい方。 ichitabi.jp/imagem/topics/…
もちは、日本を含むアジアで広く食されているが、岩手県一関市の「もち本膳」は、かなり異彩を放つ。かつては、改まった席で出される儀礼食。この地に伝わる「もち暦」によると年間60回以上、いろいろな味付けで食べたそう。今でも市内の飲食店などで提供していて、当時をしのぶことができる。
世界最古の物語といわれる「ギルガメシュ叙事詩」に書かれていた料理を、レシピとともに再現した新刊「古代メソポタミア飯」。マナガツオをクミンなどと煮込んだ料理も紹介されている。現在のクウェートの名物は、マナガツオのケバブ。調理法は違えど、数千年たっても人類は同じものを食べている。
遠藤雅司(音食紀行)さんの新刊「古代メソポタミア飯」では、イラクの名物魚料理マスグーフを「鯉の円盤焼き」と表現。確かに開きにした鯉をみると、円形になっている。メソポタミアの民は、相当昔からこうしたスタイルで食べていたと思われ、形に何か意味が込められているのでは、と感じてしまう。
イランの最高峰ダマバンド山、標高5610メートル。日本人の中にはイラン富士と呼ぶ人もいる。首都テヘランの北を東西に走るアルボルズ山脈の一角。周辺は豪雪地帯で、スキー場がいくつもある。 twitter.com/IranianPlateau…
東京・中野に近日オープン予定のアラブ料理店「ゼノビア 」。2月1日に開店との情報。 twitter.com/KawaiiGambary/…
トルコのアナトリア高原にある、古代ヒッタイト帝国の都ハットゥシャの遺跡は、本当に気持ちのよい場所。春や初夏はさわやかな風が吹き抜け、草原に寝転びたくなる。数千年の時を経て今も鎮座する緑色の立方体石も謎めいて美しい。
トルコでアイラン、イランでドゥーグというヨーグルト飲料は、両国のレストランに必ずある。甘くなく酸っぱさがやみつきになる。今日から岩手県西和賀町の湯田牛乳公社が発売開始した「食事とのみたいヨーグルト」は、日本に食中ヨーグルト飲料を普及させることを狙う。甘さ控えめ、ケバブと合うかも。
中東で食事とともに飲まれるノンアルコール飲料としては、ヨーグルトドリンクのほかに「サウジ・シャンパン」がある。飲酒が禁じられているサウジアラビアで編み出された。ソーダで割ったリンゴジュースにフルーツを加える。乾燥気候で渇いたのどを潤すためのアラビア半島の新しい伝統。
サウジシャンパンと合わせて食べたい地元料理といえば、豪快なコメ料理「カブサ」。香辛料の効いた肉入り炊き込みごはんで、子羊丸焼きがまるごと乗っかっているものもある。街のレストランには肉とごはんを分けた孤食用もある。サウジは観光ビザ発給も始まっているから、コロナが収束したら是非。
きょう東京・中野のアラブ料理店「ゼノビア 」が、ついにオープンしたようです。スフィーハと呼ばれるシリアの「ミニピザ」や、ひよこ豆コロッケ「ファラーフェル」、ローストチキンといったメニューのようです〜 twitter.com/chuanlijing/st…
東京・中野にきょうオープンした「ゼノビア 」でテイクアウトできるピザのような軽食は、トルコでラフマジュン、アラブ圏でスフィーハと呼ばれる。その昔、南米に渡ったシリア・レバノン移民がブラジルなどに伝え、今はエスフィーハなどと呼ばれ、食文化に溶け込んだ。地球規模で食文化が伝播した例。
東京・中野にシリア料理店「ゼノビア 」のテイクアウト店がオープン。これを機会に、シリアの豊かな食文化、ひいては、シリアの悠久の歴史、厳しい現状をより多くの人に知っていただきたいと思います。/優雅で繊細なシリア料理を知るための10皿|カフェバグダッド #note note.com/cafebaghdad/n/…
エスビー食品が中東の前菜定番、ホンモス(フムス)の作り方を紹介。ホンモスは、すでにイオンのPBトップバリュでも商品化され、販売されている。ヒヨコ豆のコロッケ「ファラーフェル」とともに、日本にこれからブームをもたらすのか。 @sbfoods_jp #note note.sbfoods.co.jp/n/n30fd23ead6e1
東京・中野にオープンしたシリア料理テイクアウト店「ゼノビア 」に、アラブ菓子も登場。バクラヴァとバスブーサ。自家製なのだろうか。 twitter.com/chuanlijing/st…
フランスの歴史学者ブローデルは確か、地中海世界の生活の基本3要素として、オリーブ、小麦、葡萄酒をあげていた。確かにこの3つを抜きに地中海沿岸地域の食文化は語れない。それに加えるとしたら、ヨーグルトやチーズなどの乳製品。南側の中東世界でも真っ先に味見してみるべきはこの4つ。