銀世界の中に、タイムスリップしたかのように現れる木造の温泉宿。岩手県花巻市の豊沢川上流にある大沢温泉。雪がしんしんと降り続く中でつかる露天風呂。湯治は本来、秋までの農作業で酷使した体の疲れを和らげるるためのもの。湯治場は冬に訪れてこそ、その良さが分かるのかも知れない。
クルディスタンを含めたイラクの豪華な外食といえば「クージー」。ご飯の上に羊の骨付き肉がドンと乗り、そこにトマト味のシチューをかけて食べる。イラクの人たちが「世界一」と自賛するイラクの羊肉を存分に楽しめる。
砂漠に雪が降った後、砂嵐が来たらどうなるか。想像もしなかったことが起きるらしい。サウジアラビア人たちは、チョコレートがかかったアイスクリームに例えた。アラビア半島、サウジ北部タブークで撮影されたそうだ。冬の砂漠はかなり冷え込む。夏との寒暖差は驚異的。 twitter.com/MariamAyhan/st…
東京・浜松町に、レバノン人シェフが開いたアラブ料理・菓子テイクアウト店「ビブロス」が、店内でも食べられるように改装されたようです。グッドニュース。 twitter.com/farowla_arab/s…
ラムチョップで有名な東京・上野のレストランが、クラフトビールを羊肉料理と味わえる店「ひつじあいす」を同じ上野にオープン。ラムチョップに特製タレにつけて串焼きにすれば、イランの肉料理の王様「シシリク」になる。ビール禁止の国では決してかなえられない酒と羊肉のマリアージュがここに。 twitter.com/hitsujiaisu/st…
最近、日本でも人気の中東のお菓子バクラヴァ 。「危険なほどのバターを使うことが美味しさの秘訣」と現地の料理教室が冗談を飛ばしてたそうだ。サクサクとした生地の作り方は「まるでバターで揚げるような手法だった」という。びっくり。 toyokeizai.net/articles/-/467…
エジプトを代表する「B級グルメ」コシャリの弁当が、日本のスーパーに登場。首都圏西部に展開する「ロピア」で、元フジテレビアナの加藤綾子さんの夫が社長を務めるスーパーなんだそう。最近、インスタント・コシャリの発売も始まっていて、いよいよ日本でコシャリが当たり前に食べられる時代が到来。 twitter.com/_Huehuetenango…
トルコが、ロシア海軍にとって死活的重要性を持つ2海峡の封鎖を警告。黒海とマルマラ海の間のボスポラス海峡は、最狭部で約700m、マルマラ海と地中海の間のダーダネルス海峡は最狭部で1.2キロ。いずれもフェリーでもあっという間に着く。実際に現地に立つと、トルコの地政学的重要性が実感できる場所。
今こそ、日本国内のロシアやその周辺の国や地域の料理を出す店を応援しなければ。食を含めた、深遠な文化や歴史を知るための手がかりになる場所だから。
中東の料理でも、イランのポテトサラダの「オリビエサラダ」はロシアが起源。トルコのヨーグルトスープ餃子の「マントゥ」はロシアの「ペリメニ」と共通の歴史背景を持つ料理。ロシアの伝統菓子「スィローク」は、チーズケーキバーともいえるもので、世界各地で隠れた人気。
ウクライナは、カラフルで緻密な刺しゅうでも有名。毎年5月に、日本に住むウクライナの人たちが、刺しゅう入りの民族衣装をまとって、東京・銀座をパレードしていたはずだが、今年は果たして開催できるだろうか。実現できたら、コロナ蔓延長期化で沈んだ日本を明るくすることにもつながりそう。
この店の奥のほうに、俵積みにされて鎮座しているトルコ菓子ロクム(ターキッシュ・ディライト)。色彩感覚が素晴らしい。イスタンブール旧市街。
エジプトのカフェで冬に見かけるホットドリンク「サハラップ」。ミルクを片栗粉でといてトロトロにして甘く味付けたもの。シナモンパウダーをふりかけたり、クラッシュナッツをのせたり、ローズウォーターを加えたりもする。ホットミルクの派生形だが、ちょっとしたアレンジで華やかに。アラブの知恵。
ミントティー、モロッコの古都フェズのルーフトップカフェで飲んだのは、生ミント葉がこれでもかと入っていて、うれしかった。茶葉は緑茶で、かつては日本からも輸入していたと聞いたことがある。夏に熱々を飲んでも爽快感がある。
春分の日のきょうは、イランの新年の「ノウルーズ」。クルディスタンや中央アジアなどイラン文化圏「イラン・ザミーン」に共通するカレンダー。リンゴ、ニンニクなど、ペルシア語のس(s)で始まる7つの食物「ハフト・スィーン」を飾る習慣がある。サーレ・ノウ、モバラケ!(新年おめでとう!) twitter.com/saffraanbloem/…
にぶい金色に輝く陶器の絵皿。イランで約800年前に広く用いられたラスター彩という技法。18世紀にはいったん途絶えてしまったが、日本の陶芸作家の手で数十年前に再興。写真は、その「弟子」のイラン人陶芸家、アーテフェ・ファーゼルさんの作品。ラスター彩最盛期の頃の作風をしっかり継承している。
中東の定番料理のケバブというと、肉料理だという思い込みがあるけれど、ペルシャ湾のあたりでは、魚のケバブが結構ある。クウェートでは、マナガツオのケバブを食べた。ご飯の上にのっていて、イランでは普通「チェロキャバブ」と呼んでいるもの。チェロは、ペルシャ語でご飯の意味。焼魚定食ですね。
レバノン・シリアの名物サラダ、タッブーレサラダは、ひき割り小麦のブルグルを使う。日本なら、カルディなどで売っているクスクスを利用する方法がある。もうひとつ、日本の伝統食の雑穀を使う手もある。米があまり穫れない凶作の年、人々を飢饉から救ったヒエ、アワ、キビなど。新たな活用の可能性。
中東のメンチカツという人もいる、揚げ物前菜の代表格のケッベ。ひきわり小麦ブルグルを使った衣に包まれた肉コロッケ。レバノン・シリアではラグビーボール型。イラクのモスルでは、平べったいせんべい型。地域で形が違うのが面白い。トルコにもあって、イチリキョフテという。
ニンニクとミントがきいたヨーグルトスープのザジキ。刻んだキュウリが入っている。トルコ、イランなどの西アジアから、ギリシャなど旧オスマン帝国領欧州まで広い範囲で食される。クルディスタンでは、「ジャジュク」と呼ばれる。夏の酷暑という気候風土が育んだ、冷感とエネルギーが得られる食べ物。
ご飯のように盛られたひき割り小麦のブルグルに、ほぐした羊肉や鴨肉をのせた豪華料理。中東の数か国にまたがって広がるクルディスタンのスタイル。ソフレという敷物の上で車座になり、取り分けて食べる。昔は日本でも普通だった共同飲食。東京・十条のクルド料理店「メソポタミア」の特別メニュー。
イスラム教徒の断食月、ラマダンがきのうから始まった。日中の断食終了とともに、街には篤志家が提供する食卓があちこちに設置され、人々が集まってくる。イスラム教徒の一体感が感じられる場面。カイロの高架橋の下にも毎回設置されていた。喧騒と人の波、エジプトらしい風景。
イスラム美術の抽象文様のように盛りつけられた中東菓子のカターエフ。蜜で湿らせたパンケーキを折り曲げてクリームなどをはさむ。甘甘なことは明らかでも、やはり食べたくなるカターエフ。イスラム教の断食月ラマダンの菓子として知られている。 twitter.com/FAbukhadrah/st…
イスラム教徒は、ウロコのない魚貝類をほとんど食べないと言われる。タコも、その戒律の範ちゅうなのかも知れないが、チュニジアなど北アフリカの市場では、結構よくみかけた。アルジェリアの食堂では、タコ足のみじん切りとイタリアンパセリをさっと炒めた料理が出て、食文化に根づいていると思った。
本州で最も東に位置する岩手県宮古市の重茂(おもえ)半島。ここでとれたメカブ。さっと湯通しすると、鮮やかな緑色に変わり、粘り気を発する。歯ごたえのある食感は、スーパーなどで売られている「きざみめかぶ」とは別物。三陸の海と暮らす人たちは、こんな美味なものを食べて暮らしているのかと感銘。