杜の都・仙台にあるアラブ料理店「ざいとぅーん」。父がガザ地区生まれで、本人はサウジアラビア生まれという方が切り盛りしている。ケバブの上にはフライドポテトがのり、ニンニククリームの「トウム」が添えられている本格派。チキンシャワルマやパセリを使ったタッブーレサラダ、クスクスもある。
エジプトで手軽な外食といえばコシャリ。米、パスタ、ひよこ豆などの炭水化物に、揚げ玉ねぎやトマトソースをかけ、好みで辛いソース「シャッタ」をかけて食べる。かなり腹もちの良いファストフード。第一大戦時にエジプトに来たインド兵が伝え、イタリア人がパスタを加えた、という説もあるそう。
日本の伝統衣装の着物に、中央アジアのウズベキスタンの織物、西アジアのパレスチナの刺繍で作った和服帯。これらが集まると、絶妙なハーモニーを奏で始めるのは、これらの地域が昔から、絹の道などで一本に通じていたことの証明なのだろうか。 twitter.com/maki_ya0521/st…
アラビア半島の「アラビック・コーヒー」は本来、砂漠で火をおこし豆を煎るところから始まる。まずコーヒーだけを煮立て、お湯の入ったポットに入れ、さらに煎ったカルダモンも加える。好みで最後にサフランを加えてできあがり。色は茶色というよりは黄色。サウジアラビア人のピクニックでの楽しみ。
砂漠でのアラビック(アラビアン)コーヒーの作り方。さっき紹介した日本語堪能なサウジアラビア人が、砂漠でわざわざ書いてくれたもの。いれる過程での注意点まで書いてくれていたれりつくせり。これを基本にして、日本でアラビック・コーヒーを作ってみよう。捨てないでいてよかった。
ナツメヤシの実(デーツ)の種類は数百ともいわれ、色も形も食感もいろいろ。ドライには、からからに乾いたものも多いが、プルーンのようにしっとりしたものもある。中東地域の湿度の低さはデーツの美味しさの条件なのかも知れないが、人間が、気候に合った加工法を育くんできたゆえ、多彩な味を生んだ。
デーツといえば、カルダモン入りのピリっとした「アラビックコーヒー」と一緒に食べたくなる。サウジアラビアでは、ポットにいれたアラビックコーヒーのサービスとともに、円形に盛られたデーツをいただいたことがあった。この組み合わせは、かなりピッタリ。
デーツは、生食も味わい深い。シャリシャリとした食感でジューシー。まさに砂漠の中のオアシスで見つけられる貴重な水分だったのだろう。エジプトやイランの市場などでよく見かけた。
ターキッシュ・ディライトとも呼ばれるトルコのお菓子「ロクム」。バザールなどでは、巻き寿司のように一本単位で売られているところも多い。ピスタチオを中心としたナッツ類は重要な材料になる。餅のように柔らかい生地とナッツの歯応え、そして最近ではカラフルな色彩が重要ポイントに。
「ナルニア国物語」に出てきた、トルコのお菓子「ロクム」は、日本語版では「プリン」と意訳されたそう。作者のC・S・ルイスが暮らした英国にロクムが伝わったのは19世紀。作品が書かれた20世紀半ばには相当普及していたようだ。日本でもそのうち、そのままロクムと訳すことに違和感がなくなるのかも。
イギリスのファンタジー小説「ナルニア国物語」に登場するトルコ菓子のロクム。1950年代の岩波書店刊・瀬田貞ニ訳では「プリン」と訳され、21世紀の光文社・古典新訳文庫の土屋京子訳では、「ターキッシュ・デライト」となったようです。翻訳での言葉の選択も、時代を映す鏡なんですね。 twitter.com/mt_tak/status/…
カフェで、紅茶などのチャイ類を入れるグラスがくびれた「うりざね形」になっているのは、トルコやイランあたりに多い。トルコではシンプルなデザインだが、イランでは、ガージャール朝の王の肖像がプリントされているものも多い。好みが分かれるところ。
北アフリカの先住民族ベルベル人のファッションといっても、地域によってかなりバリエーションに富んでいる。日本の華やかな振り袖を思わせる色遣いのものもあれば、カーキ色基調のシックなもの、黒地に金色の模様の正装っぽいものも見かけた。
アマゾンが米バージニア州に建てた奇抜な第二本社ビル。クリスマスツリーやピーテル・ブリューゲルの絵画「バベルの塔」を思わせると米メディア。しかしSNS上では、イラク中部サマッラにあるらせん状のモスクの尖塔「マルウィーヤ・ミナレット」にインスパイアされたとの見方も目立つ。確かに似てる。 twitter.com/HarryIstepania…
メソポタミアにあったといわれるバベルの塔や、イラクに現存するモスクのミナレットに似た給水塔が、奈良と京都の間の木津川市にある。デザインのモチーフは特産のタケノコで、京都の大学生の発案。ネーミングライツで地元の電線会社名を取って「タツタタワー」と命名。 e-kansai.net/2020/04/18/kiz…
集落は、文字通り、住居が「集まっている」のが普通だが、岩手県の北上川流域には、「散居村」と呼ばれる防風林に囲まれた家々が点在する地域がある。花巻市の円万寺観音堂からの風景。田植えを控えて水が張られた水田がキラキラ光っていて、かすみの向こうには北上山地がぼんやりとみえた。
スマホはなく、インターネットすらなく、さらにイランの場合「地球の歩き方」もまだない時代。旅の羅針盤として頼りになったのは、日本人が多く泊まるバックパッカー宿に置かれていた情報ノート「イランへの道」。アジアを横断していった人たちが、少しずつ書き足して育てていった旅の知恵の集積体。
スマホが登場するはるか昔にメソポタミアの人々が作り出した情報ツール。くさび形文字がびっしりと刻まれた粘土板。 英語では普通タブレット(tablet)と呼ばれる。トルコの首都アンカラにあるアナトリア文明博物館の展示室はまるでアップルストア。
地中海の「トリニテ」(三つ組)のひとつ、オリーブ。トルコ、モロッコ、チュニジアなど、各地でピクルスの作り方にもこだわりが感じられる。市場では、キロ売りでビニール袋に入れてくれる。家庭の食卓に日常的に並ぶ漬物のような存在。
北アフリカにアラブ人が侵入する以前から暮らす先住民のベルベル人。アルジェリアの北部山岳地帯に多く住むベルベル人はカビリと呼ばれ、タマジト語という独自の言語を持つ。彼らが作る伝統的陶器は、地中海の海を思わせる青を基調にした抽象的な文様が描かれていて、思わず引き込まれる。
アルジェリアはお菓子のデザインもこったものが多い。これも北アフリカ先住民、ベルベル人の伝統の影響があるのだろうか。地中海の対岸のイタリア・シチリア島のシンボル、トリスケル(三脚巴)を意識したような形をしたピンクに輝くお菓子もあった。かなり斬新。
東京・浜松町にアラブ料理・アラブ菓子のテイクアウト専門店「ビブロス」がオープンしたとのこと。東京・中井のアラブ料理店「シュクラン中井」のシェフ、ナジーフさんの新店との情報も。 twitter.com/Aali_Arabic/st…
東京・浜松町にできたアラブ料理・菓子テイクアウト専門店「ビブロス」についての詳しいレポート。アラブ料理研究家ファラウラさんのブログ。 ameblo.jp/farowla/entry-…
東京・浜松町にアラブ料理テイクアウト店「ビブロス」を開いた(らしい)レバノン人シェフのナジーフさん。「シュクラン中井」時代は、本格的レバノン料理をこれでもか、と繰り出していた。コロナ禍で店舗で腰をすえて食事をすることが避けられる傾向も強い中でのテイクアウトへの転身。成功を祈る。
東京・浜松町にオープンしたアラブ菓子・料理のテイクアウト専門店「ビブロス」。やはり、「シュクラン中井」のシェフだったナジーフさんが開いた店のようです。ビブロスとは、ナジーフさんの出身地のレバノン北部にある街の名前。充実のスイーツが詳しく紹介されています。 note.com/joycooo/n/nbc1…