春分の日のきょうは、イランの新年の「ノウルーズ」。クルディスタンや中央アジアなどイラン文化圏「イラン・ザミーン」に共通するカレンダー。リンゴ、ニンニクなど、ペルシア語のس(s)で始まる7つの食物「ハフト・スィーン」を飾る習慣がある。サーレ・ノウ、モバラケ!(新年おめでとう!) twitter.com/saffraanbloem/…
ミントティー、モロッコの古都フェズのルーフトップカフェで飲んだのは、生ミント葉がこれでもかと入っていて、うれしかった。茶葉は緑茶で、かつては日本からも輸入していたと聞いたことがある。夏に熱々を飲んでも爽快感がある。
エジプトのカフェで冬に見かけるホットドリンク「サハラップ」。ミルクを片栗粉でといてトロトロにして甘く味付けたもの。シナモンパウダーをふりかけたり、クラッシュナッツをのせたり、ローズウォーターを加えたりもする。ホットミルクの派生形だが、ちょっとしたアレンジで華やかに。アラブの知恵。
この店の奥のほうに、俵積みにされて鎮座しているトルコ菓子ロクム(ターキッシュ・ディライト)。色彩感覚が素晴らしい。イスタンブール旧市街。
ウクライナは、カラフルで緻密な刺しゅうでも有名。毎年5月に、日本に住むウクライナの人たちが、刺しゅう入りの民族衣装をまとって、東京・銀座をパレードしていたはずだが、今年は果たして開催できるだろうか。実現できたら、コロナ蔓延長期化で沈んだ日本を明るくすることにもつながりそう。
中東の料理でも、イランのポテトサラダの「オリビエサラダ」はロシアが起源。トルコのヨーグルトスープ餃子の「マントゥ」はロシアの「ペリメニ」と共通の歴史背景を持つ料理。ロシアの伝統菓子「スィローク」は、チーズケーキバーともいえるもので、世界各地で隠れた人気。
今こそ、日本国内のロシアやその周辺の国や地域の料理を出す店を応援しなければ。食を含めた、深遠な文化や歴史を知るための手がかりになる場所だから。
トルコが、ロシア海軍にとって死活的重要性を持つ2海峡の封鎖を警告。黒海とマルマラ海の間のボスポラス海峡は、最狭部で約700m、マルマラ海と地中海の間のダーダネルス海峡は最狭部で1.2キロ。いずれもフェリーでもあっという間に着く。実際に現地に立つと、トルコの地政学的重要性が実感できる場所。
エジプトを代表する「B級グルメ」コシャリの弁当が、日本のスーパーに登場。首都圏西部に展開する「ロピア」で、元フジテレビアナの加藤綾子さんの夫が社長を務めるスーパーなんだそう。最近、インスタント・コシャリの発売も始まっていて、いよいよ日本でコシャリが当たり前に食べられる時代が到来。 twitter.com/_Huehuetenango…
最近、日本でも人気の中東のお菓子バクラヴァ 。「危険なほどのバターを使うことが美味しさの秘訣」と現地の料理教室が冗談を飛ばしてたそうだ。サクサクとした生地の作り方は「まるでバターで揚げるような手法だった」という。びっくり。 toyokeizai.net/articles/-/467…
ラムチョップで有名な東京・上野のレストランが、クラフトビールを羊肉料理と味わえる店「ひつじあいす」を同じ上野にオープン。ラムチョップに特製タレにつけて串焼きにすれば、イランの肉料理の王様「シシリク」になる。ビール禁止の国では決してかなえられない酒と羊肉のマリアージュがここに。 twitter.com/hitsujiaisu/st…
東京・浜松町に、レバノン人シェフが開いたアラブ料理・菓子テイクアウト店「ビブロス」が、店内でも食べられるように改装されたようです。グッドニュース。 twitter.com/farowla_arab/s…
砂漠に雪が降った後、砂嵐が来たらどうなるか。想像もしなかったことが起きるらしい。サウジアラビア人たちは、チョコレートがかかったアイスクリームに例えた。アラビア半島、サウジ北部タブークで撮影されたそうだ。冬の砂漠はかなり冷え込む。夏との寒暖差は驚異的。 twitter.com/MariamAyhan/st…
クルディスタンを含めたイラクの豪華な外食といえば「クージー」。ご飯の上に羊の骨付き肉がドンと乗り、そこにトマト味のシチューをかけて食べる。イラクの人たちが「世界一」と自賛するイラクの羊肉を存分に楽しめる。
銀世界の中に、タイムスリップしたかのように現れる木造の温泉宿。岩手県花巻市の豊沢川上流にある大沢温泉。雪がしんしんと降り続く中でつかる露天風呂。湯治は本来、秋までの農作業で酷使した体の疲れを和らげるるためのもの。湯治場は冬に訪れてこそ、その良さが分かるのかも知れない。
アルジェリアには、陶磁器など工芸品にも独特のデザインが多い。先住民族ベルベル人の図案とイスラム芸術がハーモニーを奏でているものもある。これにクスクスなどの北アフリカの名物料理を盛り付けると、味までもが一層引き立つことは言うまでもない。
北アフリカ・アルジェリアのお菓子には独特の美の感性が表れているような気がする。花や葉などの自然を自然を表現したり、抽象的なシンボルをかたどったり。先住民族ベルベル人以来の文化的な土壌が影響していることも間違いなさそう。食べるのがもったいないと感じる。
北アフリカのアルジェリアは、先住民族ベルベル人の暦で新年を迎えた。ベルベルの血をひく古代エジプト第22王朝のファラオが即位した紀元前950年から数えて2972年という。固有の文字をかたどったカラフルなお菓子も作られる。西暦だけでない、民族・地域によってさまざまなな時間軸があることを実感。 twitter.com/DjazairCooking…
サウジアラビア政府が、女性のタクシー営業を認めると発表。1932年の建国以来、女性は自動車の運転自体が認められていなかったが、2018年に運転が認められた。それから3年半。女性のタクシードライバーが増えれば、女性だけでの外出もしやすくなり、活動の幅が広がると期待。 abouther.com/node/45691/peo…
ちなみにイランでは紅茶をいれる時、ロシアなどと同様、「サモワール」という金属製の湯沸かし器を使う。上段がティーポットになっている。蛇口付きの下段タンクのお湯をグラスにつぎ足すことで、濃さを自在に調節できるという優れもの。紅茶大国ならではの便利な生活必需品。
イラン人は、紅茶(チャイ)を飲むのが大好きな人たち。普通、ガンドという固形の砂糖を口に入れ、紅茶で溶かしながら飲む。サフランで着色した「ナバド」と呼ばれる棒状の結晶のような砂糖をなめながら飲むこともある。紅茶自体にひたして飲むこともある。
日本で「ロシアン・ティー」というと、紅茶にジャムを入れて飲む。だがロシアでは入れて飲む伝統はないそうだ。「砂糖の塊をかじりながら」というのはツルゲーネフの小説にあるそうだ。ロシア研究者の沼野恭子さんからうかがった。チーズケーキで有名な岩手の「トロイカ」にはジャムが添えられていた。
チーズケーキで知られる岩手県北上市の「トロイカ」は、ロシア料理レストランでもある。肉と野菜がたっぷりのボルシチスープは、真冬の北国で食べるのにぴったり。チキンキエフ(キエフ風チキンカツレツ)は、ナイフを入れるとバターがジュワッとあふれでる。ロシア並みに風雪が吹き荒れる中、大満足。
正月が終わってもまだ飽き足らず、色々な味付けで美味しいもちを食べたいという人は、岩手県一関市を訪ねることをおすすめする。市内中心部や郊外の道の駅内のレストランなどで食べられる。以下は、餅を食べられるレストランのリスト。 hiraizumi-dmo.jp/mochi/foodlist/
雑煮にいい加減、飽きてきたいう人には、岩手県一関市の団体が作った「もち料理データベース」が役立つ。変化球的なものも含めて、200種類のレシピを収録。中東っぽいものだと、モロヘイヤの草餅や、ピスタチオだれの餅もある。一関は「餅御膳」の伝統を継承するもちの町。 ichitabi.jp/feature/specia…