2019年5月に火災が伝えられたイラン北西部タブリーズのバザールのスパイスとハーブの店。イランに数ある世界遺産のひとつ。淡い色あい、ペルシャの美。 twitter.com/Iran_Style/sta…
中東の市場で売られている食品、色彩の美を追求しているところも多い。通りかかって思わずハッとする、ピクルス、スパイス、お菓子のいろどり。買い物の目的なしに、ぶらぶら歩くだけで楽しい。
中東は、夏から秋にかけて収穫された果物がドライフルーツとなって店頭を賑わす時期。味が凝縮された乾燥果実のほうがむしろうまいと感じることもある。円形に詰められた乾燥イチジクのパッケージは、トルコ・アナトリアでよく見かけた。厳しい冬を越すための大事な保存食になるのだろう。
民俗学者の柳田國男は、日本で儀式用に作られた餅は「人間の心臓の形を、かたどったものではないか」という仮説を唱えた。岩手県一関市には「もち本膳」という、改まった席で出される儀礼食が継承されている。椀入りの様々な味付けの餅を次々と食べる。生命力への切なる思いが込められているのだろう。
今年は、2010年以来のマツタケ大豊作らしい。岩手県花巻市東和町のきのこ専門店には、大小とりまぜ、ところせましと売られていた。近くの山でとった人たちが持ち込むらしい。いったい値段が安いのか高いのか、感覚がマヒしてしまう。ポツポツとは売れているようだった。
中東のあちこちで見た、バナナを吊るしたり、ぶら下げたりして売る風景。おそらく、黒ずんで見栄えが悪くなるのを防ぐためなのだろう。日本ではあまり見かけない。バナナを吊るして売る文化の東限は、どのあたりなんだろう。
中東の市場では、まるで玉ねぎのように無造作に積まれているザクロだから、ジュースに加工されるのも自然な流れ。イランの伝統的コンビニ店「マガゼ」には必ずといっていいほど紙パックの100%ジュースが売られていたし、トルコのジューススタンドでは、オレンジにまじり惜しげもなく絞りとられていた。
エジプトでは、真っ赤な完熟ナツメヤシの実(デーツ)が店頭に並ぶのを見て、秋を感じた。乾燥したものとは違う、シャリシャリした独特の食感とみずみずしい甘さ。あえて例えるなら、生柿と干柿の関係。
中東を代表するハーブスパイス「ザアタル」といえば、まず朝食でパンに塗って食べるというのがある。オリーブオイルでといて。エジプト・カイロでは、クロワッサンにも塗られていた。アラブ人、特に東地中海の人々には欠かせない食材。
エジプト・カイロの秋の風物詩といえば、焼き芋売り。蒸気機関車のような形の鉄製の釜で炭火で焼いていた。焼き上がった芋は釜の上に乗せて保温。甘さは控えめだが、結構木枯らしが吹くカイロで、体が暖まるファストフードだった。
柿は、日本の秋の果物というイメージが強いが、中東の各地でも結構見かけた。チュニジアの市場の値札には、KAKIと書かれていた。
読んでいて、まるでベトナムを旅している気分になった。以前サイゴンで食べたブンチャーの味を思い出した。香草ディルが入った卵焼きは、よくよく考えるとベトナムっぽい料理。卵入りコーヒーは、練乳入りコーヒーの国にはそれほど違和感がないのかも。#世界を知るための10皿 note.com/kelly_nz/n/n4d…
秋、ザクロの旬がやってきて、中東の市場では、宝石のような粒が詰まった果実が並べられていることだろう。イランでは、洋風タルトの上に乗せられているのを見た。エルサレムでは、ザクロをかたどった真っ赤な陶器を見かけたこともある。長い歴史の中で、人々に愛されてきた食べ物だからだろう。
実りの秋はナッツの季節。中東でも、お菓子や料理にふんだんに使われる。鳥の巣を連想させる伝統アラブ菓子「アッシュ・バルバル」には、ひなや卵のようにアーモンドなどがおさまる。イランでは菓子パンに特産のピスタチオ。シリアではカシューナッツ入り炊き込みご飯。乾いた風が味をさらに深くする。
東京・新大久保近辺に蘭州牛肉麺の店が続々。東新宿の新店は、あの「山西亭」と同じ建物だそう。山西亭は、猫の耳の麺や、ハダカ燕麦を使った蜂の巣のような形の麺がうまい店。広尾には、西川口の「ザムザム」がやって来るし、東京の蘭州ラーメン地図がどんどん塗り変わる。 note.com/joycooo/n/n13e…
フェイスシールド、イスラム教徒のベールの代わりになりそうなものや、メガネが装着されているものなど、世界でどんどん商品が増えている様子。ディストピアっぽいと言われれば確かにそうなのかも/Face Shield Face Mask Adults Face Mask Washable Face Shield | Etsy etsy.com/listing/794834…
イスラム過激派ISにより壊滅的な被害を受けたイラク北西部の都市モスルで製造されたアラブ菓子バクラヴァ 。東京・荻窪で中東ワインなどを扱うエインシャント・ワールドに再入荷したとのこと。小鍋で煮詰めたどろっとしたトルココーヒーにも、サモワールで濃くいれた紅茶にもあいそう。 twitter.com/ancient_w/stat…
ロシアに紅茶がもたらされたのは意外に新しい。17世紀、モンゴルのハーンがロマノフ王朝初代皇帝に献上。また、ジャムを入れた「ロシアンティー」なるものはロシアに存在しない。日本側がおかした誤解という。東京外大の沼野恭子教授「露の紅茶文化とサモワール」についての夜話。とても勉強になった。
東京・中井の「シュクラン中井」のシェフは、レバノン北部トリポリのアブーヌワースホテルでの料理人を経て、駐日オマーン大使館のシェフを務めたナジーフさん。アラブ菓子もすばらしく、ランチセットにつくクリームをはさんだパンケーキ(カターエフ)が繊細な味でびっくり。冷たいミントティーもある。
大江戸線・西武新宿線の中井駅前に、アラブ料理店「シュクラン中井」が開店。サフランライスに柔らか羊肉煮が載るウーズィ・ラム、ラグビーボール型肉コロッケ「クッベ」のヨーグルトスープ煮。酸味とミントとニンニクがきいた味で夏バテ解消の予感。シェフはレバノン北部トリポリ出身で日本在住22年。
アフリカの本場の料理が食べられる店が日本に増えてきた。首都圏で西アフリカ・ナイジェリア料理を食べ歩くためのガイドがこれ。野菜の種をすりつぶしたものを使った肉シチュー「エグシ」など、ちょっと味か想像できないものが並ぶ。次は中部アフリカ・カメルーン編だそう。 note.com/ethnicneighbor…
中東のあちこちの街角で目にする、ゴマ付きの輪っか状のパン「シミット」。かみごたえがあってじんわり甘い。小腹が空いた時にちょうどいいからか、カフェを渡り歩く少年も。輪投げの標的のような棒にさして運ぶのはとても合理的だと思える。写真はカイロ、ディヤルバクル、エルサレムにて。
世界の地表で最も低い死海沿岸でとれるミネラル成分が入った石鹸。東地中海の高品質オリーブオイルに月桂樹オイルが加わったオリーブ石鹸。などなど。中東のあちこちで見かける石鹸は無骨な見た目のものも多いが、長い歴史が培われた重厚さが感じられる。一度使うと、忘れられなくなる。
中東の市場の一角に、だいたい売られている石鹸。伝統的なオリーブ石鹸が幅をきかせているが、トルコあたりでは、パパイヤ、ミント、ザクロなど、ジュースかアイスクリームか、というような食物配合のものを見かけたりもする。ちょっとした土産物にもなりそう。
岩手県一関市に行ったらジャズ喫茶「ベイシー」には是非行きたいところだけど、伝統的な餅文化が今も根づいている街なだけに、「餅御膳」という色々な味で食べられる餅好きにはたまらないメニューも。郊外に味を伸ばせば、金山棚田をはじめとした準平原・北上山地の美しい景観を見ることができる。