結構冷え込むイラン北部の冬のイメージは、サモワールで入れた濃い紅茶。北西部アゼルバイジャン地方の茶葉が有名。黄金色の砂糖の結晶棒「ナバド」をかき混ぜると特別感が増す。色はサフランの色素。普段は口に含んだ硬い角砂糖をお茶で溶かして飲む。日本とイラン、茶へのこだわりは甲乙つけがたい。
中東では冬の果物のザクロ。粒々を、刻んだパセリや玉ねぎで作るシリア・レバノン式のタッブーレ・サラダなどに散らしたら、見た目にも華やかになる。イランでは、街の小さな菓子屋で、ケーキの上にごろんと乗せたものを見て驚いたこともあった。日本でももっと存在感を拡大して欲しい。
ダイヤモンド社が「地球の歩き方」など旅行ガイド本事業を学研子会社に譲渡。新型コロナの影響だという。バックパッカーコミュニティーの側面があった雑誌「旅行人」はすでになく、旅をめぐるメディアの変化を実感する。これからのバックパッカーの羅針盤は何になるのだろう。
「地球の歩き方」イラン編初版が出たのが1999年。それ以前は、バックパッカーが、周辺国の宿に書き残した情報ノートが頼りになった。80年代末にまとめられた「イランへの道」は、どこを観光するか、よりも国境のイミグレはどうなっているか、ビザをどう取るかに力点が置かれた。そんな時代もあった。
北上山地に源を発し、釜石湾に注ぐ約25キロの渓流・甲子(かっし)川の上流で古くから作られてきた「甲子柿」。ケヤキやサクラのおがくずで燻り、渋味を抜く。「燻煙脱渋法」というらしく日本全国で唯一の手法。とろりした独特の食感も唯一無二で、日本のクルディスタン・岩手が誇れる食材。
SNS、いやインターネットがなかったころ、海外旅行者は、主要都市にひとつはあったバックパッカーのたまり場の宿に置かれた手書きの情報ノートや、体験者の口伝えの情報を頼りに旅をした。ノートはコピーされ、結構なスピードで伝播していったはずだが、現代のSNSの拡散スピードには及ばなかった。
昔は囲炉裏の上でいぶして作った、独特のトロリとした食感の干柿。岩手・釜石の特産品で「甲子(かっし)柿」と呼ばれる。これをフルーツサンドにしてテイクアウトで売り出したのが北上市のレストラン「ときよじせつ」。竹炭入りトーストではさまれた、柿とイチジクの断面が美しい。岩手の美味なるもの。
埼玉・西川口にあった蘭州ラーメン店「ザムザムの泉」の移転先が、広尾のシリア料理店「ゼノビア 」の至近だったという偶然。東西シルクロードの食を東京の都心で一気食いできそう。 twitter.com/zamzamnoizumi/…
東京・広尾のシリア料理店「ゼノビア」が、中野駅北口の商店街「サンモール中野」に新店舗を近日オープンとの情報。中野駅南口には老舗チュニジア料理店「カルタゴ」があるほか、徒歩圏の中井にはレバノン人シェフの「シュクラン中井」がある。冬に向かう中、「中野アラブ飯」が熱くなりそう。
お茶漬けの「永谷園」が、「世界のスープ図鑑」という名前でカップスープをシリーズ化するらしい。第一弾は以前松屋が期間限定メニューにしたジョージアの料理「シュクメルリ」のスープ版。昨年11月に誠文堂新光社から出版された佐藤正人さんの大著「世界のスープ図鑑」とは関係があるのだろうか。 twitter.com/mognavi/status…
神社(祠)の供え物にナン。この風景にこそ、今の日本の生活のにおいが表れている気がする。 twitter.com/joycooonote/st…
巻き貝の内蔵を集めて染料を作り、古代の高貴な色、むらさきを再現した。貝100キロからとれる染料はわずか1グラムだという。地中海の青にも、サハラ砂漠のカーキ色にもはえる紫色。チュニジアのコンサルタント、ムハンマドさんの根気ある探究のたまもの。 AFP通信が伝えた。 afpbb.com/articles/-/331…
ナチュラルローソンで、中央アジアやウイグルの麺料理ラグマン発売。手延べ麺だったらすごいが、さすがにそれは無理そう。東京を中心にラグマンを出す店が増えている。長い時間をかけ伝わっていったシルクロードの食文化の終着点が日本のコンビニだったとは。 twitter.com/naturallawsonj…
サッポロのセブン限定ビール「岩手県岩手町」に使われているホップの生産者、岩手町の三浦さん親子は、15ヘクタールのホップ畑を今年はキャベツに切り替えたそうだ。人手がかかることなどが理由、と地元新聞が伝えている。つまり、三浦さん親子のホップを使ったビールを飲めるのはこれが最後になる。
中東、特にイランでは、羊や鶏肉などをヨーグルトベースのつけだれにつけて焼いて食べる。特に羊あばら肉を使った「シシリク」が有名。岩手県特産のヨーグルトを使ってシシリクを焼いてみたら、びっくりするぐらい美味しかった、という料理体験記です。 note.com/cafebaghdad/n/…
NHK総合テレビ「世界はほしいモノにあふれてる、京都KIMONOスペシャル」で紹介されたパレスチナの刺繍帯。長期的視野に立って帯作りに取り組む山本真希さんの活動を紹介するとともに、中東の伝統工芸で和服の帯を作ることの意味を考えてみました。#せかほし note.com/cafebaghdad/n/…
スパイスには、体をぽかぽかと温める効果がある。口で食べるのはもちろん、目で鑑賞する場合でも。中東の香辛料店の色彩には、冬に温もりを感じさせる何かがある。モロッコ のマラケシュ、イランのケルマンシャー、トルコのイスタンブールにて。
食の都・トルコ南東部ガジアンテプからやってきたクルド人家族が、東京・十条で営むクルド料理店「メソポタミア」。「山だけを友にする」といわれる人たちの、風土に根ざした料理が食べられる。特にクルディスタンではありふれた食材のひきわり小麦「ブルグル」は味わい深い。note.com/cafebaghdad/n/…
岡田さんは1980年代に日本に多くやってきたイラン人と東京・上野で話をした時の経験を話す。イラン人は「日本で一番尊敬されている詩人は誰か」と聞いてきた。「宗教が違うからお寺にはお参りできないが、詩人のお墓ならお参りできる。だから詩人のお墓を教えて欲しい」とそのイラン人は言ったという。
日本イラン文化交流協会会長の岡田恵美子さん。協会報1号に掲載された講演録が面白い。中学教師時代にイランに関心を抱きペルシャ語を習い始め、イラン留学を実現させようとパーレビ国王に手紙を出す。国王は手紙を読んだらしくイランから留学許可の手紙が届き、4年の留学を果たす。50年以上前のこと。
イランには、とても詩的な占いがある。2つに折った紙が箱にたくさん入れてあり、手乗りインコがその中から1枚をつまみ出す。紙にはハーフェズ詩の一節とその解説。聖廟の前など人通りの多い場所でみかける商い。占い師は、この男性というよりはインコたち。
魚の鮮度をアピールする方法は国・地域によってかなり異なりそう。真っ赤なエラを引っ張り出して見せるトルコ。輪切りにして身を見せるチュニジア。タコのカラストンビを見せるように足を開いて並べたり、魚のえらを大きく広げたり、口を大きく開けたりするのは、むしろ人の目を引きつけるためかも。
イラク・モスルの伝統菓子「バクラヴァ 」が、東京・荻窪の中東ワインショップ「エインシャント・ワールド」に入荷とのこと。オンラインでの購入も可能とのこと。 twitter.com/ancient_w/stat…
中東にもある、さほど辛くない唐辛子。市場では、山積みになって売られている。生野菜として、まるごとかじるのも美味しいが、グリル料理のつけ合わせにも。チュニジアでは焼魚とトルコ・アナトリアでは、羊肉ケバブと一緒に出てきた。どちらも相性が素晴らしくいい。
岩手で初めて冬を越すエジプト猫、防寒の支度をおこたりない。本州最寒の地で暮らす元捨て猫ヨシミ。冬用の毛を着々と増やしているようすで、こころ持ち体がふわふわしてきた。