メソポタミアにあったといわれるバベルの塔や、イラクに現存するモスクのミナレットに似た給水塔が、奈良と京都の間の木津川市にある。デザインのモチーフは特産のタケノコで、京都の大学生の発案。ネーミングライツで地元の電線会社名を取って「タツタタワー」と命名。 e-kansai.net/2020/04/18/kiz…
アマゾンが米バージニア州に建てた奇抜な第二本社ビル。クリスマスツリーやピーテル・ブリューゲルの絵画「バベルの塔」を思わせると米メディア。しかしSNS上では、イラク中部サマッラにあるらせん状のモスクの尖塔「マルウィーヤ・ミナレット」にインスパイアされたとの見方も目立つ。確かに似てる。 twitter.com/HarryIstepania…
北アフリカの先住民族ベルベル人のファッションといっても、地域によってかなりバリエーションに富んでいる。日本の華やかな振り袖を思わせる色遣いのものもあれば、カーキ色基調のシックなもの、黒地に金色の模様の正装っぽいものも見かけた。
カフェで、紅茶などのチャイ類を入れるグラスがくびれた「うりざね形」になっているのは、トルコやイランあたりに多い。トルコではシンプルなデザインだが、イランでは、ガージャール朝の王の肖像がプリントされているものも多い。好みが分かれるところ。
イギリスのファンタジー小説「ナルニア国物語」に登場するトルコ菓子のロクム。1950年代の岩波書店刊・瀬田貞ニ訳では「プリン」と訳され、21世紀の光文社・古典新訳文庫の土屋京子訳では、「ターキッシュ・デライト」となったようです。翻訳での言葉の選択も、時代を映す鏡なんですね。 twitter.com/mt_tak/status/…
「ナルニア国物語」に出てきた、トルコのお菓子「ロクム」は、日本語版では「プリン」と意訳されたそう。作者のC・S・ルイスが暮らした英国にロクムが伝わったのは19世紀。作品が書かれた20世紀半ばには相当普及していたようだ。日本でもそのうち、そのままロクムと訳すことに違和感がなくなるのかも。
ターキッシュ・ディライトとも呼ばれるトルコのお菓子「ロクム」。バザールなどでは、巻き寿司のように一本単位で売られているところも多い。ピスタチオを中心としたナッツ類は重要な材料になる。餅のように柔らかい生地とナッツの歯応え、そして最近ではカラフルな色彩が重要ポイントに。
デーツは、生食も味わい深い。シャリシャリとした食感でジューシー。まさに砂漠の中のオアシスで見つけられる貴重な水分だったのだろう。エジプトやイランの市場などでよく見かけた。
デーツといえば、カルダモン入りのピリっとした「アラビックコーヒー」と一緒に食べたくなる。サウジアラビアでは、ポットにいれたアラビックコーヒーのサービスとともに、円形に盛られたデーツをいただいたことがあった。この組み合わせは、かなりピッタリ。
ナツメヤシの実(デーツ)の種類は数百ともいわれ、色も形も食感もいろいろ。ドライには、からからに乾いたものも多いが、プルーンのようにしっとりしたものもある。中東地域の湿度の低さはデーツの美味しさの条件なのかも知れないが、人間が、気候に合った加工法を育くんできたゆえ、多彩な味を生んだ。
砂漠でのアラビック(アラビアン)コーヒーの作り方。さっき紹介した日本語堪能なサウジアラビア人が、砂漠でわざわざ書いてくれたもの。いれる過程での注意点まで書いてくれていたれりつくせり。これを基本にして、日本でアラビック・コーヒーを作ってみよう。捨てないでいてよかった。
アラビア半島の「アラビック・コーヒー」は本来、砂漠で火をおこし豆を煎るところから始まる。まずコーヒーだけを煮立て、お湯の入ったポットに入れ、さらに煎ったカルダモンも加える。好みで最後にサフランを加えてできあがり。色は茶色というよりは黄色。サウジアラビア人のピクニックでの楽しみ。
日本の伝統衣装の着物に、中央アジアのウズベキスタンの織物、西アジアのパレスチナの刺繍で作った和服帯。これらが集まると、絶妙なハーモニーを奏で始めるのは、これらの地域が昔から、絹の道などで一本に通じていたことの証明なのだろうか。 twitter.com/maki_ya0521/st…
エジプトで手軽な外食といえばコシャリ。米、パスタ、ひよこ豆などの炭水化物に、揚げ玉ねぎやトマトソースをかけ、好みで辛いソース「シャッタ」をかけて食べる。かなり腹もちの良いファストフード。第一大戦時にエジプトに来たインド兵が伝え、イタリア人がパスタを加えた、という説もあるそう。
杜の都・仙台にあるアラブ料理店「ざいとぅーん」。父がガザ地区生まれで、本人はサウジアラビア生まれという方が切り盛りしている。ケバブの上にはフライドポテトがのり、ニンニククリームの「トウム」が添えられている本格派。チキンシャワルマやパセリを使ったタッブーレサラダ、クスクスもある。
形や色、いろいろな種類のバクラヴァ、値段は1キロあたりで表示されている場合が多いが、小箱に入れて一個単位でも売ってくれる。自分の好きな詰め合わせを作ることが可能。トルコ・イスタンブール旧市街の伝統菓子店にて。
中東で球形のチーズをよく見かけた。これにハーブ・スパイスミックスの「ザアタル」や、アレッポ・トウガラシと呼ばれるマイルドな粉などをまぶすと、「シャンクリーシュ」というチーズになるようだ。このほか、ディルを混ぜ込んだもの、オリーブオイルにつけたものなどもあった。球形チーズ、奥深い。
バクラヴァなどのアラブ菓子、ギンギンに甘いとよく言われるが、控えめのものもある。レバノンの老舗「ドゥウェイヒー」の詰め合わせ。地中海岸の宗派のるつぼの国で、キリスト教マロン派の一族が製造。コロナ前、首都ベイルートの国際空港のパスポートコントロールのすぐ前で、山積みで売っていた。
最近、日本でかなり入手しやすくなったバクラヴァ 。これから暑くなってきたら、アイスクリームをのせて食べるのもあり。夏は半端ない気温になるトルコ東南部ディヤルバクルのカフェ「ハッジ・レバント」で食べたのは、のびるアイスのドンドルマがどーんとのっかっていた。夏も熱い紅茶と。
中東を中心に、世界に幅広く広がるお菓子バクラヴァ。東京でも買える、食べられる場所が増加中。イエメン人のカフェ、シリア人のイートイン、チュニジア料理店、ユダヤ人のデリなどなど。こうして10店が並ぶと、東京の食のバリエーションは相当なもの。#世界を知るための10皿 note.com/ethnicneighbor…
中東のカフェの風景に、ネコは自然な感じで溶けこんでいる。人間とネコの長い親密な歴史をなんとなく感じながら、コーヒーやお茶を飲んだり、水タバコを吸ったりするのは気持ちよい。写真は、エジプト・カイロ、レバノン・ベイルート、チュニジア・チュニスにて。
中東の人たちは、ハンバーガーが好きで、ケチャップをたっぷりかけて食べる人も多い。ケチャップを愛するがゆえに、かわいい熊のケチャップ入れを考案したりもするのだろう。イランの首都テヘランのミニスーパーで見かけた商品。
中東で乾燥イチジクが売られる単位は、ひとカゴとか、ひと箱とかだったりして、スケールが違う。それでも日本の個人ベーカリーで、イチジク入りパンを売り出すところが増えたのは朗報。あのじんわりくる味わいを楽しめる。写真のパンは、岩手県盛岡市の「カンパーニュ」と花巻市の「ルーツ」のもの。
中東で、あられやナッツや乾燥果実を封をせずに販売しているところが多いのは、おおむね湿度が低いから。むき出しだと味見するのも簡単で、売り子に何も言わずにボリボリ食べている人の姿を見かけることもある。写真は、カイロ、テヘラン、イラクのクルディスタン。
果物やお菓子の陳列にも、シリア人のきちょうめんさや美的センスがにじみ出ている。スパイスをあらかじめビニール袋に入れて並べているのも、中東では珍しい。シリア・ダマスカスの商店街で。