「ワラビスタン」は、中東の民族クルド人が多く暮らす、埼玉県蕨市と川口市にまたがる地域。レストランやカフェも何軒かあって、クルド人たちが、食事や水タバコを楽しむ。トルコ東南部の都市名を冠したアダナケバブや「羊飼いサラダ」など定番がメニューに。「山だけを友にする」人々の安らぎの時間。
気軽にトルコの味を楽しめるロカンタと呼ばれる大衆食堂が日本にもある。名古屋の隣りの岩倉市にある「ケルヴァン」。好きなもの指差して皿に盛ってもらう。ピーマンのドルマ(ご飯詰め)やインゲン煮込みなどを選択。ライスの代わりにひきわり小麦ブルグルも頼めた。毎日来ているトルコ人もいるそう。
デーツ(ナツメヤシの実)は、種類がいろいろあって、アレンジ法もいろいろあるので、想像以上に幅の広いフルーツ。カルダモンのきいたアラビア半島スタイルのコーヒーとの相性もよい。
アラブ料理の冷前菜の定番、ホンモス(フムス)とラバネ(ヨーグルトチーズ)3種盛り。真ん中はスタンダード・ホンモス、左はベイルート風ホンモス、右がラバネ。東京・浜松町で、テイクアウト専門店から、客席ありに改装してプチレストランに進化した「ビブロス」。レバノン北部出身シェフの腕が冴える。
サウジアラビアの首都リヤド郊外にある「赤砂漠」。ペットボトルに砂を入れて持ち帰り、砂時計を作った。ずいぶん前のことだが、砂はサラサラのままで、今もちょうど3分で滑り落ちる。東京・葛飾区の「金子硝子工芸」さん製。思い出の場所の砂で特注することができる。 sandclock.co.jp/craftsmanship.…
宮沢賢治がよく通ったという岩手県花巻市中心部にある蕎麦屋「やぶ屋」。賢治が決まって頼んだのは、天ぷらそばと三ツ矢サイダーだったそうで、その組み合わせが「賢治セット」としてメニューに載っていた。やぶ屋は、岩手名物「わんこそば」発祥の店でもあるそう。
マクドナルドを思わせる、ファストフード店のような店構えの「メガケバブ」。名古屋駅から名鉄で11分、岩倉駅から徒歩圏の場所に今年5月にオープン。休日に家族連れが、ピタパンにはさんだドネルケバブなどを食べながら談笑していた。ここは、日本への中東料理浸透の最前線だと実感した。
渋谷駅前スクランブル交差点の地下にある商店街「しぶちか」のアラブ料理テイクアウト店「カールヴァーン」。肉が入っていないヴィーガン・シャワルマ(ドネルケバブ)など、アラブの伝統から抜け出た新機軸を展開。デザートもジェラートクッキーサンドなど独自色が濃い。 note.com/joycooo/n/nbf5…
米ニューヨークタイムズ紙の「2023に旅行で訪れるべき52か所」ランキングで、盛岡がなんと世界第2位に。自然豊か、レトロで何か懐かしい街並みが評価されたのだろうか。いずれにせよ快挙。埼玉とともに、盛岡を2拠点生活の一角に据えている者としても、とてもうれしい。 nytimes.com/interactive/20…
一見、変哲のないケバブ屋。でも実は本格的なベンガル料理を食べさせてくれる食堂。「オーセンティック・バングラ・プレート」は、ココナッツ香る鳥モモ肉煮、白身魚スパイス焼き、カレー味ゆで卵などがのった豪華定食。サイタマ国カワゴエ市、東京国際大の正門前にあり、客全員が外国人留学生だった。
アラブ料理としてのホンモス(フムス)は、食事の前菜の位置付けで、薄型パンですくって食べる。けど、東京・浜松町のテイクアウト店「ビブロス」での売り方、買われ方をみていると、お菓子と一緒に食べる間食の位置付けもありかな、と感じる。甘いものと塩味のものを交互に食べるのが好きな人はいるし。
中東の食は、カリッとしたクリスピーな食感を大事にする。炊き込みご飯に、ピーナッツやカシューナッツを入れたり、クリームコロネにクラッシュ・ピスタチオをまぶしたり。サラダに揚げた薄型パンをふりかけたり。味が深みを増すので一石二鳥とも言えそう。シリア、ヨルダン、イランにて。
イランとイラク、同じ中東の隣り合わせの国で、よく混同されることも多い。でも、実は大きな違いがあって、それはケバブの食感。イラク式は簡単に切れてほろほろ崩れるような感じ。脂も滴る。イラン式は、弾力があり固形感が強い。それぞれにおいしいが、イラク風のものは、日本で見た記憶がない。
クルド料理の90分ビュッフェって、とても魅力的。「ハニムの台所」。2月5日、さいたま市南区(中浦和)で。90分、食べたいだけ、食べられるらしい。バクラヴァもあるらしい。 mannakatimes.wordpress.com/2023/01/19/230…
砂漠の国サウジアラビアに行くと、いたるところでデーツとコーヒーで歓迎を受ける。よく見ると、デーツの色や形はいろいろで、さまざまな品種があることがわかる。コーヒーは、浅いり豆を煮込み、カルダモンを入れた独特の味。甘いものとの相性がとてもいい。
トルコ東南部ガジアンテプの周辺は、有数のピスタチオ産地。中東菓子バクラヴァの街としても知られる。予想通り、ここのバクラヴァには、ピスタチオがたっぷり入っていた。くだいた粒をふるいにかけ、フレーク状のものを材料にする。出来上がった商品は、生地にまで緑色があふれていて、目にまぶしい。
イランで日本食が恋しくなったら「オリビエサラダ」と呼ばれる一種のポテトサラダを買って食べていた。オリーブやピクルスが入り、イランっぽい感じもあるが、ブルドックソースをかけるとかなり日本のポテサラに近くなる。形作りで遊べるので、目でも味わえる。元々はロシアから来た料理らしい。
新型コロナ時代の対応で、国が道路占用の許可基準の緩和に動いているそうだ。 実現すれば、ひょっとして日本でも、トルコやエジプトにあるような素晴らしいストリートカフェが出現するのだろうか。夢のあるとても明るい話題。
エジプトの豪快な炭火焼きケバブの風味が味わえる、室内用コンパクトコンロ。煙が立ち上り、肉にチャコールの味がつく仕組み。その匂いが、カイロの下町の屋外レストランで食べている気分にさせる。東京・清瀬のエジプト料理店「スフィンクス 」。古代エジプトの派手な室内装飾や看板が出迎える。
カフェで、紅茶などのチャイ類を入れるグラスがくびれた「うりざね形」になっているのは、トルコやイランあたりに多い。トルコではシンプルなデザインだが、イランでは、ガージャール朝の王の肖像がプリントされているものも多い。好みが分かれるところ。
東京・中井の「シュクラン中井」のシェフは、レバノン北部トリポリのアブーヌワースホテルでの料理人を経て、駐日オマーン大使館のシェフを務めたナジーフさん。アラブ菓子もすばらしく、ランチセットにつくクリームをはさんだパンケーキ(カターエフ)が繊細な味でびっくり。冷たいミントティーもある。
東京・JR中野駅北口に開店予定のアラブ料理店「ゼノビア」新店舗の場所を初確認。サンモールというアーケード街にある。日曜日、行き交う人も多かった。店主の故郷の国、シリアの首都ダマスカスの旧市街のハミディーエ市場のアーケードを思う。日本で、シリアのことを思う場所がひとつでも増えたなら。
地中海の「トリニテ」(三つ組)のひとつ、オリーブ。トルコ、モロッコ、チュニジアなど、各地でピクルスの作り方にもこだわりが感じられる。市場では、キロ売りでビニール袋に入れてくれる。家庭の食卓に日常的に並ぶ漬物のような存在。
東京・練馬区のスーパー「アキダイ」横で、きょうから #バクラヴァ 製造販売を始めた「アルナブルシ」。工房内には、ダマスカス旧市街、ハマの大風車などシリアの写真が。創業者で日本在住が長いマーゼンさんと、ダマスカスから来た菓子職人アブドルカリームさん。2人の故郷への思いの強さを感じる。
日本で「ロシアン・ティー」というと、紅茶にジャムを入れて飲む。だがロシアでは入れて飲む伝統はないそうだ。「砂糖の塊をかじりながら」というのはツルゲーネフの小説にあるそうだ。ロシア研究者の沼野恭子さんからうかがった。チーズケーキで有名な岩手の「トロイカ」にはジャムが添えられていた。