中東の食とクラフト展で売られたシリアのバクラヴァ、3日目はきのうを上回るペースで、同数が早々売り切れたらしい。あす月曜日の10時から、東京・練馬のスーパー「アキダイ」横の焼鳥店が入るビルの2階にある工房兼店舗で販売を始めるとのこと。住所は練馬区関町北1-15-11。店名「アル・ナブルシ」。
岩手県花巻市の中心部、旧マルカンデパートビルにある「マルカン大食堂」が、耐震工事を終えて約1か月ぶりに営業再開。名物の10段巻きソフトクリームや、こくうまカツカレーも健在。600席の展望大食堂ということもあって、テーブル・イスの消毒など、新型コロナウイルス対策を講じての営業。
パセリを中心に、トマト、玉ねぎなどをみじん切りにし、ひきわり小麦ブルグルをあえてレモンジュースとオリーブオイルをたっぷりかけた「タッブーレ・サラダ」。シリアの代表的サラダ。イタリアンパセリではなく普通のパセリでも美味しい。日本でも手軽に楽しめる中東の味。時々無性に食べたくなる。
エジプトなどで多用される、手の甲を下に指をすぼめるポーズ。「落ち着け」の意味。イタリアにも同じ仕草はあるが、疑問をぶつけるときの所作らしい。添付のエジプトの雑誌広告によると、ギリシャでは、「すごい、完璧」の意味だそう。同じ地中海に面した3か国。意思疎通で混乱が生じないものなのか。
乾燥イチジクは、平べったくつぶして、円形にぎっしり詰めて売られている。中東では割と一般的なスタイルらしく、トルコ(左)や、モロッコ(右)で見かけた。ひとつひとつの色が微妙に違うこともあって、全体がひとつのアート作品のようでもある。
1973年創業のロシア料理店が、自家製チーズを使って作るチーズケーキ。岩手県北上市の「トロイカ」製。口内にまとわりつくような食感、濃厚でミルキーな味わいは、かなり独特。歴史と伝統がある岩手の酪農が、この味を支えているのだろう。エジプト出身の猫も、その魅力を感じ取れるらしい。
イオンで発売が始まった、ひよこ豆のペースト「フムス」(ホンモス)。おすすめにしたがってトーストに塗って食べてみた。豆やスパイスのクミンの風味がイマイチ弱い気もしたが、フムスはフムス。容器をひっくり返すとまるで水ようかんみたいだったけど、混ぜてオリーブ油をかけたらそれなりの見た目に。
東京・池袋のチャイナタウンの朝。雑居ビル4階にあるガチ中華フードコート「友誼食府」のイートインスペースに、中国語のささやき声が響く。揚げパンに味付きゆで卵、アツアツの豆乳の朝食が600円。日本人でも「朝マックよりこっち」という人が増えている気が。今度は、いろいろ食べられる日中に来たい
東京の小田急線・代々木上原駅に降りたら、頭にスカーフをかぶった女性の姿が目立った。近くのモスク「東京ジャーミイ」でバザーが開かれていた。建物内は人の波。洋服や食器などの物販、ケバブやマントゥなどの屋台も出ていた。礼拝所から見上げるドーム内側のデザインが素晴らしく、みとれてしまう。
実りの秋はナッツの季節。中東でも、お菓子や料理にふんだんに使われる。鳥の巣を連想させる伝統アラブ菓子「アッシュ・バルバル」には、ひなや卵のようにアーモンドなどがおさまる。イランでは菓子パンに特産のピスタチオ。シリアではカシューナッツ入り炊き込みご飯。乾いた風が味をさらに深くする。
前から行きたかった、砂漠のオアシスのような店。東京・東中野のペルシャン・カフェ「ゴラーブ」。壁にはシックなキリムが飾られ、骨董品の民具が並べられる。パキスタン製の茶器で出てくるチャイを飲みながら過ごす時間は、大都会にいることを感じさせない。ハンバーガーやピロシキなどの軽食もある。
トルコで旬を迎えたザクロ。秋の深まりを実感させる果物でもある。イスタンブールのジューススタンドでは、皮を切り落として果肉を露出させたザクロがディスプレーの中心の座に座る。遠くからでもよく目立つ。真っ赤なフレッシュジュースを飲み干す時、中東にやって来たと実感する。
日本の食卓に定着しているポテトサラダ。大正時代に帝国ホテルのシェフが考案した説があるという。とはいえ、そもそもは帝政ロシア時代の19世紀、モスクワのシェフが生み出した「オリビエサラダ」が起源ともいわれる。西アジアのイランにもオリビエサラダがある。伝播ルートを究明できたら面白そう。
東京駅近くのグラントウキョウサウスタワー、今日開店した「馬子禄牛肉面」。ガラス張りのキッチンで店長の清野さんはじめ3人が緊張の表情で麺を伸ばしていた。50席以上あるようで、少なくとも認知度が高まるまでは待たずに食べられそう。ついに、蘭州ラーメン店がオフィスビルに入居する時代に突入。
エジプトで手軽な外食といえばコシャリ。米、パスタ、ひよこ豆などの炭水化物に、揚げ玉ねぎやトマトソースをかけ、好みで辛いソース「シャッタ」をかけて食べる。かなり腹もちの良いファストフード。第一大戦時にエジプトに来たインド兵が伝え、イタリア人がパスタを加えた、という説もあるそう。
イスタンブールの老舗 #バクラヴァ 店、カラキョイ・ギュルオールのナーディル・ギュル会長が来日。在京トルコ大使館で、作りたてのバクラヴァにシロップをかけ回す実演をした。11日には、松屋銀座にバクラヴァ店「ナーディル・ギュル」んオープンさせる。トルコのバクラヴァ店の日本出店は初。
髙田馬場に、アゼルバイジャン料理に加えてアルメニア料理の店ができて話題に。食文化も国家や民族間の政治対立と無縁ではない。西アジアの薄型パン「ラヴァシュ」は、アルメニアによってユネスコ無形文化遺産に登録されたが、領土紛争をかかえるアゼルやイラン、トルコなどが抗議する事態になった。
東京・浜松町にアラブ料理テイクアウト店「ビブロス」を開いた(らしい)レバノン人シェフのナジーフさん。「シュクラン中井」時代は、本格的レバノン料理をこれでもか、と繰り出していた。コロナ禍で店舗で腰をすえて食事をすることが避けられる傾向も強い中でのテイクアウトへの転身。成功を祈る。
バナナといえば、イラン・テヘランのとあるお宅で出てきたフルーツ盛りが思い出される。人が行き交うシルクロード上で暮らしてきたペルシャの民の「旅人をもてなす心」はこんな形であらわれる。
ひよこ豆で作るディップ「フムス」(ホンモス)。5月20日から、イオンのPBトップバリュで発売開始。アラブ料理の前菜の定番が、これをきっかけに一気に日本の一般家庭に入りこんでいくのか。「バターの代わりに」というコピーにちょっと驚くが、トーストに塗るのもありかも。 straightpress.jp/20200520/370908
キリストの墓に詣でるのは、これで2か所目。1か所目はエルサレム、2か所目は青森県新郷村。
早稲田大学のサークル「エジプト文化研究会」が刊行した「中東料理を知るための21章」。東京とその周辺のアラブ、クルド、ウズベキスタン料理店を紹介。料理も値段付きで紹介していて、中東飯の食べ歩きが趣味という人には便利。先日の早稲田祭で売り出され、近くオンラインでも販売開始とのこと。
ところ変われば常識も変わる。「クルディスタンでは、ニンジンは果物」。東京外国語大学のクルド語講座の講師、ワッカス・チョーラクさんが教えてくれた。ちなみにイランでは、キュウリは果物。ニンジンもキュウリも、甘みがあるから、フルーツバスケットに盛られていてもそれほど違和感はない。
「ナルニア国物語」に出てきた、トルコのお菓子「ロクム」は、日本語版では「プリン」と意訳されたそう。作者のC・S・ルイスが暮らした英国にロクムが伝わったのは19世紀。作品が書かれた20世紀半ばには相当普及していたようだ。日本でもそのうち、そのままロクムと訳すことに違和感がなくなるのかも。
中東の市場で売られている食品、色彩の美を追求しているところも多い。通りかかって思わずハッとする、ピクルス、スパイス、お菓子のいろどり。買い物の目的なしに、ぶらぶら歩くだけで楽しい。