亡くなった劇画家のさいとうたかをさん、奥様が岩手・盛岡出身で、花巻市石鳥谷町に別宅があった。市内の和食店「新亀家」のうな重が好物で、別宅滞在中は、よく出前を頼んでいたそうだ。新亀家の主人は、「現代の名工」にも選ばれた有名料理人。うなぎの味、格別だったことだろう。
焼きパンに揚げパンをはさんだ「焼餅」(シャオビン)。台湾の人たちはどれだけパン好きなのか。でも、カリカリした揚げパンとサクサクした焼きパンのハーモニーは確かに面白い。大阪天満宮近くにある台湾式朝食の専門店wanna manna (ワナマナ)。朝8時の開店前から結構並ぶ人がいるほどの人気店。
秋の中東の市場には、収穫されたばかりのイチジクが並ぶ。柔らかく鮮やかな色彩で明るくなる。冬に備えて乾燥させればさらに柔らかな自然色になる。硬さはいろいろで、円形にパッケージされるとアート作品のようになる。トルコ東南部マルディン、イラン北西部タブリーズ、シリア首都ダマスカスにて。
中東の国々、それぞれに工夫を凝らして、スパイスをディスプレイする。4枚は、トルコ、イラン、エルサレム、モロッコで撮影したもの。日本の食文化へのスパイス・ハーブの浸透は、コロナの影響もあって加速中。高湿度気候という難があるけれど、こんな気の利いた展示を見て、目でも楽しみたい。
西武池袋線路脇の民家の屋根に忽然と姿を見せるスフィンクス。店内は古代エジプト極彩色。いわゆるモロヘイヤチキンがランチで食べられる店。パスタ入りライスがエジプト感をさらにかき立てる。海外旅行から遠く離れ、カイロの過剰さが恋しくなったら、ここ。東京・清瀬の秋津駅近く「スフィンクス 」
中東で球形のチーズをよく見かけた。これにハーブ・スパイスミックスの「ザアタル」や、アレッポ・トウガラシと呼ばれるマイルドな粉などをまぶすと、「シャンクリーシュ」というチーズになるようだ。このほか、ディルを混ぜ込んだもの、オリーブオイルにつけたものなどもあった。球形チーズ、奥深い。
東京・六本木で4半世紀営業したイラン料理の老舗「アラジン」が、比較的近い広尾に場所を移して再オープン。朗報! シェフはイラン人の方とのこと。 twitter.com/haya_to_0/stat…
地中海マグロを豪快に焼いて、レモンをギュッと絞って食べる。完熟トマトをくり抜いてサラダを詰める。ひきわり小麦のクスクスに羊肉を乗せて熱々スープをかける。北アフリカ・アルジェリアで味わった至福の料理。時々、夢にみて、口に入れようとしたところ、はっと目が覚めたりすることがある。
トルコ・コーヒー(TURKISH COFFEE)とアラビック・コーヒー(ARABIC COFFEE)、一体何が違うのか。煮立てるのに小鍋(イブリーク)を使い、深煎の豆を使うのが「トルコ」。ポットを使い、浅煎り豆でカルダモンをきかせるのが「アラビック」と便宜的には分類できそう。しかし、国・地域でも違いがある。
大使館や大使公邸って、あまり行くこともない訳だが、中に入れる機会があったら、目を皿のようにして見回したほうがいい。その国が誇る美術工芸品が飾られている。それが、国の自己紹介にもなるからだろう。東京・神宮前のトルコ大使館には、見事な焼き物の絵皿が置かれていて、目の保養になった。
自分の国のアピールとして、かなりインパクトある。トルコ銘菓バクラヴァでトルコ国旗。食紅を使ったのか、鮮やかな赤い生地が実現。新月と星は、焼き方を加減して白くしたのかも。トルコ東南部の食の都、ガジアンテプの菓子店のショーウィンドウにあった。日本なら、紅白まんじゅうで作ればいいかも。
東京・高田馬場の早稲田通り沿いにあった中央アジア料理店「ヴァタニム」が、ちょっと西の中野区新井薬師前の新店舗に移転。羊肉入り手延べ麺「ラグメン」や丸いパン「ノン」、羊串焼きの「シシリク」などが名物。異国の風情がビシビシ漂う店。こんな店が日本にあることを喜ばないと。 twitter.com/mayram_k/statu…
サウジシャンパンと合わせて食べたい地元料理といえば、豪快なコメ料理「カブサ」。香辛料の効いた肉入り炊き込みごはんで、子羊丸焼きがまるごと乗っかっているものもある。街のレストランには肉とごはんを分けた孤食用もある。サウジは観光ビザ発給も始まっているから、コロナが収束したら是非。
東京・代々木上原にあるモスク「東京ジャーミイ」の食堂。懐かしい食券方式で、ナスを使ったトルコ料理「坊さんの気絶」(お坊さんも卒倒するほど美味しいというネーミング)が食べられたそう。自家製のバクラヴァ(中東菓子)もあるとのこと。トルコ・シリア地震の募金箱も設置。 note.com/joycooo/n/n13a…
トルコの朝食といって、まず頭に浮かぶのは、香草のディルやイタリアンパセリなどをまぶしたチーズ類。丸かじりできるそれほど辛くない生の青唐辛子。独特の風味があるソーセージのスジュク。フランスのバゲットを日本人好みにふんわりさせたかのようなパン、エキメッキ。素晴らしい取り合わせ。
ナスと肉に相性の良さを感じるのは、日本も中東も共通。トルコ南東部のシャンルウルファの名物は、ナスとひき肉を交互にはさをで焼いたケバブ。ナス自体も美味。他に中東のナス料理というと、ババガヌーシュといわれるパンなどにつけるディップや、ご飯を詰めたマハシ(ドルマ)などが思い浮かぶ。
前世は置物だったんじゃないか、と思えてくる猫、小梅。エジプト生まれの元捨て猫。立ち姿のまっすぐ伸びた脚は、カイロのみやげ物屋にあった、古代エジプト猫の石像に似ている。
埼玉県三郷市のイスラム教徒向けスーパーには、羊が一頭まるごと、9800円で売られているらしい。ハーブやスパイス塗りたくって屋外で丸焼きにして食べたい。 twitter.com/hirokay/status…
東京外国語大学のオープンアカデミーが、今秋からオンライン講座化されるそう。中東関係ではアラビア語やクルド語など。来月から申し込み開始。東京にいなくても、さまざまな外国語が学ぶことができるというのは素晴らしいこと。 tufsoa.jp/how/index.html
アルジェリアはお菓子のデザインもこったものが多い。これも北アフリカ先住民、ベルベル人の伝統の影響があるのだろうか。地中海の対岸のイタリア・シチリア島のシンボル、トリスケル(三脚巴)を意識したような形をしたピンクに輝くお菓子もあった。かなり斬新。
東京・上野の寺院「宋雲院」で開かれた #シルクロードバザール で、サバサンドが売られていた。パンは固めのバゲットタイプ。意外に相性良さそう。サバがパンからあふれるほどの大きさ。イスタンブールなら、もっと大きくソフトなエキメッキが一般的だが、パン・サバ比率はこのぐらいが丁度いいかも。
観光ビザ発給開始のサウジアラビア。これまで女性は、体の大部分を覆う黒い服アバヤを、外国人でも着用する必要があった。だが今後は穏当な服装ならアバヤ不要という。これはかなりの激変。1990年の湾岸危機では、駐留した米軍女性兵士が短パンで闊歩して大問題になり、イスラム過激派の台頭を招いた。
トルコに行って、下町のホテルで朝食を食べている気分になれる店。ペイニール(白チーズ)、オリーブ、トマト、キュウリが盛られた皿に、エキメッキ(パン)。卵焼きの追加も可能。チャイは飲み放題。表向きケバブ店だが、トルコの食堂的でもある。サイタマ国カワグチにある「コール・カフェ・ケバブ」。
本州で最も東に位置する岩手県宮古市の重茂(おもえ)半島。ここでとれたメカブ。さっと湯通しすると、鮮やかな緑色に変わり、粘り気を発する。歯ごたえのある食感は、スーパーなどで売られている「きざみめかぶ」とは別物。三陸の海と暮らす人たちは、こんな美味なものを食べて暮らしているのかと感銘。
秋に収穫された果物やナッツが、中東の乾燥した空気にさらされて凝縮されたドライフルーツ・ナッツに進化していく。長く保存するための生活の知恵とはいえ、鮮やかな色彩や香りに旬の食べ物のようなインパクトを感じる。モロッコ、トルコ、イランにて。