「ガチ中華」って言葉があるらしいけど、この料理の為にある言葉かな。大皿にドン、と鶏肉やジャガイモ、野菜の炒めものがのった「新疆大盤鶏」。しばらくしたら、店員さんが群馬のひもかわうどんみたいな幅広麺をのせてくれた。東京・池袋の「中国西北本場料理」の店、「火焔山 新疆・味道」にて。
なんとなく、モロッコに行ったときのことを思い出し、どんなものを食べていたかを調べ直してみる。朝食は、炭水化物の応酬。晩飯は、上手につかったオリーブでモロッコワイン。おやつには、緑茶で作る甘いミントティーとクッキー。サッカーW杯のこともあるし、しばらくモロッコが頭から離れそうもない
岩手の岩泉ヨーグルトがとても美味しいので、中東のヨーグルトチーズ「ラバネ」を作ってみた。トルコっぽく、香草ディルを混ぜ込んでみた。水切りして濃縮された岩泉ヨーグルトのコクが一層強く感じられ、ディルのさわやかな風味とマッチしている。ディルは埼玉県産。オリーブオイルをかけてもいい。
中東、特にシリア地方のご飯料理「マクルーベ」(マクルーバ)。カルディには「マクルーベの素」が売られていて、これを使って初めてアラブ料理作りにトライする人が増えている。雑誌「日経トレンディ」に、「秋冬シーズンにヒットする商品」と取り上げられた。日本の食の風景は大きく変わりつつある。 twitter.com/jinder_jindest…
昔の人々の知恵が生み出した美味。干し柿の一種だが、石造りの部屋で煙でいぶすことで、スモーキーな独特の味になる。岩手県の釜石湾に注ぐ甲子(かっし)川の上流で昔から作られていて、甲子柿と呼ばれる。煙で渋味を抜くことを考えついた人は偉大。出荷を待つ人は多く、盛岡の物産店は長蛇の列だった。
中央アジア以東のプロフ(ピラフ)は、脂のうまさを楽しむのだ、と知った。東京・池袋の「中国西北本場料理」の店、「新疆・味道」。長粒米を使い、パラっとした食感のイランのポロウと同種のものと思ったら大間違い。少なくとも米食の嗜好に関しては、アフガニスタンあたりに断絶線がひかれているのか。
クルディスタンを含めたイラクの豪華な外食といえば「クージー」。ご飯の上に羊の骨付き肉がドンと乗り、そこにトマト味のシチューをかけて食べる。イラクの人たちが「世界一」と自賛するイラクの羊肉を存分に楽しめる。
里芋とタロイモ、要は同じ種類のイモらしい。エジプト料理の「タロイモスープ」を岩手県北上市特産の「二子さといも」で作ってみた。独特の粘り気が生む食感が素晴らしい。スイスチャードの代わりには小松菜。新刊「世界のスープ図鑑」に載っていたクルカースというスープ料理。みなさんもお試しあれ。
ISの侵攻で廃墟になったイラク北部モスルで作られた中東の菓子「バクラヴァ 」が日本国内でも入手できるようになった。東京・荻窪の中東ワインショップ「エインシャント・ワールド」が輸入。甘さは比較的控えめらしいけど、しっかり蜜の味がするだろう。ブラックのトルココーヒーとともに味わいたい。 twitter.com/ancient_w/stat…
エジプト原産の野菜ガルギール(ルッコラ)を練り込んだ麺を使った味噌ラーメン。岩手県奥州市衣川(ころもがわ)地区の産直販売所「古都の遊食」の食堂で。モロへイヤ入り乾麺もあり「ツタン乾麺」というブランドで売り出している。エジプト旅行に行く人は、日本みやげに持って行ったらいいかも。
東京・練馬区にオープンしたバクラヴァ 店がある建物の1階は、スーパーアキダイが営む焼鳥や惣菜、弁当などを売る店がある。バクラヴァ店を開きたいと考えていたシリア人のマーゼン・ナブルーシーさんと、アキダイの社長さんは古くからの知り合い。社長さんが空いていた2階部分を提供してくたそうだ。
NHK総合テレビ「世界はほしいモノにあふれてる、京都KIMONOスペシャル」で紹介されたパレスチナの刺繍帯。長期的視野に立って帯作りに取り組む山本真希さんの活動を紹介するとともに、中東の伝統工芸で和服の帯を作ることの意味を考えてみました。#せかほし note.com/cafebaghdad/n/…
イタリアから地中海をはさんだ対岸、北アフリカのチュニジアには、イタリアを感じさせる食べ物がある。ピザ、パスタ、パンなど。海の幸もふんだんな使われる。格式ばらない食堂のようなところで、素朴なイタ飯が食べられるのが、いい。
コンビニチェーン、日本で知られていなかった各国料理の商品化に続々乗り出す。ミニストップは、ガーリックバターソースを鶏ひき肉で包んでフライにしたというウクライナ料理。「チキンキエフ」。外食のない食生活に変化を求めている消費者に狙いを定めているのか。 entabe.jp/35895/mini-sto…
まるで巻き寿司のように、ショーウィンドウに並べられるトルコの伝統菓子ロクム。英語でターキッシュ・ディライトと呼ばれ、「ナルニア国物語」に登場したことでも知られる。イスタンブールのアジア側、カドゥキョイにある1807年創業の菓子店「シェケルジ・ジャフェル・エロル」にて。
メソポタミアの大河にすむコイやソウギョの焼魚マズグーフ。店の敷地内にある大きな囲炉裏でじっくりと1時間ほどかけて焼き上げた白身は、ほくほくと柔らかく絶品。日本の食習慣からすると醤油が欲しくなる味。イラク・バグダッド、チグリス川沿いアブ・ヌワース通りの専門レストランにて。
中東を代表するハーブスパイス「ザアタル」といえば、まず朝食でパンに塗って食べるというのがある。オリーブオイルでといて。エジプト・カイロでは、クロワッサンにも塗られていた。アラブ人、特に東地中海の人々には欠かせない食材。
世界の隅々まで広がった調味料ケチャップの起源は、中国福建省の魚醤。イギリス人が欧州にもたらし、19世紀、トマトが原料に加えられた。さらに米国に渡って砂糖と酢が増量され現在の味に。米国に対し愛憎半ばする国イランでも、今や味つけのセンターを占めつつあり、こんな容器に入って売られていた。
昨秋に発行したカフェバグダッドアンソロジーvol.1では、岩手特産ヨーグルトを使って、中東のヨーグルトチーズ「ラバネ」を作れる、と紹介した。簡単に現地の気分が味わえる。5月29日開催の #文学フリマ東京 で、新発売のvol.2とともに販売。boothのウェブ店舗でも入手可能。 booth.pm/ja/items/38578…
イースト菌などで発酵させた生地を焼くのが「ナン」。現在のイラクからトルコにかけてのメソポタミアで生まれ、現在は主にイラク以東のアジアで食べられているそうだ。イランには、スケートボード大のパリッとした食感のバルバリや、しっとりしたラバシュなどユニークなナンがあり、食べ比べが楽しい。
アラブの水分少なめの濃厚ヨーグルト「ラバネ」の完成形に近いものを日本で入手するとしたら、いわれる「ギリシャヨーグルト」なんだろう。写真の岩手県西和賀町「湯田牛乳公社」のga・raは、日本在住ギリシャ人が故郷の味を再現したいと製造に参画したらしい。どうやら水切りはしていないらしい。
食欲が減退する暑い夏に、冷たい汁ものを食べる食習慣は世界共通。そこにキュウリを入れるのも共通かも。トルコ人やクルド人はニンニク入りヨーグルトスープ(ジャジュク)、日本の宮崎県などでは、「冷や汁」という煮干し(いりこ)入り味噌のスープを。キュウリはせん切りか輪切りかの違いはあるものの。
イスラム教の犠牲祭、おめでとうございます。祝祭用のシリア菓子とともに。 twitter.com/thesyrianblog/…
食の都・トルコ南東部ガジアンテプからやってきたクルド人家族が、東京・十条で営むクルド料理店「メソポタミア」。「山だけを友にする」といわれる人たちの、風土に根ざした料理が食べられる。特にクルディスタンではありふれた食材のひきわり小麦「ブルグル」は味わい深い。note.com/cafebaghdad/n/…
微妙なバランスと際どさ。中東の果物の陳列には、心をざわつかせる何かがある。今はスイカの季節。写真は、イラン・タブリーズ、トルコ・ディヤルバクル、エジプト・カイロにて。