世界初の無人杭打ちシステムが開発されています。既存のバックホウにシステムを後付けすることで、無人の自律型杭打機に改造することが可能です。従来は2人で1日100本の杭打ち能力でしたが、このシステムにより3倍の300本が可能となります。安い労働力に頼らず自動化で採算性を向上させる取り組みです
ドローン配送により郊外の物流革命がおこるかもしれません。ドローンに搭載したドロイドを目的地で吊り下げて、中身だけを届ける面白いアプローチです。ドローンの離着陸場所や電力、騒音などへの対策ができています。時速は112kmで3.5kgの荷物を積載可能です。庭のある家なら今すぐ使えそうです!
熟練作業を学習して製造プロセスを再現・応用させるシステムが研究されています。作業者の手の動きや力を元にロボットにその動作を再現させ、更には新しい形状に対して適切な工程で動作を行うことが可能です。熟練作業者の技をこのような形で引き継いでいくのも良いように感じます。
ホンダの自律走行台車 AWVが着実に進化しています。軽トラよりも大きい2.6×1.3mの荷台に907kgの積載が可能で、ポイント間の移動を自動で行います。パレットなら2台並べて積載可能なため、現場や工場の小運搬で今すぐでも使えそうです。軽トラなどの4輪車製造に長けたホンダというのが何より安心です。
もちろん日本にも優れた研究者や技術者はたくさんいてるのですが、資金がそもそも不足していたり、せっかく研究開発しても保守的な考えに阻まれたり、と内なる障壁に邪魔されてる感が強いです。。この前のH3ロケットも予算少なすぎるし。。 nature nature.com/articles/d4158…
国際的な科学ジャーナルのnatureに「日本のロボット工学は後れをとっている」と掲載されています。昔はロボット大国だった日本が、UIや価格で海外に遅れをとり始め、最近ではAIを活用した研究面で大きな後れを取っていると指摘されています。そもそも国として研究を促進するための長期戦略が無いとも..
3Dプリントの活用が生産現場で広がっています。このFA装置は大半の金属パーツを3DPに置き換えることで、部品コストを50%以下、調達期間を65%以下に抑えています。エアパーツも3DPなのがミソです。ちなみにこれは私が設計・製造した装置で、自社工場で稼働中です(私の好きを詰め込んだ趣味装置です 笑)
欠損した骨の再生を補助する土台を3Dプリントで作る取り組みが進んでいます。骨の修復と同時に3DP土台は吸収されていくため、治癒後に金属片を除去する必要が無くなります。また、3DPで容易に製造が可能なため手術コストの削減にもつながります。片脚をまるまる3DPします。みたいな未来がくるのかな..
原子力潜水艦に3Dプリンターが搭載され、成果を上げています。炭素繊維で強化された材料で3DPできるため、高強度の樹脂パーツを製造可能です。実際に補修部品や簡単な工具などが3DPされています。海中で物資を調達できない環境では3DPはとてもマッチしています。今後は金属3DPに注力するとのこと。
体内の臓器に細胞を3Dプリントする研究が進んでいます。腹腔鏡手術の器具の先端に3DP機能を追加することで、人体に空けた10mm程度の穴を介して体内で3DPを行います。電気メスで対象部位を切除した後、洗浄し、3DPで細胞を造形することで組織の早期修復を狙います。ついに生体内に3DPがやってきた!
エア駆動のミミズロボットが研究されています。ミミズが体液の圧力で筋肉を順番に伸縮させて移動する動作を、空気圧とゴム製バルーンで再現しています。今は移動速度が時速0.005kmと低速ですが、速度アップを行い地中探査や救助活動での利用を目指しています。動きが気持ち悪いような可愛いような。
電源を持たないクライミングロボが研究されています。ヤモリが吸着する仕組みを応用したパッドと紫外線で変形する素材を組み合わせて出来ています。片方のパッドを磁力で補助して吸着させた後、もう片方のパッドが紫外線照射により変形する素材に追従して離れます。これを繰り返して動作させています。
複合現実 MRとRFIDを組み合わせた、かなり面白い研究が行われています。MRヘッドセットにRFIDのアンテナを取り付けて、箱内にあるRFIDタグを読み取るだけですが、MRの視覚情報と組み合わせることで、まるで箱が透視されているように情報が表示されます。これは倉庫以外でもかなり使える...!
NASAが月に3Dプリント用いてパイプラインを建設予定です。極地に水分から酸素を生成するプラントを建設し、パイプラインで月面基地まで輸送する計画です。パイプを地球から運ぶのは現実的ではないため、レゴリスからパイプを造形します。月面を3DPで開発するというSFの世界が確実に近付いてます。
有人ドローンレース用の機体が発表されています。3Dプリント製の水素エンジンを搭載し、車体重量約1トン,最高時速360km,航続距離300kmを予定しています。現時点では少しハードルが高いかもですが、もし実現されれば新しい空のF1スポーツになるかもしれません。移動手段としても革命がおこります。
バクテリアを活用した3Dプリントの研究が面白いです。材料に炭酸カルシウムを生成できるバクテリアを混ぜ込むことで、3DP後に数日かけて無機化されます。従来、セラミックを3DPするには高温処理が必要でしたが、この手法なら簡単な設備だけで無機物3DPが可能になります。骨の修復にも使えそうです。
映像を表示できるスマートコンタクトレンズが3Dプリンターを用いて研究されています。従来、拡張現実ARを楽しむためにはゴーグルなどの装着が必須でしたが、この研究によりARやVRをコンタクトだけで使える未来がやってきます。動画の青い矢印と文字が表示された映像で、ナビとして活用されています。
ドローンが危険箇所の検査装置として活躍しています。洋上プラントでは設備の検査を人が行っていましたが、事故リスクが高いためドローンが活用されています。Visual SLAMを搭載しているため高度な障害物回避が可能となり、高度な運転技術が不要になっています。ドローン検査はもう当たり前の時代です.
世界初のエアレスバスケットボールが3Dプリンターで作られています。内部のフレーム形状を適切に設計することで、既存ボールと同等の性能があります。ボール内部にセンサなども設置しやすく、今後のスポーツの楽しみ方が大きく広がりそうです。スポーツゲームのコントローラにも使えそうです。
ハンドルやペダルの無い完全な自動運転タクシーが、乗客を乗せた公道運転を世界初で成功させています。今後は従業員向けのシャトルバスとして公道試験を行いながら、商用化を目指します。まだ先と思っていた自動運転タクシーですが、意外とXデーは近そうです。物の物流にも大きな変化を与えそうです。
ケニアで3Dプリント製の住宅街が建設中です。全52棟の内、10棟の壁を1台の3DPで造形しています。10棟分の造形は10週間で完了しており、住宅価格は一般的な価格から20%削減される予定です。今年は世界中で3DP住宅街が完成していくので、どのような結果を迎えるのか楽しみです。
マリオの新ステージを言葉から作る「MarioGPT」が研究されています。「たくさんの土管」「たくさんのブロック」「敵なし」などの言葉を入力するだけで生成が可能です。実際に88%のステージはプレイ可能なレベルになっています。今後数年でソフトの概念が大きく変わりそうです。
大学のロケットサークルが3Dプリント部品を活用したロケットの打ち上げに成功しています。6回の打ち上げを行い、高度3,350mまで到達しています。3DP部品の詳細は不明ですが、ラティス構造により強度を維持しながら軽量化を行っているようです。3DPはオンラインサービスに依頼して行っています。
馬用トレーラーが3Dプリントで開発されています。米では人件費と材料費の高騰により製造コストが上昇し、馬用トレーラーの価格が2,000万円(数年前の約1.5倍)に達しています。3DPにより部品数や工数削減が可能となり半額の1,000万円で製造可能です。今年の夏にはフルサイズの試作が完成予定です。
低コストで容易に金属3Dプリントを実現する方法が考案されています。金属めっきとDLPを組み合わせたような仕組みで、アノードを選択的にONすることで、溶液中の金属イオンを希望の形状でカソード側に電着していきます。従来の金属3DPは環境構築や後処理が複雑でしたが、この手法で簡素化されます。