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非常に鋭い現代の商業主義批判だ。「コ〜ドレス」な家電であれ、それが企業によって製造されたものである限り、常に特定の企業の「ブランド性」を付与されており、そのブランド性は商品そのものから切り離せないものである。企業は、家電商品を通じて我々と緩やかに”接続“し続けているのだ。傑作。 twitter.com/dayukoume/stat…
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本日、4/1日。ついに小梅氏との共同制作にて『コウメ太夫と学ぶ まいにち哲学365日』が畜生堂さんから出版されることとなりました。
まいにちのちょっとした「チクショー」な出来事を考えていきながら、自然と哲学的思考が身につくレッスンとなっています。
是非本屋でお買い求めください。
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ここで小梅氏は「圧力をかけられて震える鍋」という、擬人化を行なっている。道具をただプラグマティックなものとしてしか扱わない消費社会は、使えない道具をすぐに捨ててしまう。人間-道具の関係はプラグマティズムに支配されており、それが人間から道具へのパワハラたる「圧力」となっているのだ。 twitter.com/dayukoume/stat…
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小梅氏のネタは明らかに年々「意味と論理」からの乖離への志向が強くなっており(拙稿「コウメ太夫とシュルレアリスム試論」にて解説)、私自身困惑しています。
テレビに出るたびその「奇怪さ」が加速しており、タレントによる突っ込みによってなんとか維持できている現状はあまりに不健全です。
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時間的概念である「年齢」に対して、「精神年齢」という概念は評価基準によって変動する。アメリカの心理学者ターマンの用いたものでは2-18歳までが年齢尺度となっており、以降は成人級として一括される。精神年齢において永遠の18歳を生きる小梅氏は、直線的時間の堆積を直視できず、畜生と嘆くのだ。 twitter.com/dayukoume/stat…
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我々は、自分が「何者か」を社会との関係に於いて措定する。家族という社会単位なら、「私」はAの子で、Bの母だといった風に関係的に自己を理解できる。しかし、都市社会は人々を均一化してしまう。買い物に出かけた小梅氏は、都市社会という空間にて自身が「何者でもなくなっていく」事を嘆くのだ。 twitter.com/dayukoume/stat…
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『ロ〜マの休日』においては、過密なスケジュールから城を抜け出した王女の「休日」が描かれる。その「休日」は、労働による緊張が弛緩したが故に特別なのであって、仮に「まいにち休日」であったならあの物語は成立しなかっただろう。小梅氏が仕事を望むのは、仕事があってこそ休日が輝くからなのだ。 twitter.com/dayukoume/stat…
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我々は自身の身体を「可食性のあるもの」としては通常捉えない。「ジョーズ」が何故我々を恐怖に至らしめるか…それは、我々の身体を生々しい「肉」に変えてしまうからだ。人間-鹿の関係が被捕食者-捕食者の関係になった時、我々に出来る事は畜生と生々しく叫ぶ事だけなのだ。 twitter.com/dayukoume/stat…
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学校と刑務所の相似性は、フーコーを持ち出すまでもなく理解できる。「あだ名禁止」によって、学校=刑務所は、、“囚人“達のコミュニケーションをも規律化し、囚人間に生じる差異を均質化しようとする。しかしそれを推し進めると…「番号」によって、彼らのアイデンティティは剥ぎ取られるのだ。傑作。 twitter.com/dayukoume/stat…
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ウィトゲンシュタイン=クリプキの「規則」に関する問題を思い起こさせる作品。1×1=1、1×2=2、1×3=3…と続いていって、果たして答えが突如として「キャミト〜ルキャミタマ」にならないと言い切れるのだろうか?その規則はあくまで、有限回の1×3までしか示せていないのだ。問題作。 twitter.com/dayukoume/stat…
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本作は『創世記』を念頭に置いたものである。イヴは、禁じられた「知恵の実」…よくリンゴとされる…を蛇に唆されて食べてしまう。つまり、リンゴは人類にとって”毒”であったと言えるが、小梅氏によれば、イヴが本当に食べたのは毒蛇の側であったのだという。小梅氏の聖書解釈の独自性が伺える作品。 twitter.com/dayukoume/stat…
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「ミーム」の語源の一つはギリシア語の「ミメーシス」であって、これは模倣という意味がある。新たなネタを作る時に、”以前の”コウメ太夫を模倣する…小梅氏は、「コウメ太夫さん」のネタを真似て、再帰的に増殖する。小梅氏は、ミームとしてのコウメ太夫の絶え間ない自己増殖を大胆に描くのだ。傑作。 twitter.com/dayukoume/stat…
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太陽フレアは、太陽の表面の巨大な爆発現象とされるが、それが余りにも莫大なものであった時、我々に一体何が出来るのだろう。地球を呑み込む巨大な太陽フレアを目前に、人類はただ「占い」に縋るしかない。しかし、占いの結果がどうであれ、太陽フレアは無慈悲に我々を呑み込んでしまうのだ。傑作。 twitter.com/dayukoume/stat…
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ガラスの靴で「ホップステップジャンピング」したらどうなるか、考えてみて欲しい。靴が割れたら大変だ。シンデレラとなった小梅氏は、テンションが上がりホップステップ…と行きかけるも、危険性を瞬時に判断し、「チンチンをニャンニャンする」事によってその興奮を収めたのだ。近年稀に見る問題作。 twitter.com/dayukoume/stat…
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今までは「ある特定の場所に引っ越ししたら、特定の場所が潰れました〜」という形式だったが、「◯◯に」の◯◯を、場所ではなく時間を代入する事でカテゴリー錯誤を起こし、「夜が潰れる」という奇妙な文章を生み出している。もしかすると、今までの引っ越しは伏線だったのかもしれない。革新的傑作。 twitter.com/dayukoume/stat…
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コンセプトとコンセントをかけた親父ギャグ、という所で解釈を止めてはいけない。我々は皆なんらかの「concept(概念)」に基づいて世界を解釈する。哲学者達も、多くの概念を創り出し世界を解釈してきた…プラトンの「イデア」、ニーチェの「力への意志」など…では、小梅氏は? twitter.com/dayukoume/stat…
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すみません、非常に個人的な発信をします。
少女歌劇レヴュースタァライトの劇場版がアマゾンプライムで見れるようになりました。この機会にまだ観ていない方は是非ご覧ください。
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逆チューリングテストを行う作品。チューリングテストは、ある機械が「人間的」であるかを試す試験であるが、この小梅氏の作品は、もはや「非人間的」である。比べて、コウメAI太夫氏の方が一層人間的だ。小梅氏は、我々の認識論的基盤を崩し起こし、人間/非人間の境界域を人間の側から侵犯するのだ。 twitter.com/dayukoume/stat…
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2000年問題は、西暦2000年に機械が誤作動を起こす可能性があるとされた問題である。ーしかし人間もまた、脳の電気信号によって動く機械ではないか?機械と人間の相似性から、小梅氏は2000年問題の対象を人間に拡張する事が可能であると主張し、自身の思考が2000年以降支離滅裂となったと述べるのだ。 twitter.com/dayukoume/stat…
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AIによって絵画が描かれる現代。人々はその絵の「生成過程」に注目し始めています。即ち、人によって作られたか、AIによって作られたか、という問題です。
小梅氏の作品は既に「コウメAI太夫」の作品と見分けがつきません。
我々は小梅氏を通じて「AI時代のシュルレアリスム」を考える必要があります。
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コウメAI太夫氏はこちらです。 twitter.com/dayukoumeAI/st…
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「遊戯王」などのカードは、ゲームバランスの都合により、「禁止カード」になってしまう場合がある。「強欲な壺」のカードを入手した小梅氏であったが、禁止カード故に値段が安いことに憤る。小梅氏は、禁止カードの制定はユーザー間の自由市場を破壊する行為だとして、KONAMIを「畜生」と罵るのだ。 twitter.com/dayukoume/stat…