本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

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「「ごんぎつね」は、南吉が半田第二尋常小学校代用教員の時代(昭和六年)に執筆された。一八歳のときの作品である。」「自家製ノート(昭和五年五月~翌年一二月につくった短歌・散文が記されている)のなかに草稿「権狐」がある。」(『なぜ「ごんぎつね」は定番教材になったのか』明治図書、P155)
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「胸に刻んでほしいのは、つねに、あなた方一人一人が主体です。あなたは、それぞれ、人に評価されたり、評価されなかったりする対象である前に、まずあなたが、評価するか、評価しないかを、決められる存在なのです。」(天童荒太『君たちが生き延びるために』ちくまプリマー新書、P140)
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「親とは、育ててくれるありがたい存在ですけれども、ときに、というより、ほとんど、わたしたちに呪いをかける厄介な存在です。その呪いは、親心や親の愛という強力な呪術でできていますから、なかなか解けません。呪いをかけられていることに気づかない子すらいます。」(『女の一生』P2~3)
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11月11日は俳優・沢村貞子の誕生日。 「どうしても、仲よくなれない、と思うならー仲よくしなくてもいい、と思う。ただー仲悪くしないように……すくなくとも、他の人間たちの生き方に、決して踏みこまないように……ただ、それだけの心づかいをのぞむのは、無理なのだろうか」(『老いの楽しみ』P56)
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「学校の授業に注意を集中できない子どもがいると、私たちは、教室や学校の組織化のあり方を問うより、まずその子どもの行動様式を変えようとする。またホームレスを目のあたりにすると、差別や不平等の歴史的な経緯を問うより、その人を失敗者と見なす。」(『誰も正常ではない』みすず書房、P435)
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「奴隷的服従になれてしまえば、それすらも人間にとっては快となってしまう。くだらない独裁者の支配など皆が自由を求めて隷従を拒否すれば、あっという間に覆るのに、そうはならないのは、長い時間をかけて人間が隷従に慣らされた結果なのです。」(小谷敏『怠ける権利!』高文研、P80)
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11月27日は、ギタリストのジミ・ヘンドリックスの誕生日。 「人々に愛を伝えるからといって、愛のことばかりを歌う必要はないし、くり返し愛の言葉をちらつかせる必要もない。ただ、愛の言葉を口にすると、気分が良くなる気がしてくるのさ。」(『Guitar magazine Archives Vol.1』P61)
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2月20日は、小説家・小林多喜二の命日。 画像は、1925年に行われた「小樽拓銀行員新年会」の様子。後列の右から二番目にいるのが多喜二。「左翼の闘士」の一般的なイメージとは異なり、口を大きくあけ満面の笑みを見せている。(参照:『治安体制の現代史と小林多喜二』本の泉社、P141)
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「消費税が悪いんじゃありません。  消費税を決めてしまった自民党の体質が  悪いんです」 (永六輔『一般人名語録』講談社文庫、P155) amzn.to/3MEGX9K
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「「思う」と「考える」の違い」 (参照:国立国語研究所編『日本語の大疑問』幻冬舎新書、P152)
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さくらももこが描く「織姫と彦星」の物語。 「わたしゃ待つよ あの人が来ようが 来まいが待つよ  今年も 来年も ずーっと 待ってるよ  何万年も 愛し合ってたんだから ハンパじゃないんだからね……」 (参照:『COJI-COJI 3』集英社、P43~60)
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1月15日は、俳優・樹木希林の誕生日。 「お金や地位や名声もなくて、傍からは地味でつまらない人生に見えたとしても、本人が本当に好きなことができていて「ああ、幸せだなあ」と思っていれば、その人の人生はキラキラ輝いていますよ。」(『一切なりゆき』文春新書、P25)
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「日本人は元来、あまりしっかりした人間ではないらしい。形勢に左右されて、強くもなり、弱くもなる人間だと僕はおもう。つまりおだてられればなんでもやるが、それも、中途でいかんとわかると、へたへたとなってしまう。明治維新でもそうだ。」(金子光晴『這えば立て』中公文庫、P80)
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「速読や「あらまし読み」が有効なのは,自らが情報に対する「確証バイアス」に陥っているかもしれないという自覚を持てるときで,しかし,そうした自己の相対化ができるためには,広くバランスのとれた知性を必要とします。」(鈴木哲也『学術書を読む』京都大学学術出版会、P95)
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「一篇の詩を前にして、「作者は、この詩で何を言おうとしているのか」という問いが心に浮かんだら、その時あなたは、出口のない袋小路へ踏み込んでしまったのだ。作者は、詩でもって、何かを言おうとはしていない。むしろ何かを言わないために詩を書く」(入沢康夫・文、『街頭の断想』P36)
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「善良な弱い人間は、みすてられている。組合とか圧力団体を作り、しゃにむに叫んで要求するやつらばかりが利益をえている。このたぐいがみな悪人というわけではないが、それにくらべて、孤立した善人はあわれなものだよ。善良であるがゆえに、集団を作れない。」(星新一『なりそこない王子』P164)
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1月21日は、作家ジョージ・オーウェルの命日。 「わたしが「愛国心」と呼ぶのは、特定の場所と特定の生活様式にたいする献身的愛情であって、その場所や生活様式こそ世界一だと信じてはいるが、それを他人にまで押しつけようとは考えないものである。」(『オーウェル評論集』岩波書店、P308)
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「貧困が大量に生み出される社会は弱い。どれだけ大規模な軍事力を持っていようとも、どれだけ高いGDPを誇っていようとも、決定的に弱い。そのような社会では、人間が人間らしく再生産されていかないからである。誰も、弱い者イジメをする子どもを「強い子」とは思わないだろう。」(『反貧困』P209)
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「日本人全体の中に、戦争責任の問題意識が、まったく薄らいでしまっている。戦争で甘い汁を吸って味をしめている人々がいるから、また軍備だ、国を守るために戦争をやれといいだす。「死の商人」どもにとっては、戦争ほどもうかる商売はないのです」(『はだしのゲンはピカドンを忘れない』P53~54)
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「被害を受けた女性に対して、言葉にできないことを他者が責め立て、語れないのはその女性が弱いからだと、その人の「強さ」と「弱さ」として問題視することは、議題をすり替えているようにみえる。」(安達朗子・文、『障害学研究17』明石書店、P24) amzn.to/3czwcJr
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「あなたが悲しいのが  わたしにもわかるのは  いつかのわたしが  あなただったときがあるから。  たくさんのいつかを背負って  今わたしもあなたも  ここにいるね。」 (さくらももこ『まるむし帳』集英社文庫、P140)
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「本によっては一度読んだだけでは歯が立たないこともある。それを適当に一度読んだだけでよしとしてしまうと、けっきょくは自分がすでに分かっていることだけを拾い出して終わりということにもなりかねない。」(野矢茂樹『そっとページをめくる 読むことと考えること』岩波書店、Pⅵ)
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「同じ空の下に想う相手が生きて住むことを幸せに感じ、その人が住んでいる「世界」そのものをも愛おしむ気持ちでいられる、片想いの状態にある人を見ると、うらやましく思ったりする。」(中島らも『世界で一番美しい病気』角川春樹事務所、P146)
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「親が子を愛することも、男が女を愛することも、相手を精神的に自立せしめるということが、ほんとうの愛なのかもしれない。「あなたなしでは生きることができない」などと言ううちは、まだ真の愛のきびしさを知らないということになるのだろうか。」(三浦綾子『道ありき〈青春編〉』新潮文庫、P194)
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「人と人が議論できたり、交渉できたりするのは、言葉そのものに「質」としての重みがあるからだ。でも、いまは言葉の一貫性や信頼性よりも、その場その場でマウントを取ることの方が重要らしい。とりあえず、それさえできれば賢そうにも強そうにも見えるのだろう」(『まとまらない言葉を生きる』P8)