本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

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「一見男性に有利とされるイデオロギーが、実際は男性自身を自縛していることが、ようやく指摘され始めている。フーコーが明らかにしたように、近代における男性の主体化は、近代資本主義価値体系への男性の従属化であった。」(大越愛子『フェミニズム入門』ちくま新書、P25)
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「健康人とは、たぶん、基本的に「気の晴れている人」のことではないかと思う。たまに気がふさぐことがあっても、いつか知らぬうちに晴れている。本人がそれを意識できない。基本モードが、晴れなのである。したがって気晴らしについては面倒がない。」(山村修『気晴らしの発見』大和書房、P186)
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わたしは本がだいきらい。 (こうの史代・画、『あのとき、この本』平凡社、P147)
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「人に嫌われたくないと思っている人は、人に好かれようとします。どうすれば、みんなから好かれるか、どういう言動がいいのか、無意識のうちにあれこれ考えてしまうのです。この段階で、あなたの心の中は「他人の視線」や「人がどう思うか」に乗っ取られます。」(『自分を変えたい』岩波書店、Pⅳ)
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「子どもというのはいろいろ悪いことをしたりしながら、失敗もしながら成長するのですが、それをさせずに、ずーっとよい子にしているということは、いわばずーっと押さえつけているわけですよね。心の中ではものすごい爆弾を抱えているわけです。」(河合隼雄『私が語り伝えたかったこと』P76)
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おすぎとピーコさんの歩みはこの本に詳しい。 「自分にとって居心地のいい人が、自分のことを本当に思ってくれているというわけではないのです。言い換えれば、本当の友達はひょっとすると、その人にとって、居心地の悪い人のなかにいるのではないでしょうか」(『片目を失って見えてきたもの』P105)
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「人間にとって、無知は避けられない。それは自然な状態だ。世界はあまりに複雑で、およそ個人の理解を超える。無知は腹立たしいものかもしれないが、問題は無知そのものではない。無知を認識しないがゆえに、厄介な状況に陥ることだ。」(土方奈美訳『知ってるつもり 無知の科学』早川書房、P375)
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「なるほど、この国では女性を「人」として見ていないのだ。子どもを産む、家事をする、育児をする、介護をする、たまに家計補助的な仕事もするという「役割」でしか見ていない。国が望む「役割」から外れた女性は、はっきり言ってどうでもいいわけだ。」(『シングルマザー、その後』P290)
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本を粗末にする輩を襲う「本の化物」。 (参照:巖谷小波『日本イソップ物語』学芸社、P195)
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「女性は誰でも石ころを持たされている。それを自分の中に大切にしまって体を重くするか、あるいは外に投げ出して世の中を揺るがすか。平和は弱者の沈黙を前提とする。それが平和なら、私は拒否したい。」(大島史子訳『いいから、あなたの話をしなよ』アジュマブックス、P95)
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「噓つきとでたらめを言う人の違いを理解する一つのやり方は、次の点に注意することだ。噓つきは自分が言ったことが真か偽かを気にかける必要があるが、でたらめを言う人はそうする必要がないーでたらめを言う人は、その真理値を気にせず、ただあれこれ言うだけである」(『バッド・ランゲージ』P83)
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「わが国民は利害に敏く、理念に暗い。ことのなりゆきに従うことを好んで、考えることを好まない。そもそも考えるということ自体を好まないのだ。そのため、天下のもっとも明白な道理であっても、これをおろそかにして何とも思わない。」(中江兆民『一年有半』光文社古典新訳文庫、P129)
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「人間がするたくさんのことのうちには、自分の力では絶対に実現できないことがあるんだ。眠ることがその代表だな。眠ろうとしてふとんに入ったら、あとはきみにできることはなにもない。ただ待っているほかはないんだ。」(永井均『子どものための哲学対話』講談社文庫、P77)
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「時は金なりということばを、私は好きではない。とても時間を大切にして無駄のない時間を使う人を、立派だなあと思っても、できたら私は、時間を無駄に過ごしたいと思うし、時間に追いかけられたり、時間を追いかけたりしたくない。」(佐野洋子『私の猫たち許してほしい』ちくま文庫、P78~79)
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1月23日は、物理学者・湯川秀樹の誕生日。 「本を読んでいるうちに、本のつくりだす世界に没入してしまえたら、それは大きな喜びである。本を読んでいるうちに、いつのまにか本をはなれて、自分なりの空想を勝手に発展させることができたら、これまた大いに楽しいことである」(『本の中の世界』Pⅱ)
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「人の話すことに好奇心なり関心なりを動かさなくなるとき、それが老化現象の第一歩だと思うが、社会現象としての老化徴候は言葉だけから見ても深く静かに進んでいて、既に老人のような若者もいっぱいだ。」(『茨木のり子集 言の葉 2』ちくま文庫、P327)
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「偽善の場合、少なくとも他者と「善」に関する共通理解はもっていることを前提としている。すなわち、他者の眼を意識しているのである。これに対し、独善は妥協を生み出さない。正義は我にありと信じつつ、自己の利益を追求する者ほどつき合いにくい存在はない。」(『国際政治とは何か』P14)
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「先入見と悪意丸出しの、低次元の批判に遭うと、気が滅入り悲しくなる。大抵そのような文章においては、批判の対象、敵として定めたものが、ひどくズレている。批判の当の対象とは似て非なる虚構をデッチあげて置き、それを攻撃する手法である。」(李禹煥『余白の芸術』みすず書房、P272)
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「幸せを追求しても、幸せにはなれません。それは常に副産物であり、第一目標にはなれないものです。幸せは蝶のようなものです。追いかければ追いかけるほど、遠ざかり隠れてしまいます。」(H・S・クシュナー『私の生きた証はどこにあるのか』岩波書店、P15)
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「この半世紀では、それこそ命を削るくらい、とにかく自分自身でなんとかすべきだとされ、それでもダメな場合は誰かに助けを求める、それでもダメな場合は公的な機関が対応するという、自助・共助・公助を序列化して考える意識があまりにも強くありました。」(『反『優生学講座』』現代書館、P38)
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「イジられる側に「気にしても無駄」「自分に自信を持って」と言う人もいるが、どう考えてもイジる側に問題がある。身体的な暴力は加害者が罰せられて当然なのに、言葉の暴力は「気にするな」と被害者が言われるのはおかしい。」(アルテイシア『モヤる言葉、ヤバイ人』大和書房、P215)
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「すべてを疑うかすべてを信じるかは, どちらにしてもじっくり考えなくてすむ, お手軽な解決法だ. わたしたちがすべきことは, おざなりの判決を下すことではなく, 注意深く仮説の役割を調べることである.」(アンリ・ポアンカレ著、南條郁子訳『科学と仮説』ちくま学芸文庫、P8)
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「日本人には「人間」の足場がない。従って、私たちの考え方には、何一つとしてしんがない。いつも外側の強力なものに畏服しているだけである。軍部が勢いを得れば軍部に、軍部が倒れて、別の勢力がはいって来れば別の勢力に、ただ無自覚に畏服しているだけである。」(田村泰次郎『肉体の門』P237)
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「昔もいじめはあったが今ほど陰湿にいじめることはなかった」という声があがる理由。 (参照:広田照幸『日本人のしつけは衰退したか』講談社現代新書、P177)
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10月13日は、漫画家/絵本作家・やなせたかしの命日。 「最初のアンパンマンは"人間"だった。世界中の飢えた子に、あんパンを届けるちょっと太ったヒーロー。最後は許可なく国境を越えたため、撃ち落とされてしまうという物語だった。」(『何のために生まれてきたの? 希望のありか』P42)