本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

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「警戒せねばならないのは、若年層と中高年層の間に無理やりに線を引っぱって分断をはかろうとする人々の論法なのであって、私が個人的にこの五年ほど懸念を抱いているのも、必要のない場所でやたらと世代論を持ち出す論者の語り口であったりする」(小田嶋隆『日本語を、取り戻す。』亜紀書房、P265)
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政治家は疑う対象であって、信じる対象ではない。
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「もし、不寛容な者にまで寛容であろうとすると……寛容な人々も、寛容な社会も、彼らに壊されてしまう。」「矛盾しているようだが、寛容性を守るには……不寛容に不寛容であるということが必要だ。」(カール・ポパー『開かれた社会とその敵』、pictolineより)
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「いじめをする人は何よりもいじめる相手に依存している。自分自身だけで満足できる(自足)ことを探す能力がなく、常に他人を必要とするわりに、他人に対して不自由なほど神経質である。」(津村記久子『二度寝とは、遠くにありて想うもの』講談社文庫、P30)
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「戦争は、大量の武器や弾薬とともに人間の命も消耗する。そして、消耗される命のほとんどは、愛国心に燃えた富裕層の若者ではなく、教育を受けたり病院にかかったりする基本的な権利すら奪われている貧困層の若者なのである。」(布施祐仁『経済的徴兵制』集英社新書、P35)
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偕成社の「風刺漫画のあり方について」を読んで、改めてエリック・カールさんの言葉を思い出す(展覧会カタログより)。
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社会学者の井上輝子さんが死去。ご冥福をお祈りします。 以前「レタスクラブ」のHPの記事(2020年8月8日付)内で読んだ、日々の「料理」で悩むお母さんに向けてなされたアドバイスが印象に残っています。
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「人は「考えたことを書く」のではなく, いわば, 「考えるために書く」のである. 書くということを通じてこそ, 人は自分の考えを進めたり, 新しい考えを出したりできる. 逆に言うと, 考えがまとまらないとか, 進まないというときには, 書いてみるのがいちばんなのである」(『勉強法が変わる本』P186)
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「女が死ぬ。ストーリーのために死ぬ。女がレイプされる。ストーリーのためにレイプされる。我々はそれを見ながら大きくなる。もう別に何も思わないし、感じない。そもそもたいして気にしたこともないかもしれない。大きくなった我々は、その日、映画館から出る。」(松田青子『女が死ぬ』P70)
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『動物農場〔新訳版〕』(早川書房)のPOP。
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「国家を揺るがす問題であっても、また別の問題が浮上してくれば、その前の問題がそのまま放置され、忘れ去られるようになった。どんな悪事にも、いつまでやってんの、という声が必ず向かう。向かう先が、悪事を働いた権力者ではなく、なぜか、追及する側なのだ。」(『偉い人ほどすぐ逃げる』P8)
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「女が死ぬ。ストーリーのために死ぬ。女がレイプされる。ストーリーのためにレイプされる。我々はそれを見ながら大きくなる。もう別に何も思わないし、感じない。そもそもたいして気にしたこともないかもしれない。大きくなった我々は、その日、映画館から出る。」(松田青子『女が死ぬ』P70)
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鴨川のヌートリアたち。
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大学で歴史学を専攻すると、所謂「歴史好き」の人と話が合わなくなる。
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「生活保護がまったく機能しない社会を想像してみればよい。それは貧困にストッパーがなく、人々は生きるために「どんな手」でも使わなければならない社会である。犯罪が増え、病気になっても医療が受けられずに、尊厳もなく人が道端で死んでいく。」(今野晴貴『生活保護』ちくま新書、P6)
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「赤ん坊が大きくなるまで「育児」をママにまかせておいて、都合のいい時をみて教育者として登場しようなどというのは虫のいいはなしだ。一〇〇パーセントたよりになる人物だという信頼感がなかったら、家庭教育などというものがうまくいくはずはない。」(松田道雄『私は赤ちゃん』岩波新書、P13)
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店先で素敵な言葉に出会った。 「お買い物とは、どんな社会に一票を投じるかということ。」
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4月30日は図書館記念日。 図書館利用者が司書さんに口にした「覚え違いのタイトル」や「うろ覚えの内容」を纏めた一冊『100万回死んだねこ』(講談社)。利用者に「昔からあるハムスターみたいな本を探してるんだけど……」と訊ねられ、シェイクスピアの『ハムレット』に行き着く司書さんを尊敬する。
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ここのブックオフの店員の「谷崎文学」観が垣間見える。
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『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』『虚無への供物』の所謂「三大奇書」には、よく「読んだら精神に異常をきたす」との説明がなされる。正直この説明は的外れで、商業戦略以外の何物でもない。この三冊ほど、執筆時の時代背景を投影し、推理小説史の批判的継承に取り組んだ、頭の冴える小説はない。
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多くの「弱者」が自分のことを「弱者」であると気づいていない状況ほど、政府にとって都合のいい状況はない。
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「戦争の真の恐ろしさは、殺人、飢え、破壊、死が発生するからではない。全員がいつのまにか画一化された思考になり、当然のことと行動に移すことにある。戦争体験を語りつぐことのむずかしさは、そこにある。みなが正気じゃなかったのだ。」(星新一『きまぐれエトセトラ』角川文庫、P172)
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「世界的に見ても、無償労働の75%は女性が担っており、女性が毎日3~6時間を費やしているのに対し、男性は平均30分~2時間にすぎない。こうした格差は子どものころから始まり(5歳の少女でさえ、兄弟たちよりも家の手伝いをよくする)、年齢とともに差が広がっていく。」(『存在しない女たち』P85)
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考えてもみなかった……。 「砂なんていくらでもあると思うかもしれないが、他のあらゆる資源と同じように、利用できる量は限られている」「今日の砂に対する需要は非常に大きいため、世界中の川床や海岸から貴重な砂粒がすべて剝ぎ取られ、農地や森林が破壊されつつある」(『砂と人類』草思社、P17)
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過去に「五輪反対=反日」(前首相・述)と同型の発言をしていた人間が、今頃になって酷暑五輪を心配するツイートをするとは。信用ならない。