本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

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「苦労して人間はできない、ということを、今や、人はみな、身にしみて知った。かえって人が悪くなり、感性も情熱もすりきれてゆく。ただのこるのは憎悪や屈辱感、怨みつらみばかり。とても人間のプロには遠い。」(田辺聖子『人生は、だましだまし』角川文庫、P236)
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12月19日は、漫画家・中沢啓治の命日。 「日本人全体の中に、戦争責任の問題意識が、まったく薄らいでしまっている。戦争で甘い汁を吸って味をしめている人々がいるから、また軍備だ、国を守るために戦争をやれといいだす。」(『はだしのゲンはピカドンを忘れない』岩波書店、P53~54)
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「書籍には、間違いなく人類の知恵がつまっているものであるが同時に毒も盛られているのである。本から離れられない人間は、その毒に魂を吸われてもいるのである。本には近づくなよ、近づくと舌なめずりしてなめたいものが、たっぷりあるからね。」(佐野洋子『問題があります』ちくま文庫、P59)
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「男性にも女性にも、繊細でいられる自由があるべきです。そして男性にも女性にも、強くいられる自由がなくてはいけません。今や性別は、二つの相反する理想ではなく、ひとつの連続するスペクトラムとしてとらえる時代です。」(エマ・ワトソン:述、『だから私はここにいる』フィルムアート社、P150)
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大学1回生の頃に使っていたノートを整理していると、所々に「AMD48」というワードが記されていることに気付く。自分で書いておきながら、何を意味するのか分からず、「こんなアイドルいたかな?」と頭を悩ましていたら、文脈から「阿弥陀如来の四十八願」の略語であることが分かった……。 #花まつり
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兼好法師が説く「友達にしない方がいい七種類の人間」。 ①身分が高い人 ②年齢の若い人 ③病気をもたず健康な人 ④酒を飲む人 ⑤威勢のいい人 ⑥ウソつき ⑦欲の深い人 (西尾実・安良岡康作校注『新訂 徒然草』岩波文庫、P199)
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7月10日は、岩波文庫の創刊日。今後もお世話になります。 「岩波文庫 累計販売部数 ベスト10(1927年の創刊以来現在まで)」
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「自殺すると言う人は本当は自殺しないーーこれはかなり広く信じられている誤解です。」「自殺した人の八割から九割は実際に行動に及ぶ前に何らかのサインを他人に送ったり、自殺するという意思をはっきりと言葉に出して誰かに伝えているのです。」(高橋祥友『自殺の心理学』講談社現代新書、P5)
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「音楽は、人類の歴史では農業の開始より前からあった。控え目に言っても、言語が音楽より前にあったとする明確な証拠はない。実際のところ、物的証拠はその逆を示している。笛が人類最初の楽器とは思えないから、音楽は間違いなく五万年前の骨笛より古い」(西田美緒子訳『新版 音楽好きな脳』P326)
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「わたしにとって貧困とは、魅力的なものでも、自らを啓発してくれるものでもない。それから学んだのは、価値をゆがめてしまうこと、そしてお金持ちやいわゆる上流階級の美徳と品位を過大評価してしまうことだけだ。」(中里京子訳『チャップリン自伝 栄光と波瀾の日々』新潮文庫、P206)
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「無駄や遠まわり、道草を許さない社会は、どう考えても先に豊かさは見えません。合理主義や生産至上主義は、結局はその社会を疲弊させてしまうでしょう。なぜなら、みずみずしい感性や独創性をもった子どもたちが、育っていくはずがないからです。」(手塚治虫『ガラスの地球を救え』光文社、P190)
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12月20日は、映画監督・伊丹十三の命日。 「大人を緊張させ、ゆとりを取り上げ、競争に駆り立て、常に現状に不満の心を抱かせ、おびえさせ、将来の安心を絶対に与えなければ、子供は当然、大人の不安を反映した競争原理に組み込まれ、たちまちイライラと萎縮してゆく。」(『伊丹十三選集 三』P260)
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「人生って無理せず自然でいいんですよ。自分の立ち位置ってものもそうだよ。人との出会いを大事にして、流れに身をまかせていれば、きっといい巡りあわせがあるんじゃないかな」(文春オンライン、2018/9/2) 関連作品:『高木ブー画集 ドリフターズとともに』↓ amzn.to/3yUKxsh
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「日露戦争のときは、従軍記者への統制がさらに強まって、外国人記者から厳しい非難を浴びた。軍の「公報」をそのまま掲載した新聞記事しか読まされず前線の苦戦ぶりを知らなかった国民は、無賠償講和に憤って日比谷焼打事件などをひきおこした。」(石井寛治『日本の産業革命』講談社学術文庫、P281)
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以前家庭教師で教えていた生徒さんが、国語の教科書に掲載されている魯迅「故郷」を読んで、「魯迅の文章はすごく好き」と言っていた。確かに「故郷」には感動を覚える。たださらに一歩を進めると、本当に評価すべきは、魯迅の文章と一中学生を媒介する日本語訳を生みだした、訳者の竹内好ではないか。
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こういうフェア、いいね。 「(ぎりぎり)片手で読める学術書フェア」
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「知識が多量にありしかもそれらが有機的に組織されている人は、他者から見ればものをよく知っていると思われるかもしれませんが、すぐ疑問にぶち当たることが可能ですから本人は疑問や知らないことを多く抱えており、とてもものをよく知っているとは思っていない」(『知ってるつもり』光文社、P130)
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「チャップリンが言った、「世の中のことというのは、アップで(近くで)見ると全部悲劇である。しかし、ロング(離れて)見ると喜劇である」。これはね、もう本当に至言だと思う。まさにそれが世の中だって。」(倉本聰・碓井広義『脚本力』幻冬舎新書、P147)
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「ふだん、何かにつけ、やたらと大きな声でわめき散らしている人物というのは、たいがい底が知れてますよ。やはり、くぐもった、秘めた静かな闘志、これが事を成す。かけ声ばかり大きいのは、あれは自分で自分を勇気づけているだけのことでね。」(升田幸三『勝負』中公文庫、P83) #将棋の日
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他者を頭ごなしに「お前は無知だ」と決めつける人間は、自身の知識の不足は断固として認めない。持ちあわせの知識を使って質問を繰り返し、相手が答えられない状況をつくれることが、博識の証明であると思い込んでいる。
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「綱渡りでも、静止してたら倒れちゃうわけでしょ。綱渡りで大事なのはぶれることなんだよ。振り子も同じ。人間の観念もそう。中庸っていうと、真ん中を静かに歩くみたいな、そういう動きのないものになっているけど、いくら安定を求めたって人は誰だって揺れてるんだよ」(『細野晴臣 分福茶釜』P1)
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恨む相手の墓まで行くことができないため、武士に背負われて移動する幽霊。 (参照:『諸国百物語』巻1、『幽霊 近世都市が生み出した化物』吉川弘文館、P70)
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11月20日は評論家・福田恆存の命日。 「何か言うと「お前のは感情論だよ」という。感情論というとまるで悪いことででもあるように言う。しかしその人が理性の人であるならば、感情というものはどうして悪いのかということを、それこそ理性的に証明して貰いたい」(『人間の生き方、ものの考え方』P44)
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「「群れ」にあるということ、それ自体が人を優越させ、安定させ、ときに麻薬のような万能感を生む。そして人は時々、群れを外れている人に向かってそれを確かめ、群れの中にいることの快感を得たいと思う。」(梨木香歩『ぐるりのこと』新潮文庫、P176)
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「いじめられている側にも問題がある、と言う人がいますが、それは絶対にありえない。いくら相性が悪くても、それはいじめていい理由になんかなりません。いじめているほうが一〇〇パーセント悪いです。」(中川翔子『「死ぬんじゃねーぞ‼︎」』文春文庫、P138)