本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

1151
鴨川のヌートリアたち。
1152
8月9日は、作家ヘルマン・ヘッセの命日。 「人間が自然から贈られて得たものではなく、自分自身の精神からつくり出したたくさんの世界の中で、書物の世界は最も広汎で高い価値をもつものである。」(フォルカー・ミヒェルス編、岡田朝雄訳『ヘッセの読書術』草思社文庫、P184)
1153
「本を買うということは、その本を「未来に読む」というひとつの約束のようなものを買うことだった。借りてきた本には期限がある。そうなると、そこにあるはずの「未来」が、あまりに短くてがっかりしてしまう。一方、自分のものにした本には、限りない「未来」が含まれていた」(『金曜日の本』P71)
1154
「人生は受容であって、戦いではない。  戦うだとか、最前線だとか、  戦争のことばで、語ることはよそう。  たとえ愚かにしか、生きられなくても、  愚かな賢者のように、生きようと思わない。」 (長田弘『世界はうつくしいと』みすず書房、P64)
1155
「…不公平があるって事実をまっすぐ見つめて、それでもあきらめずにたたかうこと。  …自由は、だまっていてももらえるものじゃないんだって気づくこと。  …自分の自由だけじゃなく、みんなの自由の責任も、ぼくらはみんな負っているんだってあたまに入れておくこと」 (『自由って、なに?』P77)
1156
「老害に年齢は関係無い。年老いた結果害でしか無い人間を老害と呼ぶが、それは十四歳の人間が十歳の新入りに「あの子調子乗ってない?」とほとんど根拠無く難癖をつけ出したとたん、十四歳であろうが老害の仲間入りなのだ。」(綿矢りさ『嫌いなら呼ぶなよ』河出書房新社、P189)
1157
「日本礼賛論は、いわゆる「日本的集団主義」や「日本的コンセンサス」といわれるものが、日本の大衆が下から自主的に選択したものではなく、支配層が上からあおっている公認イデオロギーの産物であるという側面を見落としている。」(杉本良夫『日本人をやめる方法』ちくま文庫、P121)
1158
「無邪気な冷笑家は、世界よりも冷笑そのものを愛している。世界を守る代わりに、自分を守っているのだ。わたしは、世界をもっと愛している人びとに興味がある。そして、その日ごとに話題ごとに異なる、そうした人たちの語りに興味がある。」(渡辺由佳里訳『それを、真の名で呼ぶならば』P80)
1159
3月24日はウィリアム・モリスの誕生日。 「仕事中にも、いつか働かなくてもいいときが来る、と感じられなくてはならない。そして、休憩するときが来れば、それは、充分楽しめる長い休息であるべきだ。単に、費やした力を回復するための必要最低時間ではいけない」(『素朴で平等な社会のために』P144)
1160
「権威ある人たちが押しつけてくる論理がなんかおかしい、なんかヘンだと感じたら、たとえ論理的に反論できなくても、とりあえず、なんかヘンだぞ、と態度で示しておくことが大切です。そうした態度すら見せないと、権威はみんなが納得したものと考えて、ますます増長する」(『つっこみ力』P71)
1161
「人とは親しめ、だが安売りはするな。  これぞと見極めた友人は決して放さず  鋼のたがで心に縛りつけておけ。  だが生まれたてのヒヨコみたいな連中にいい顔を見せ  手がしびれるほど握手しまくるのは禁物だ。」 (シェイクスピア著、松岡和子訳『ハムレット』ちくま文庫、P43)
1162
「こんや きみが ねる とき  なにか とても おおきい こと  かんがえるんだ。  その おおきい かんがえが  きみの あたまを おおきくするだろう。」 (アーノルド・ローベル著、三木卓訳『かえるの哲学』P64)
1163
「確信に満ちている人と話をすることくらい、退屈であほらしい事ない。好きにすれば、あんたの思うように、一人でやればいい。確信に満ちている人は、確信しているもの以外のことを、吟味したり、迷ったりすると困るらしいのである。」(『佐野洋子』良品計画、P48)
1164
「人に嫌われたくないと思っている人は、人に好かれようとします。どうすれば、みんなから好かれるか、どういう言動がいいのか、無意識のうちにあれこれ考えてしまうのです。この段階で、あなたの心の中は「他人の視線」や「人がどう思うか」に乗っ取られます。」(『自分を変えたい』岩波書店、Pⅳ)
1165
「子どもたちに、安易に、だれでもやれる、やればやれるといいたくない。やってもできないことがあるーーそれも、かなりあることを、ひしと胸にして、やってもできない悲しみを越えて、なお、やってやって、やまない人にしたいと思う。」(『大村はま 優劣のかなたに』ちくま学芸文庫、P27)
1166
「酒は糞真面目な人の理性に言い寄り、  心も、知能もとろかしてしまう。  酒は人の悩みを少しずつ除いてくれる、  どれほど悩みがたまっていようとも。  酒はけちな人を気前よくし、  一文無しを金持にさせてくれる。」 (アブー・ヌワース『アラブ飲酒詩選』岩波書店、P92)
1167
「すぐれた人は、あえて世の中の苦しみに目を向けるわ。愚かな人は、自分が苦しいときをのぞけば人々の苦しみに気づかない。心が貧しい人、邪悪な人、運に見放された人は、行く先々で苦しみを周囲に押しつけ、まき散らす。」(サローヤン『ヒューマン・コメディ』光文社古典新訳文庫、P224)
1168
「この世からもし「いじめ」というものをなくしたいと思うなら、まず今の学校システムをなくせばいいと思っています。つまり、学校にいじめがあるのではなくて、学校という構造がそもそもいじめなのだと思います。」(五味太郎『大人問題』講談社文庫、P62)
1169
「自分、というものがない人は、自らの意志で物事を決めるのが恐いわけで、だから人の意見を聞きたい。そしてその結果を人のせいにしたい。勇気がある人というのは、そう考えると「自分がある人」をさすのかもしれない。」(山本文緒『日々是作文』文藝春秋、P179)
1170
5月27日は、生物学者レイチェル・カーソンの誕生日。 「残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。」(上遠恵子訳『センス・オブ・ワンダー』新潮文庫、P33)
1171
「役に立つかどうかという「功利主義」的な尺度で測るかぎり, この世界は「余計者」で溢れている. 有用か無用か. 有能か無能か. 人間を測るこの判断基準は, 生きるに値するか否かという尺度と紙一重のものである.」(齋藤純一『公共性』岩波書店、Pⅵ)
1172
12月30日は、作家・宮尾登美子の命日。 「男性が絶対権力を持って世の中を支配していた時代、女は書くことはおろか寡黙を美徳とされて口を奪われたために、われわれがいま知る日本の歴史は男性のみが記した偏頗なものとなってしまったうらみがある。」(『もう一つの出会い』新潮文庫、P85)
1173
「周囲の人を無為に傷つけ、満たされることは永遠になく、壊れたラジオのように「気に入らないこと」を受信し続ける。死ぬまで。これをおそらくは不幸という。」(津村記久子『二度寝とは、遠くにありて想うもの』講談社文庫、P30) amzn.to/3nGY1oE
1174
「好きだと思える自分になればいい。自分で好きだと思えないのに、隣にいる人には愛してもらおうなんて矛盾している。相手の愛情に不安になる前に、わたしが信じられるわたしでいること。それでも裏切られるなら、自分の愛に悔いはない。」(尾形真理子『隣人の愛を知れ』幻冬舎文庫、P396)
1175
「考えてみたらわかると思うんだけれど、子どもってちっとも自由なんかじゃないです。基本的に親と学校の枠のなかで考えなくちゃいけないのだし、経済的にちっとも自由がない。暮らし方も選べないし、友だちも知っている範囲で見つけるしかない。」(吉本ばなな『おとなになるってどんなこと?』P96)