本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

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1月11日は、作家・氷室冴子の誕生日。 「私が私であるために受ける不利益は甘受できる。けれど、宿命的に与えられた性に限定して向けられる無記名の悪意は、その無記名性ゆえに、私を激しく傷つける。恐慌におとしいれる。」(『新版 いっぱしの女』ちくま文庫、P133)
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「人間にとって、無知は避けられない。それは自然な状態だ。世界はあまりに複雑で、およそ個人の理解を超える。無知は腹立たしいものかもしれないが、問題は無知そのものではない。無知を認識しないがゆえに、厄介な状況に陥ることだ。」(土方奈美訳『知ってるつもり 無知の科学』早川書房、P375)
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11月11日は、作家・ドストエフスキーの誕生日。 「人間というものは、もともとシステムとか抽象的結論にはたいへん弱いもので、自分の論理を正当化するためなら、故意に真実をゆがめて、見ざる、聞かざるをきめこむことも辞さないものなのだ。」(『地下室の手記』新潮文庫、P42~43)
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「私たちはまず、自分の失敗だけは忘れてしまう忘却、自分のことはよく知っていると考える無知、そして歳月とともに自分はだんだん良くなっていると思う錯覚から抜け出さなければならない。それがまさに、自分の力で向上する道である。」(『目の眩んだ者たちの国家』新泉社、P48)
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「あらゆる戦争は,起こすのは簡単だが,やめるのは極めてむずかしい.戦争の始めと終わりは, 同じ人間の手中にあるわけではない. 始める方は, どんな臆病者にもできるが, やめる方は, 勝利者がやめたいと思う時だけだ.」(柳沼重剛編『ギリシア・ローマ名言集』岩波書店、P134)
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「陸軍では、特攻隊員を送りだす司令官や参謀はこぞって、「君たちのあとにわれわれもつづく」と約束しています。しかし結果的に、そうした司令官のなかで自ら率先して特攻隊員の後を追って行動を起こした者はいませんでした。」(保阪正康『若い人に語る戦争と日本人』ちくまプリマー新書、P166)
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「生きることにとっての最大の障害は、明日という時に依存し、今日という時を無にする期待である。君は運命の手中にあるものをあれこれ計画し、自分の手中にあるものを喪失している。君はどこを見つめているのか。どこを目指そうというのであろう。」(セネカ『生の短さについて 他二篇』P32)
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「教育というものは、他人と比べてはいけないんです。「あなたのよさは、あなたのよさだね」という教育をすべきなのに、テストや塾で他人と比べて、親も心配だから、「あの子みたいに、ちゃんと勉強しなさい」なんて言うんですよね。」(熊野英一・杉山錠士編著『急に「変われ」と言われても』P32)
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「田沼意次の亡霊」。 (参照:紀田順一郎『落書日本史』旺文社文庫、P79)
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「平和においては、戦争とは逆に、多くの問題が棚卸しされ、あげつらわれる。戦争においては隠蔽されるか大目に見られる多くの不正が明るみに出る。実情に反して、社会の堕落は戦時ではなく平和時のほうが意識される。社会の要求水準が高くなる」(『中井久夫集 9』P7) amzn.to/3vPGtbe
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「無駄や遠まわり、道草を許さない社会は、どう考えても先に豊かさは見えません。合理主義や生産至上主義は、結局はその社会を疲弊させてしまうでしょう。なぜなら、みずみずしい感性や独創性をもった子どもたちが、育っていくはずがないからです。」(手塚治虫『ガラスの地球を救え』光文社、P190)
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「環境が人間を作り変え、しかもそれに気づかせない。スマホを片時も離さず、食事の時も画面を食い入るように身続けている現代人を、携帯も持たなかった四〇年前のわれわれが見たら、なんと呼ぶであろうか。確かなことは、決して尊称の名で呼ぶことはないということだ」(『哲学者マクルーハン』P119)
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「「6ヶ月」の「ヶ」は片仮名の「ケ」のように見えるのだが、片仮名ではない。では何かというと、文字ではなく一種の符号と呼ぶべきものなのである。この「ヶ」は、漢字「箇」の竹かんむりの一方をとったものだという説がある。」(神永曉『さらに悩ましい国語辞典』角川ソフィア文庫、P72)
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人の価値を「生産性」という指標で計測するようなことはあってはならない。
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「パパとママが愛し合っていなくてもいいんです。一緒に住んでなくてもいいんです。それこそいなくたっていいんです。穏やかならばいいんです。不安定な状態でなければいいんです。それなりの事情がわかっていればいいんです。」(五味太郎『さらに・大人問題』講談社文庫、P67)
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12月24日は、作家・安野光雅の命日。 「本を読むことは、ひとりの仕事ですから、競争にはなりません。また、表面だけきれいにするお化粧に比べて、本を読んでいることは、ほかの人にはわかりません。けれども心の中は美しくなり、ひそかに誇りを持つことができるのです」(『かんがえる子ども』P104)
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「子どもというのはいろいろ悪いことをしたりしながら、失敗もしながら成長するのですが、それをさせずに、ずーっとよい子にしているということは、いわばずーっと押さえつけているわけですよね。心の中ではものすごい爆弾を抱えているわけです。」(河合隼雄『私が語り伝えたかったこと』P76)
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「老害に年齢は関係無い。年老いた結果害でしか無い人間を老害と呼ぶが、それは十四歳の人間が十歳の新入りに「あの子調子乗ってない?」とほとんど根拠無く難癖をつけ出したとたん、十四歳であろうが老害の仲間入りなのだ。」(綿矢りさ『嫌いなら呼ぶなよ』河出書房新社、P189)
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「勉強とは不思議なもので、すればするほど、知らなかったことが増えて、さらに勉強する必要性にせまられます。慣性の法則です。自分の無知に気づく。それは「神の一突き」です。慣性の法則は、運動(この場合、勉強ですが)を継続する方向に働きます。」(『有権者って誰?』岩波書店、P126~127)
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学べる岩波書店の栞(約物・記号)。 ○( ⇨パーレン(かっこ) ○【 ⇨すみつきパーレン ○{ ⇨ブレース(波かっこ) ○〔 ⇨キッコー ○[ ⇨ブラケット
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「猫はなでられて気持ちよくなると、ゴロゴロと喉を鳴らしますよね。このゴロゴロ音は、聞く人の副交感神経を優位にさせ、ストレス解消や免疫力アップの効果があるといわれています。また、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンを分泌させるのです。」(『猫にいいこと大全』主婦の友社、P150)
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いつの時代でも目にする光景。 「こいつが惡かったんだ!」 (参照:麻生豊・画、1946年。『近代日本漫画百選』岩波書店、P217)
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「「あの候補者は、人間が立派だから、一票入れよう」はトンチンカンな考え方。選挙は人気投票でもなければ、人格者を選ぶコンクールでもない。これは、どの政党に税金と国有財産の再分配を任せるかを決める大事な仕事なんですね。」(井上ひさし『この世の真実が見えてくる』岩波書店、P39)
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「言論の権利が保障されているところでは、ファシズムの伝道者は対立する意見を真正面から封じることができない。そこで、彼らは対立意見を「暴力的で抑圧的」と宣伝する(それゆえ、抗議行動は"暴動"と表現される)。」(棚橋志行訳『ファシズムはどこからやってくるか』青土社、P55)
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「「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによってだまされ始めているにちがいないのである。」(伊丹万作・文、『原典でよむ日本デモクラシー論集』岩波書店、P95)