本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

1101
誰かを擁護するときに、一番に「実際に会ったらいい人なんだよ」と「人柄の良さ」を強調してくる人は信用ならない。
1102
「後から新しいことを知って考えを改めるのは決して恥ずかしいことではなく、むしろ望ましい態度だと思うのですが、多くの人は、いちど表明した意見を変えることは「恥」や「負け」だと思うようです。」(山口裕之『「みんな違ってみんないい」のか?』ちくまプリマー新書、P207)
1103
「無邪気な冷笑家は、世界よりも冷笑そのものを愛している。世界を守る代わりに、自分を守っているのだ。わたしは、世界をもっと愛している人びとに興味がある。そして、その日ごとに話題ごとに異なる、そうした人たちの語りに興味がある。」(『それを、真の名で呼ぶならば』岩波書店、P80)
1104
10月14日は、哲学者ハンナ・アーレントの誕生日。 「権力は一時的な性格であるため、永続性に類するものを達成する道具としてはきわめて頼りない。それゆえ、権力の手にかかると、真理と事実のみならず、真理や事実以外のものもまた確固としたものでなくなる」(『過去と未来の間』みすず書房、P353)
1105
6月27日は、作家トーベ・ヤンソンの命日。 「我々は本気で生きるのだ。そして自分の本質によって自分を成長させ、自分自身を発見する。そうやって生きるうちに、自分に何かを与えてくれるもの、先に進むのを助けてくれるものを探すのだ」(久山葉子訳『メッセージ』フィルムアート社、P90)
1106
「生命の危機を感じたとき、特に暴力被害などを受けたときには、迎合反応が起きることがあります。迎合とは、加害者からさらなる加害行為を受けないようにするために、加害者の要求に応え、加害者の意に沿うような行動や発言をすることです」(花丘ちぐさ・文『なぜ私は凍りついたのか』春秋社、P55)
1107
「よく、人権というと、「権利、権利と主張しすぎ」といったことが言われます。しかし、日本にはそもそも、「性別」や「人種」といった個別の人権に関する法律が少なく、人権一般をカバーする法律も、かなり乏しい状況にあります。」(神谷悠一『差別は思いやりでは解決しない』集英社新書、P50)
1108
8月2日は、英文学者・中野好夫の誕生日。 「悪い権力の乱用者は、つねに国民の忘れっぽさということを踏み台にします。ある意味でいえば、それが常用の手口です。」(『私の憲法勉強 嵐の中に立つ日本の基本法』ちくま学芸文庫、P85)
1109
8月15日は、政治学者・丸山眞男の命日。 「民主主義というものは、人民が本来制度の自己目的化ーー物神化ーーを不断に警戒し、制度の現実の働き方を絶えず監視し批判する姿勢によって、はじめて生きたものとなり得るのです。」(『日本の思想』岩波新書、P173)
1110
熊本地震のとき、「ペット同伴避難所」を開設して、多くの動物と飼い主を災害から救った獣医師・徳田竜之介の活躍を描いた一冊・片野ゆか『竜之介先生、走る!』(ポプラ社)。自然災害が頻発する日本で、ペットと飼い主の命をともに守るにはどうすればいいのか。その課題と処方箋が示されている。
1111
「最も大事な点は、「人民がつねに主人」の立場であり、「議員は必ず人民に仕える人」の立場だということである。この関係を誠実に守り通していくことは、憲政を運用する上で最も大事なことだ。憲政の弊害のすべては、この関係の逆転から生ずる」(吉野作造『憲政の本義、その有終の美』光文社、P188)
1112
銃を構える大江健三郎(当時、23歳)。 (参照:『林忠彦写真集 日本の作家』小学館、P121)
1113
かこさとしの描く「パン」が可愛い。 (参照:『現代思想』第45巻第17号、P5) #パンの記念日
1114
「私は、「私は差別なんてしない」などといった「自分は違う」的な発言をする(一見したところ意識が高いように見える)人こそ、危険であると思っています。誰もが「差別」と受け止められる発言をしてしまう可能性があり、誰もが危機意識を持つべきなのです。」(『いまを生きるカント倫理学』P201)
1115
料理人の陳建一さんが死去。ご冥福をお祈りします。 「人生、誰しもいろいろと大変なものを孕んでいるだろう。僕だって例外ではない。大変な物事に対してどのような気持ちで向き合うか、物事とどう付き合っているか、それって言うまでもなく、大切なことだ」(『父の仕事を継ぐ 自分の味をつくる』)
1116
「今の日本では、「お客様扱い」が行きすぎているため、あきらかに理不尽なクレームであっても、うっかりたしなめたりすると、客はさらに激しく怒り出し、訴えるぞと脅しに出たり、ネット上に大げさに悪評を書き込んだりする。」(榎本博明『「おもてなし」という残酷社会』平凡社新書、P150)
1117
「わが国民は利害に敏く、理念に暗い。ことのなりゆきに従うことを好んで、考えることを好まない。そもそも考えるということ自体を好まないのだ。そのため、天下のもっとも明白な道理であっても、これをおろそかにして何とも思わない。」(中江兆民『一年有半』光文社古典新訳文庫、P129)
1118
「一見男性に有利とされるイデオロギーが、実際は男性自身を自縛していることが、ようやく指摘され始めている。フーコーが明らかにしたように、近代における男性の主体化は、近代資本主義価値体系への男性の従属化であった。」(大越愛子『フェミニズム入門』ちくま新書、P25) #国際男性デー
1119
「今や日本では非正規労働者の割合が全労働者の約四割となりました。そんな中で家族の中に正社員が一人もいない世帯では、人間らしい生活をするのにふさわしい賃金が得られなくなっているのです。」(『最低賃金 生活保障の基盤』岩波書店、P64)
1120
漫画家・さくらももこさんが「帝王切開」を決めた理由。 「ここはお互い楽にいこうじゃないか。子供が何のストレスも危険も負わずにこの世に出てこられるのなら私はお腹のひとつやふたつ切っても一向にかまわない。傷が残る事など何でもない。」(『そういうふうにできている』新潮文庫、P103)
1121
「よい友人、よい友情に恵まれるには、自分にその値打ちがなければならぬ。類は友を呼ぶ、で、いいかげんな人間にはいいかげんな友人しか集まってこない。よい友人に恵まれるには、自分が誠実で、その友情を育てようとする、熱意がなくてはならない」(田辺聖子『上機嫌な言葉 366日』文春文庫、P90)
1122
「「自立」ということがよく言われるが、これは「独立」のことではない。独立=非依存で生きられるひとはいない。「自立」はあくまで「相互依存」という人生の取り消しえない条件下で、ある限定された文脈で、はじめて口にできることであり、すべきことである」(『普通をだれも教えてくれない』P187)
1123
「本を読んでいるうちに、本のつくりだす世界に没入してしまえたら、それは大きな喜びである。本を読んでいるうちに、いつのまにか本をはなれて、自分なりの空想を勝手に発展させることができたら、これまた大いに楽しいことである。」(湯川秀樹『本の中の世界』岩波新書、Pⅱ)
1124
「マヨネーズが「自分で作るもの」から「買ってくるもの」になったのは戦後のことです。市販のマヨネーズは戦前からありましたが、結構高価なものだったから自分で作るほうが主流でした。」(魚柄仁之助『国民食の履歴書 カレー、マヨネーズ、ソース、餃子、肉じゃが』青弓社、P43)
1125
「知性は、それを身につければ世界がよりクリスタルクリアに見えてくるというものではありません。むしろ世界を理解するときの補助線、あるいは参照軸が増殖し、世界の複雑性はますますつのっていきます。世界の理解はますます煩雑になってくるのです」(鷲田清一『濃霧の中の方向感覚』晶文社、P26)