本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

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6月27日は、作家トーベ・ヤンソンの命日。 「我々は本気で生きるのだ。そして自分の本質によって自分を成長させ、自分自身を発見する。そうやって生きるうちに、自分に何かを与えてくれるもの、先に進むのを助けてくれるものを探すのだ」(久山葉子訳『メッセージ』フィルムアート社、P90)
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「はよせえ」と「はよしい」の違い。 (参照:『地図で読み解く関西のことば』昭和堂、P161)
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「家族の中で、また他者とのつながりの中で、「支配」や「依存」といった関係から自由になるには、またそこに陥らないためには、まず「一人を楽しめる人」になることです。それが一番の方法だと言ってもいいでしょう。」(南野忠晴『正しいパンツのたたみ方 新しい家庭科勉強法』岩波書店、P201)
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「「はっきり言わないあなたが悪い」は、打ち明けにくさの原因を打ち明けない人に押しつけています。よい人間関係をつくるには、打ち明けさせない側にならないことをまず目標にしよう。」(森山至貴『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』P35) amzn.to/3Mt3tmE
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「本は、距離をおいて読まねばなりません。早く読むことは自慢にはならない。それは、あまりにも著者の意のままになることか、あるいはあまりにも自己流に読むことか、どちらかです。どちらもいけない。本を読むことは、本と、またその著者と対話をすることです。」(福田恆存『私の幸福論』P84)
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6月1日は、俳優マリリン・モンローの誕生日。 「マリリンを特徴づける、吐息を漏らすような妖艶な話し方も、吃音が関係していた可能性がある。息を吐きながら話せばどもらない。若いときにセラピストにそうアドバイスを受け、試してみたら確かにどもらなかった。」(近藤雄生『吃音』新潮文庫、P18)
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「差別には、同化と排除の二つがあります。一つは「自分たちと同じようになれ」。もう一つは、「同じようになれないなら、どこかへ行け」というものです。いずれも社会環境を定数と見なすアプローチで、多様性を阻害するという意味では同じです」(熊谷晋一郎・文『わたしの身体はままならない』P35)
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「本棚に入れておくのは、読んでもいい本です。あるいは、読んでもよかった本です。そのまま一生読まないのかもしれませんけどね、それでかまわないんですよ。」 「ワインセラーにも似ていますね。全部飲んでしまったら困りますね。」 (工藤妙子訳『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』P382)
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時々「米軍は日本の文化財を守るために、京都を空襲しなかった」という言説を耳にするのだが、これは間違いである。京都は原爆投下の候補地であったために、爆発後の効果を確かめる上で、他の都市に比べれば空襲が抑えられた、というのが実態である。現実は、馬町や西陣での空襲で人が亡くなっている。
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「ホロコーストとその実行者にかんする知識から得られる戦慄の結論は、「これ」が場合によってはわれわれにも起こるかもしれないということでなく、われわれもこれを行いうるということである。」(ジグムント・バウマン著、森田典正訳『近代とホロコースト〔完全版〕』ちくま学芸文庫、P280)
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「ペンは剣より強い方がいいんでしょうか?」という問いに対する村上春樹の回答。 (参照:『村上さんのところ』新潮社、P42)
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「他人の心を知ることが、いかに不可能でも、相手の心を知ることができると信ずること、けっして心の通いあいを断念しないこと、それが人間のやさしさだ。不可能でありながら、なおもそれを信じつづけることで、人間の社会はなりたっている」(森毅『まちがったっていいじゃないか』ちくま文庫、P26)
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「もし、表情を完全にコントロールすることができれば、僕たちは表情を信じることができなくなる。だから、表情をつくる顔の中に、どうしても意思では制御できない部分が残っていないと、コミュニケーションの信号として機能が成り立たないということになります」(『「つながり」の進化生物学』P205)
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「真実味のある言葉は美しくなく、  美しい言葉には真実味がない。  本当に立派な人間は口が達者でなく、  口の達者な人間はほんものでない。  本当の知者は物識りではなく、  物識りは本当には分かっていない。  無為の聖人は蓄めこまない。」 (福永光司訳『老子』ちくま学芸文庫、P306)
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「人間という生き物の本質は、助け合いです。しかし、現代社会では、「人に迷惑をかけてはいけない」ことが強調され、「自立」するという意味が少し曲解され、どんどん窮屈な生き方へと追い込まれているように感じます。」(鎌田實『相手の身になる練習』小学館、P127)
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9月2日は、精神科医・フランクルの命日。 「人間らしい善意はだれにでもあり、全体として断罪される可能性の高い集団にも、善意の人はいる。境界線は集団を越えて引かれるのだ。したがって、いっぽうは天使で、もういっぽうは悪魔だった、などという単純化はつつしむべきだ」(『夜と霧 新版』P144)
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「叩かれて「痛い」と言うこと、これはすでに抵抗です。それ自体には何の意味もないと取られることもあるし、そもそも効果がまったく想定されていないことも多い。しかし、「もう、こんなことはいやだ」ということがおのずと発せられている。抵抗というのはそういうものです。」『哲学で抵抗する』P51
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「かわいそうな他者をわざわざ選ぶひと、なんらかの障害をもった他者に近づくひとは珍しくない。これらは、ヒューマニズムあふれる自己犠牲的選択に見えるが、「かけがえのなさ」が非対称的であれば、そこから容易に共依存という対象支配が生まれる。」(信田さよ子『共依存』朝日文庫、P158)
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「傷つきやすい男性は変ではない。彼は傷つくことに開かれているが、愛することにも開かれている。健全な心だと思う。怒りや、不安や悲しみを押しとどめない人間は、より喜びを感じ、より親密な関係をつくることができるのである。」(小磯洋光訳『男らしさの終焉』フィルムアート社、P170)
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「子どもが読書感想文に、「おもしろかった」とだけ書いてきたら、「どこがどうおもしろかったか書きなさい」などというおとなが、子どものための物語には、平気で、さびしかっただの、幸福だなどということばだけですましてしまうのです。」(『えほんのせかい こどものせかい』文春文庫、P113)
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「戦争はいつも力ある者には味方するけれども、一番弱い力の無い者が犠牲になってしまうの。そういう弱い人のために、政治とか国とか地球とかはなくちゃいけない。こんな当たり前のこと、どうして最近は無視されているのだろう」(愛川欽也・述、『明るい話は深く、重い話は軽く』光文社、P66)
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「戦死よりも戦病死の方が多い。それが一局面の特殊な状況でなく、戦場の全体にわたって発生したことが、この戦争(アジア太平洋戦争:引用者注)の特徴であり、そこに何よりも日本軍の特質をみることができる。」(藤原彰『餓死した英霊たち』ちくま学芸文庫、P10)
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8月28日は、キング牧師が"I Have a Dream"の演説を行った日。 「私には夢がある。私の四人の子供たちがいつの日か、肌の色ではなく、人格の中身によって判断される国家に住むようになるのです。私には今日、夢があるのです。」(荒このみ編訳『アメリカの黒人演説集』岩波書店、P282)
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「人生の時間は有限だ。大切なのは何をするかではなく、何をしないかであり、より実効的な指針は、どこかにあるかもしれない有意義な文章を探しに行くことではなく、目の前にある無駄なテキストを読まないことだ。」(小田嶋隆『日本語を、取り戻す。』亜紀書房、P262) amzn.to/3OEClBQ
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9月1日は、関東大震災が発生した日。 「過般の震火災に際し行われたる鮮人に関する流言蜚語については、実に日本人という人種はドコの成り下りか知らないが、実に馬鹿で臆病で人でなしで、爪のアカほどの大和魂もない呆れた奴だと思いました。」(『地震・憲兵・火事・巡査』岩波書店、P277)