本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

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「絶えずだれかと会っていないと落ち着かない人も、不必要にSNSでやりとりしている人も、用もないのに癖のようにインターネットで検索している人も、本人ははっきりと意識していないかもしれないが、自意識を麻痺させようとしているのだ。」(榎本博明『「さみしさ」の力』ちくまプリマー新書、P61)
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「疲れのために、わたしがなぜこうして工場の中に身をおいているのかという本当の理由をつい忘れてしまうことがある。こういう生活がもたらすもっともつよい誘惑に、わたしもまた、ほとんどうちかつことができないようになった。それは、もはや考えることをしないという誘惑である。」『工場日記』P58
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杉田明子・佐藤剛史『中高生のための「かたづけ」の本』(岩波書店)を読んでいたら、「かたづけ」の極意として、かたづけ前に自分の部屋を撮影することが勧められていた。理由としては、①レンズを通すことで部屋を客観視できる、②かたづけ後の部屋と比較できる、があげられている(P39~42)。
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「常に「正解」を当てさせることや、結果がよければすべてが正当化されることを、学校や家庭が「模範」として示しているかぎり、ものごとの背後にあるものを考えようとしたり、ものごとを一面的にながめないようにすることは永久に学べないでしょう。」(『「わかる」ということの意味[新版]』P211)
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「誰にも迷惑をかけないで本気で生きていくことはできません。もし、やろうとしたら、真剣なことは何もできなくなります。「人に迷惑をかけない」生き方を目指すのではなく、「あなたと人が幸せになる」生き方を目指すのです。」(鴻上尚史『「空気」を読んでも従わない』岩波ジュニア新書、P158)
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「人の評価と自分の価値の本質はまったく別ものであることを知っていないと、自由に生きていくことはできませんし、他の人の評価に左右されているようでは自分のしたいことができず、自分のしていることや自分の価値を自分では決められないことになります。」(岸見一郎『哲学人生問答』講談社、P149)
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岩波書店の栞に書かれた言葉。 「偏見を捨てるのに, もう遅すぎるなんてことは決してない.」(ヘンリー・デーヴィッド・ソロー)
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書店で気になる本を見つけたとき、家賃・食費・光熱費のことが頭をよぎって、購入を断念する人が多い国より、書籍代を充分に確保できる経済的余裕があるため、迷わず購入できる人が多い国の方がいい。
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「考えることを避けている状態が、「諦めない」という頑固な姿勢なのだ。「大失敗」は、だいたいの場合、諦めないことが原因だ。もう少し早く諦めていれば「失敗」で済んだものが、諦めなかったために「大」が付加される。多くの歴史からそれが学べるはずだ。」(森博嗣『諦めの価値』朝日新書、P65)
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「ちちをかえせ ははをかえせ  としよりをかえせ  こどもをかえせ  わたしをかえせ わたしにつながる  にんげんをかえせ  にんげんの にんげんのよのあるかぎり  くずれぬへいわを  へいわをかえせ」 (峠三吉『原爆詩集』岩波文庫、P9)
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「論破を得意としている人は、何の意味があるんですか、という問いかけを好む。意味の有無を自分勝手に判断しながら、それを基準値にして、ほら、意味ないですよねと繰り返す。そんな彼らの多くは、なぜかニヤニヤしている。」(武田砂鉄『今日拾った言葉たち』暮しの手帖社、P228)
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「妊娠は「傷病ではない」という理屈付けで、女性の妊娠機能に関わるすべての医療がーー月経も避妊も緊急避妊も中絶も、そして出産までもーーアクセスが悪く高額になっています。そうした医師たちの「好き勝手」を厚生労働省が見逃してきた」(塚原久美『日本の中絶』ちくま新書、P230)
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「女性で初の衆議院予算委員会委員長を務めた野田聖子は、安倍首相から「華が欲しい」と委員長就任を依頼されたことを明かしている。「華」はあくまでも「男を脅かさない」という発想から来る表現であり、華を添えるの謂いにあるように「従属」した存在である」(『自民党の女性認識』明石書店、P247)
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5月29日は、作家・内田百閒の誕生日。 「人から構われたくない、それはうそである。だれも構ってくれなかったら淋しいだろう。淋しくならない加減で、うるさくない程度におつき合い願いたい。しかしその塩あんばいはだれにも解らないだろう。私自身にもわからない」(『内田百閒随筆集』平凡社、P119)
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「いい本だからといって義務的に読むべきではないと思います。その人にとって良書というのは、決していい本のことではない。それはその人が持っている問題意識を疼かせる本のことを言うのです。」(遠藤周作『人生には何ひとつ無駄なものはない』朝日文庫、P271)
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「人は心の中の大切なものを他者に伝えようと苦闘するが、他人は受け取るだけの力を持たない。だから、人は他者を知ることも、他者に知られることもできずに、並んでいても一緒にではなく、孤独に歩むのだ。」(サマセット・モーム著、行方昭夫訳『月と六ペンス』岩波書店、P270)
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「心理的安全性というと、決して相手を批判しないことだと思われがちだ。だが実際は、その逆だーー心理的安全性のある環境とは、議論が歓迎され、受け入れられているため、人々が安心して異なる意見を表明できる環境を意味する。」(渡邊真里訳『私たちは同調する』すばる舎、P330)
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「親を大切にすることと、親の期待に応えることはイコールではないのです。逆に言えば、親を大切にしながら、「親の期待」に応えないという生き方がある、ということです。この点を混同して考えてしまうと、あなたは苦しむことになります。」(鴻上尚史『親の期待に応えなくていい』小学館、P12)
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11月23日は「勤労感謝の日」。 「今や日本では非正規労働者の割合が全労働者の約四割となりました。そんな中で家族の中に正社員が一人もいない世帯では、人間らしい生活をするのにふさわしい賃金が得られなくなっているのです。」(『最低賃金 生活保障の基盤』岩波書店、P64)
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「なんだか、このところ世の中全体が嫌なものはみんなやっつけてしまおう、というおかしな風潮になっているような気がしてなりません。国同士も同じことです。国と国が「あいつは気にくわないからやっつけてしまえ」というのではまた戦争になってしまいます」(『新装版 ぼくは戦争は大きらい』P139)
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8月1日は、社会学者・ブルデューの誕生日。 「男性の特権もまたひとつの罠なのであり、男性ひとりひとりは特権の代償として、ことあるごとに男らしさをはっきりと示さなければならない必要から、恒常的に、ときには不条理なほどの緊張と精神集中を強いられている。」(『男性支配』藤原書店、P78)
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「加齢臭や女子力ということばがなかった時代には、体臭を気にする男性も、自分磨きを意識する女性も決して多くはありませんでした。しかし、社会記号として概念がつくられた途端、男性用の体臭ケア用品が売れ、女性の魅力を磨く講座に人が集まるようになりました。」(『欲望する「ことば」』P12)
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「ひとは、不正をされないよりも、不正をしないように用心しなければならない。そして、なによりも、ひとは、公私いずれにおいても、よい人間と思われるようにではなく、よい人間であるように心がけねばならない。」(プラトン著、中澤務訳『ゴルギアス』光文社古典新訳文庫、P321)
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1月28日は、漫画家・石ノ森章太郎の命日。 「消費いっぽうで 物を作らないのは人間だけじゃ! 乳をだすでもなければたまごを生むでもない 力が弱くて鋤もひけないし ウサギをつかまえられるほど早くかけることもできない そのくせ動物みんなの殿さま面をしておる」(『アニマル・ファーム』P22)
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「苦労して人間はできない、ということを、今や、人はみな、身にしみて知った。かえって人が悪くなり、感性も情熱もすりきれてゆく。ただのこるのは憎悪や屈辱感、怨みつらみばかり。とても人間のプロには遠い。」(田辺聖子『人生は、だましだまし』角川文庫、P236)