本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

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「加齢臭や女子力ということばがなかった時代には、体臭を気にする男性も、自分磨きを意識する女性も決して多くはありませんでした。しかし、社会記号として概念がつくられた途端、男性用の体臭ケア用品が売れ、女性の魅力を磨く講座に人が集まるようになりました。」(『欲望する「ことば」』P12)
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「会社や学校に属さずにずっと生活していると、自由が平気な人と、自由を不自由に感じる人がいるっていうことが分かってきます。「自由」ということは何でもできるということではないんです。自己を律して生きていかないといけないということなんです」(大槻ケンヂ『サブカルで食う』角川文庫、P142)
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「先延ばしは、人生の最大の損失なのだ。先延ばしは、次から次に、日々を奪い去っていく。それは、未来を担保にして、今このときを奪い取るのだ。生きるうえでの最大の障害は期待である。期待は明日にすがりつき、今日を滅ぼすからだ。」(セネカ『人生の短さについて 他2篇』光文社、P45)
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「善良な弱い人間は、みすてられている。組合とか圧力団体を作り、しゃにむに叫んで要求するやつらばかりが利益をえている。このたぐいがみな悪人というわけではないが、それにくらべて、孤立した善人はあわれなものだよ。善良であるがゆえに、集団を作れない。」(星新一『なりそこない王子』P164)
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「学校の授業に注意を集中できない子どもがいると、私たちは、教室や学校の組織化のあり方を問うより、まずその子どもの行動様式を変えようとする。またホームレスを目のあたりにすると、差別や不平等の歴史的な経緯を問うより、その人を失敗者と見なす。」(『誰も正常ではない』みすず書房、P435)
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「国家を揺るがす問題であっても、また別の問題が浮上してくれば、その前の問題がそのまま放置され、忘れ去られるようになった。どんな悪事にも、いつまでやってんの、という声が必ず向かう。向かう先が、悪事を働いた権力者ではなく、なぜか、追及する側なのだ。」(『偉い人ほどすぐ逃げる』P8)
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障害者の生きづらさの要因を、個々人の「身心の障害」に帰するのではなく、「所謂「健常者」用につくられた社会」に求める視点は重要である。つまり障害者は、他者によって「障害者にされた人たち」という一面を持っているということである。(この視点を社会学では「障害の社会モデル」と呼ぶ。)
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「ネットで強い言葉を使う人たちが「論破」という言葉を好むのは、本来、「論」というのはぶつけてもぶつけても、なかなか「破」には至らずに、繰り返し議論していく体力を必要とするものだとの認識がないからである。」(武田砂鉄『わかりやすさの罪』朝日新聞出版、P247)
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「しばしば誤解されていますが、人に依存することは決して悪いことではないのです。ところが、依存症になる人はそれができません。人には誰にも頼らずに、アルコールや薬物という「物」だけで自身の苦境を支えようとしてしまうのです。」(松本俊彦『薬物依存症』ちくま新書、P322)
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「たとえば道徳の授業では、「共感」する能力が強調されますが、それは「やさしい気持ちで人に接すればいい」という話ではないのです。ちゃんと「知識」をもったうえでないと、他者に対して想像力を働かせることはできないし、「やさしく」することもできません」(『心の病気ってなんだろう?』P284)
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「おそらくはメディアの影響でしょうか、権力者に「お友達感覚」をもち、その人間性に過剰な思い入れを抱いてしまう。そして、権力者のすることに問題があれば批判するという当たり前の行為を「悪口」と感じてしまう。」(藤本一勇訳『茶色の朝』大月書店、P44)
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「知識が多量にありしかもそれらが有機的に組織されている人は、他者から見ればものをよく知っていると思われるかもしれませんが、すぐ疑問にぶち当たることが可能ですから本人は疑問や知らないことを多く抱えており、とてもものをよく知っているとは思っていない」(『知ってるつもり』光文社、P130)
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「弱い者は滅び、強い者が生き残るというのが自然界の鉄則です。しかし、その中で、植物たちが見出した「強さ」とは何でしょう。それは、「たくさんの種類がある方が強い」ということです。そして、「みんなが違うことが強い」ということです。」(『植物たちのフシギすぎる進化』筑摩書房、P79)
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4月19日は、数学者・岡潔の誕生日。 「教育は、生まれた子を、天分がそこなわれないように育て上げるのが限度であって、それ以上によくすることはできない。これに反して、悪くするほうならいくらでもできる。だから教育は恐ろしいのである。」(『岡潔 数学を志す人に』平凡社、P180)
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4月8日は、画家パブロ・ピカソの命日。 「皆が絵画を理解したがる。そのくせ、鳥の唄を理解したがりはしないのだ。人は夜とか、花とか、あたりにあるものを理解しようともしないで愛するではないか? ところが絵画については理解したいと欲する。」(ピカソ:述、『青春ピカソ』新潮文庫、P44)
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6月7日は、漫画家・荒木飛呂彦の誕生日。 「漫画というものは、描く人の心から湧き上がる情熱が描かせるもので、何が正しい、などと証明できるものではありません。普遍的な「描き方」が存在する、というのは勝手な思いあがりであり、自戒すべきことでしょう。」(『荒木飛呂彦の漫画術』P277)
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2月6日は、漫画家/絵本作家・やなせたかしの誕生日。 「最初のアンパンマンは"人間"だった。世界中の飢えた子に、あんパンを届けるちょっと太ったヒーロー。最後は許可なく国境を越えたため、撃ち落とされてしまうという物語だった。」(『何のために生まれてきたの? 希望のありか』P42)
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「人の評価と自分の価値の本質はまったく別ものであることを知っていないと、自由に生きていくことはできませんし、他の人の評価に左右されているようでは自分のしたいことができず、自分のしていることや自分の価値を自分では決められないことになります。」(岸見一郎『哲学人生問答』講談社、P149)
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川端康成とワイアーヘアード・フォックステリアの子犬たち。 (参照:『作家の犬』平凡社、P36) #愛犬の日
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ジョジョ立ちする聖徳太子。 (参照:荒木飛呂彦・画、『集英社版 学習まんが日本の歴史2』)
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「世界の猫の呼び方」 「猫(イエネコ)の世界共通の呼び方(学名)は「Felis silvestris catus(フェリス・シルヴェストリス・カトゥス)」です。」 (参照:服部幸監修『ニャンでかな?』P114)
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「知ったかぶりをしてはならないらしい。知ったかぶりをして、ろくなことはない。とはいえ人間は、本当に知識があればとりたてて話す気にもならぬが、聞きかじりの知識だと、これを人に告げたくてたまらぬというよくない癖を持っている。」(北杜夫『どくとるマンボウ小辞典』中公文庫、P111)
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「民主主義教育を受けたはずなのに、私たち日本人は、西洋流の個人主義的な、周りが反対であろうと、一人ひとりが自立して考え、ちゃんと意見を述べたうえで、議論をして深めていく、ということは全然できていません。」(高畑勲『君が戦争を欲しないならば』岩波書店、P54)
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「10代のための~」や「13歳からの~」といった本の価値に、10代で気付きたかった。
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「わたしが本を読むのが好きなのは、楽しみであるのと同時に、「孤独」であることを肯定してくれるから。本を読んでいる限り、他人はわたしを放っておいてくれる。結果的にわたしの「孤独」は尊重される。」(中江有里・文、『誰かと暮らすということ』角川文庫、P214)